第101話 まずは宿屋。それから図書館だ。

 時刻は体感で正午。予定通り馬車が王都の城壁に到着したので、私を含めた乗客が全員馬車から降り始めた。

 そういえば若者達は身分証を持っていない筈だが、仮身分証の発行料はには銀貨一枚掛かっていた。彼等にとっては結構な額だと思うのだが、彼等はあらかじめそれだけの資金を持っていたのだろうか。

 いや、道中で私が一人一枚銀貨を渡しているので、問題無く王都には入れる事は分かっているのだ。

 だからこそ、私が彼等に銀貨を渡さなかった場合が気になるのだ。


 「全然問題無いですよ。こういう時のために親がお金を貯めて、村を出る時に餞別として渡してくれるんです。大体銀貨三枚くらいは渡されますよ。皆もそれぐらいだろ?」


 若者の一人が私の質問に答えて他の若者達にも同意を求めると、男性陣は皆首を縦に振っていた。ある程度の支度金は渡されるという事だな。

 そんなものか、と思ったのだが、女性陣がどこか気まずそうにしている。これは、ここにいる男性陣よりも多くの資金をもらっていそうだな。


 「えと、ごめん・・・。私五枚もらえた・・・。」

 「私も、それぐらい・・・。」

 「「「えっ、マジで・・・?」」」


 男性と女性とでは支度金が変わるらしい。声には出さなかったが、申し訳なさそうにもう一人の少女も首を縦に振っている。同じ村の若者達はかなりショックを受けているようだな。

 彼等にとって、というか一般的に銀貨一枚は大金だ。二枚も差があれば驚愕するのも当然だろう。


 「いや、しょうがないんじゃない?女の子って何かと男よりも金が掛かるって、姉ちゃんが行ってたぜ?」

 「そういうもんなのか?なら俺も女に産まれたかったなー。」

 「バッカ、女の子って男よりもしんどい事が多いらしいんだぜ?そのせいで俺は姉ちゃんの機嫌を損ねて何度もヒデェ目に遭ってんだ。女の子の前じゃ、変な事を言わない方が良いぞ?」

 「お、おう・・・。」


 家族に姉がいる若者は、村にいる時に何かと女性への対応で苦労をしたようだ。真剣な表情で他の若者達に持論を説いている。

 中には深く頷いている若者達もいるので、彼等にも女性の身内に同じような思いをしたのだろう。


 とにかく、彼等も全員王都へ入る事が出来るようだ。まぁ、私がイスティエスタに来た時も、門番が代金を立て替える事も出来ると言っていたし、よほどの事が無い限り王都に入れないという事は無いのかもしれないな。



 さて、そろそろ王都に入るとしようか。『収納』からギルド証を取り出して門番に提示する。


 「い、"中級インター"で『格納』が使えるんですか・・・。」

 「冒険者には先週なったばかりでね。これは冒険者になる前から出来ていた事なんだ。驚かせてしまったのなら謝ろう。」

 「い、いえっ!確かに驚きはしましたが、貴女に非はありませんから!王都ティゼミアへようこそ!歓迎いたしますよ。」


 目の前で『収納』を使用した事に驚かれてしまったな。門番の表情はとても驚愕に満ちていた。

 まぁ、こうでもしないと手ぶらの"中級"冒険者など不審で仕方が無いからな。

 一目で只者では無いと理解してもらうには、こうするのが手っ取り早いのだ。

 門番には深く印象に残った事だし、そうそう忘れられる事も無いだろう。


 若者達も通行手続きを終えたようだな。皆が私の事を見ている。


 「ノアさん、ここまでの道中、色々とありがとうございました!」

 「飴玉、とっても美味しかったです!」

 「良かったら、また稽古をつけて欲しいです!」


 キラキラした瞳で私に礼を述べながら別れを告げていく。あれから馬車の道中、結局若者達全員にハチミツの飴玉を配っていたのだ。

 甘いものを食べている時の彼等の表情がとても幸せそうだったので、つい、というやつだな。うん、飴玉を口の中で転がしていた彼等の表情は、男女関係無く子供のように無邪気で可愛らしかったとも。


 彼等は足早に冒険者ギルドへと向かい冒険者登録を済ませるつもりなのだろう。

 私も冒険者ギルドに顔を出しても良いのだが、それは別に今すぐでなくても良いだろう。それよりも宿を取って図書館だ。冒険者ギルドに顔を出すのは日が沈み始める少し前で良いだろう。


 さて、そうと決まれば宿を探さないとな。イスティエスタの時は門番のトムが丁寧に教えてくれたが、この王都ではそうもいかなかったからな。

 後が閊えていたのだ。長話をするわけにはいかなかった。街に詳しい者に宿の情報を聞ければいいのだが・・・。

 まぁ、王都の街並みを見て回りながらでも問題無いだろう。気ままに街をぶらつくとしよう。


 王都、ティゼミアの街並みはイスティエスタとそう変わりは無い。国の文化というやつだろうか。建築物のデザインが同じようなものとなっている。

 しかし、見た目だけで言えば建築物の強度はイスティエスタのものよりも強固なものになっている印象を受ける。

 今のところ私の目に移っている建物はその全てが魔術によって建築されているように見えた。

 確かイスティエスタの図書館に蔵書されていた魔術書の中には、石壁や石柱を生成する魔術があったはずだ。その魔術を利用すれば、人力のみで建物を建築するよりも遥かに短時間で建築が可能となる筈だ。

 見た目だけそう言った印象を受けるのは、建築物に込められている魔力量の差だ。イスティエスタの建築物に込められた魔力量はティゼミアの建築物に込められている魔力量よりもずっと多い。

 素材の違いだろうな。イスティエスタの建築物に使用された素材は"楽園"から持ち込まれた建材を多く使用しているのだろう。実際の強度はイスティエスタの街の方が堅牢そうだな。


 街を歩いていると、初めてイスティエスタの大通りを歩いている時と同じような視線をそこかしこから向けられているのが分かる。

 たった一週間前だと言うのに、随分と懐かしく思えてくるな。

 あの視線はいつから感じなくなっただろうか。確か、子供達に街を案内してもらって服を着替えた辺りだったか。確かあの辺りから私に向けられる視線が微笑ましいものを見るようなものに変わっていた気がする。


 まぁ、もうこの手の視線を向けられる事には慣れたさ。冒険者達からはしょっちゅう向けられていた視線だからな。

 ちなみに、私の今の服装はイスティエスタで宿泊した宿の娘、シンシアが選んでくれた露出の少ない服装だ。特に何かを持っているわけでは無いので、はたから見たら裕福な町娘ぐらいには思われているかもしれないな。私の尻尾を気にしなければ、の話だが。


 一時間ほど気ままに街を歩き回っていただろうか。10分間隔ぐらいで同じデザインで質の良い金属鎧を着込んだ騎士らしき人物達とすれ違っていた。

 多分ではあるが、街の治安を守るために定期的に街を巡回しているのだろう。

 だとすれば街の事にも詳しい筈だ。ちょうど直ぐ近くに若い男性の騎士がいる事だし、彼に評判の良い宿の情報を聞くとしよう。


 「仕事中に失礼するよ。聞きたい事があるのだけれど、良いだろうか。」

 「どうかしましたか。見ない顔ですが、このティゼミアには旅行ですか?」


 一目見て私がこの街の住民では無い事が分かったという事は、この街に住む者達の顔を大体は把握しているという事だ。騎士は優秀な者にしかなれないという事だったし、彼も漏れなく優秀なのだろう。


 「ああ、この国には旅行で訪れていてね。王都は初めてなんだ。宿泊先を探しているのだけど、評判の良い所を教えてもらえないだろうか。ああ、そうだ。ギルド証も提示しよう。」

 「なるほど、この王都は世界的に見ても広い街ですからね。勿論、構いませんよ。道案内も巡回騎士の仕事の内ですから。それで、ギルド証は・・・っ!?見事な『格納』ですね・・・。」


 やはりこの人物は騎士で、街を巡回しているという事で合っていたようだ。丁寧に対応してくれているというのに驚かせてしまうのは少し気が引けてしまうが、『収納』からギルド証を取り出して騎士に提示する事にした。

 自分から身分証を提示すれば、不審人物と思われる事もあまりないだろう。経歴に犯罪歴などは記入されていないので警戒される事は無い筈だ。


 「"中級"冒険者・・・。それでいてこれほどの『格納』を・・・?」

 「冒険者になったのはついこの間だからね。当然他にも色々なものを入れてあるのだけれど、ギルド証だけを見せるとこの格好ではかえって不審だろう?だから、ギルド証を提示する時は目の前で今みたいに取り出す事にしたんだ。」

 「な、なるほど・・・。それで、評判の良い宿でしたね?その様子ならば資金も潤沢と見てよさそうですね。それならば裕福な商人達が泊まるような宿が良いでしょう。"白い顔の青本亭"と言う宿があるのですが、私の巡回ルートで通りますので、ご一緒にどうですか?」


 それは良いな。口頭だけでは伝わりきならない事もあるだろうし、直接宿まで案内してくれると言うのは有り難い事この上ない。

 彼の言い分だと宿泊料は結構な額になりそうだが、今の私は例え一泊金貨一枚支払えと言われたところで、問題無く支払うことが出来る。

 まぁ、貴族用でも無い宿でそこまでの宿泊料を請求する宿など、どう考えてもまともな宿では無いだろうが、騎士が紹介する宿がそう言った問題のある宿、と言う事は無い筈だ。


 「直接案内してくれるのであれば有り難い。是非お願いするよ。」

 「分かりました。少し歩く事になりますので、宿以外でも知りたい事があればぜひ聞いてください。」

 「それなら、この街にあると言うティゼム中央図書館の場所を教えてもらえるかな?この街に来たのは、そこにある本を読めるだけ読むのが目的なんだ。」

 「それはそれは。ティゼム中央図書館は、その名の通りこの街の中心部にあります。ド真ん中、と言うわけではありませんが、あの辺りでは最も巨大な施設ですので一目でわかるでしょう。ティゼム中央図書館は世界でも有数の大図書館です。読書が好きなようですし、きっと貴女も満足していただけると思いますよ?」


 それは嬉しい情報だな。少なくとも数日間は中央図書館に入り浸る事になりそうだ。イスティエスタの図書館受付であるエレノアが、別れ際にイスティエスタの図書館とは比べ物にならないほど広い図書館だと言っていたし、期待も自然と膨らむというものだ。

 それだけの蔵書量を誇るのならば当然、他の国の言語や文化の本もある筈だ。この図書館を足掛かりに、世界中の言語を学ばせてもらうとしよう。


 十五分ほど歩いたところで、視界に青い本の中に白い顔が描かれた看板を見つける事が出来た。

 宿の名前からして、あの看板の場所が私に案内してくれる"白い顔の青本亭"なのだろう。

 分かり易いと言うか、名前そのまんまな看板ではあるが、どう見ても宿の看板には見えないのだが?その点は良いのだろうか?

 それとも、わざと宿と認識させておらず、信頼のある者からの紹介でしか宿泊できない宿だとでも?

 だが、騎士が案内してくれる宿だから真っ当な宿だとは思う。まだ少し距離があるし、その辺りは騎士に直接聞いてみるか。


 「貴方が言っていた"白い顔の青本亭"と言うのは、あの看板の建物で良いのかな?名前通りの看板ではあるけれど、宿の看板には見えないのだけれど・・・。」

 「ですよねぇ・・・。ええ、あの看板であっていますよ。ですが安心してください。料金も一泊銅貨30枚で、裕福なものにとってはそこまで高額ではありませんし、宿全体に毎日定期的に『清浄ピュアリッシング』を施しているのでとても清潔なんです。」


 それは凄いな。宿の主や従業員はとても綺麗好きなのだろう。私にとっては喜ばしい事だ。宿泊料がイスティエスタの"囁き鳥の止まり木亭"よりも高額なのも頷ける。騎士の表情からして料理の味も期待して良さそうだ。

 看板が宿の看板に見えない事を指摘した時には少し困った表情で苦笑しながら同意していたので、同じような意見を持つ者は多そうだ。


 会話をしながら歩いていれば直ぐに宿の前に到着した。


 「看板を見てもらえばわかりますが、ここが"白い顔の青本亭"です。ブライアン!客を連れてきてやったぞ!」

 「よう!マックス!騎士の仕事は順調か?って、おいおい!?えらい美人さんを連れてるじゃねえか!?騎士ってのは、やっぱりモテるもんなのか!?」

 「馬鹿な事を言ってるんじゃない。評判の良い宿を尋ねられたから案内しただけだ。ノアさん、此方の宿で大丈夫ですか?」


 ブライアンと呼ばれた色白の主人のからかいに応答ている騎士・マックスは、終始真面目な顔をしている。

 だが、冗談を言い合えるぐらいには仲が良いのだろうな。


 マックスに訊ねられて宿の様子を見回してみると、周囲はとても清潔な状態で保たれている。

 この時間帯では流石に宿泊客の様子は確認できないが、宿の床や壁、備品には傷一つないところを見ると、粗暴な人物が宿泊しているという事も考えづらいだろう。

 いい宿じゃないか。可能であればここに宿泊させてもらうとしよう。


 「ああ、清潔で雰囲気も良いし気に入ったよ。それで、主人。宿の部屋は開いているかな?」

 「おう!問題無いぜっ!自分で言うのも何だが、この宿は貴族様が止まるような宿を除けば一番の治安を売りにしてるんだ!一泊銅貨30枚とちょいと値は張るが、それだけの価値はあると自負しているぜ!勿論、食事も期待してくれて良いぜ!金持ちの商人が良く泊まる宿だからな!アイツら色んな所に行くから舌が肥えてるんだよ!そんな舌の肥えた連中を満足させるために、ウチの料理の味も自然と美味くなるってもんでな!」


 なるほど。これは予想以上にアタリを引いたんじゃないか?清潔な宿でしかも美味い食事と来れば、泊まらないわけにはいかないな。この宿を案内してくれたマックスに礼を言っておこう。


 「ここまで案内をしてくれてありがとう。貴方のおかげでこの街で快適な生活を送れそうだよ。」

 「いえ、これも仕事の内ですから。それでは、この王都ティゼミアをどうぞ、楽しんでいってください。」


 そう言ってマックスはこの宿を去って行った。最後まで礼儀正しい対応だったな。誰に対してもああいった対応が出来るのであれば、騎士と言う役職に憧れる者も多そうだ。先程ブライアンが騎士がモテると言っていたが、そう言いたくなるのも頷けるものがあるな。

 では、宿泊手続きを済ませてしまうか。


 「この宿に月末の朝まで宿泊させてもらうよ。代金は先払いで構わないかな?」

 「おう!その方が助かるな!そうだな・・・月末までなら今日も含めて17日間の宿泊になるか・・・。そんだけ泊まってくれるんなら割引しねぇわけにはいかねえな!銀貨4枚と銅貨50枚でどうだ?部屋はいくつかあるが、要望はあるかい?特に無いようだったらコッチで決めちまうぜ?それと、宿帳に名前を記入してくれ。」


 宿の仕事をしていると宿泊料と日数の計算を頻繁に行う事になるからか、とてもスムーズに料金の提示をしてくれるな。こういった点もこの宿の評判の良い所なのだろう。宿帳に名前を記入しながら答えて料金を支払おう。


 「構わないよ。私としてはきり良く銀貨5枚でも良かったのだけれど、結構割り引いてくれたね。二日分も割り引いてくれるのかい?それと、部屋に関しては特に要望は無いからそちらで決めてもらって良いよ。」

 「流石に二週間以上も泊ってくれる客に、一日分の宿泊料も割り引けないほどケチな経営は出来ねぇよ。そんなことが出来る宿は貴族様用の超がつくほど贅沢な宿か、訳アリの宿ぐらいなものだぜ!ま、ウチの宿はさっきも言ったが、色んな所を往ったり来たりしてる商人が利用する事が多くてな!あんま長い期間泊まる事が無いんだよ。そういう意味でもサービスさせてもらったぜ!」


 そういうものなのか。どうやら一般的な宿では二週間の宿泊で一泊分の割引をされる事が普通らしい。理由があるとは言え、二日分も割り引いてくれた辺りこの宿の主人は相当気前がいいんじゃないだろうか。

 代金を『収納』から取り出して渡すとしよう。


 「うおっ!?そんなやたらスムーズに『格納』が使える奴なんて滅多にいねえぞ?スゲェな嬢ちゃん・・・。うし!確かに代金は受け取ったぜ!部屋は二階の一号室だ!運が良いな!この部屋は今朝チェックアウトしたばっかの人気の部屋だ!勿論清掃も終ってるからな!安心して利用してくれ!コイツが部屋の鍵だ!」


 ブライアンから鍵を受け取って二階の一号室まで向かう。階段から出てすぐに目的の部屋はあった。

 なるほど。階段から最も近いと言うのは便利だな。この部屋は実質最も宿の出入り口に近い位置にある部屋と言うわけだ。人気があるのも頷ける。


 部屋の内装はどうだろうか?

 部屋の構造は"囁き鳥の止まり木亭"とそれほど変わらないな。ベッドと机、椅子以外の物は見当たらない。まぁ、それ以外の物は必要ないので問題は無い。

 ベッドに使用されている布団はどうだ?快適な睡眠が取れる事は私の中ではとても重要な事だ。起床に関しても、レイブランとヤタールが態々『通話コール』を掛けてまで起こしてくれるので、これも心配はしていない。


 うん、悪くないな。少なくとも布の生地はここに来るまでに立ち寄った村のベッドよりも良い物を使用している。だが、意外な事に布団の質は"囁き鳥の止まり木亭"の方が上質だった。

 そうは言ったものの、眠る事が出来ないわけでは無い。存分に快適な睡眠を得る事が出来るだろう。ここは、"囁き鳥の止まり木亭"の布団が特別上質なベッドだったと判断しよう。


 さて、部屋の確認も終った事だし、そろそろ図書館へと足を運ぶとしようか。時間はまだ午後2時頃だ。日が沈み始めるのに三時間ぐらいの余裕はある。二時間ぐらいは図書館で時間を潰せるだろう。


 一応、ブライアンに冒険者ギルドの場所ぐらいは確認してから図書館へと向かう事にしよう。


 さて、どのジャンルの本から読もうかな?

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