第65話 何処からともなくやって来た者達
机に置かれた料理は三つ。茶色に焼けた直径15センチほどの丸いパンに、肉とチーズと植物(これの知識は資料室に乗っていて、野菜と呼ばれている)を挟み込んだ料理と、直径30センチほどの皿に、山のように盛られた黄色い棒状の食べ物と、何らかの飲料物だった。
酒精を含んだ臭いからして、飲み物は酒の一種だろう。
もう少し詳しく見てみようか。
パンは焼き立てで、温かい。
表面には艶もあり、それだけでとてもいい香りを放っている。
野菜はパンや肉と比べたら量が少ないが、十分に水分を含んでいて、力を加えたら小気味良い音を立てて割れそうだ。
そして肉。見た事の無い形をしている、パンからはみ出さんばかりの大きさの、少し平べったい楕円の形をしている。厚みはおよそ2.5センチ。食べ応え十分だろう。
肉全体に甘辛な匂いのする調味料をふんだんに塗りたくられていて、はっきりとした味が楽しめそうだ。
肉と野菜に挟まれたチーズは板状で、熱によって柔らかくなり、下の肉を包むように四隅が垂れ下がっている。
次は黄色い棒状の食べ物だ。棒状に切られてしまっているため、元の形状が分からないが、資料室で得た知識によると、これが芋らしい。
芋は土の中にある茎や根が肥大化してできた物らしく、栄養価がとても高いため、多くの地域で使用されている食材のようだ。
パンと同様、主食にされている地域もあるらしい。
目の前の棒状に切り揃えられた芋は、高温の油に浸された物のようだ。品質の良い芋にはそれ自体に甘味があるらしいが、この芋はどうだろうか?試しに一本食べてみるとしよう。
高温の油で浸す事によって表面が固くなっているらしい。
口に入れて奥歯で噛んでみると、パリッと芋の表面が割れる音がした。
割れた内側からは柔らかく滑らかな舌触りをした芋が出てきて、表面とは全く違う食感が私の舌を楽しませてくれる。芋全体に塩を振られていたらしく、程よい塩見が更にこの料理の美味さを一つ上に押し上げている。
つい次を食べてしまいたくなる味だ。とても美味しい。止め時が分からない。気が付いたら既に棒状の芋は、皿から無くなってしまっていた。もっと欲しいな。
「姉チャンはポテトから行くんだな!ま、ハン・バガー食べた後だとちょっと物足りないし、ポテトは揚げたてが一番だからな!」
「ポテト?これは芋だと思ったのだけれど、違うのかい?」
「姉チャン知らねぇのかよ!?ポテトって芋の事だぜ!揚げたヤツだけじゃなくて、調理された芋はポテトって呼ばれる事が多いんだ!」
なんと。同じ食材でも違う呼び方をする時があるのか。不思議なものだ。
この棒状の芋がポテトという料理ならば、シンシアの言葉からして、この肉と野菜とチーズをパンで挟んだ料理こそがハン・バガー、メインの料理という事だろう。
シンシアが期待の眼差しで此方をじっと見ている。ハン・バガーを食べた感想が欲しいのだろう。そろそろ、このハン・バガーも食べてみるとしよう。
まずは、焼き立てのパンから行ってみよう。
この形状からして、おそらく上と下のパンを手に取ってパンと肉とチーズと野菜を纏めて食べる料理なのだろうけれど、焼き立てのパンの味が保存食のパンとどれほどの違いがあるのか、確かめてみたかったのだ。
ハン・バガーの感想を聞きたいシンシアには悪いが、パンを少しちぎって口の中に入れる。
「ね、姉チャン・・・。ハン・バガーは、全部まとめていっぺんにかぶりつく料理だぞ・・・?」
シンシアから若干呆れた、というか憐れむような口調で説明される。
当然だな。分かっていたとも。だが、それでも確認せずにはいられなかったのだ。
それで、肝心の焼き立てのパンはというと、素晴らしいの一言に尽きた。
とてもフワフワなのだ。しかもモチモチとしている。
保存食のパンとは比較にならない。少し噛んだだけで、穀物の持つ確かな甘味が伝わってくる。パン自信が放つ香りも口の中に広がり、これだけでも十分に美味いと言えるだろう。
つまり、ハン・バガー本来の食べ方をした場合、食べずとも美味いと分かるくらいには、このパンの美味さが伝わってきた。
「不届き者の所持品から拝借して、保存食のパンを食べた事はあるけれど、焼き立てのパンとは雲泥の差だね。パンだけでも、とても美味いよ。」
「ヘヘッ、パンはこの街でも一番いい店のパンを使ってるからな!しかもそのパン、わざわざハン・バガーのためだけに作られた特別なパンで、バンズって名前なんだぜ!」
「パンはここで作っているわけでは無いのかい?」
「焼くのはウチで焼いてるぜ!焼き上がったパンをそのまま買ってきちゃうと、客が注文する頃にはパンが冷めちゃうんだ。だからパンを焼く手前のパン生地を買って来て、このくらいの時間になったら焼き始めるんだ!」
それはとても手間のかかる事で、大変な事じゃないだろうか?
いや、確かに一から作るよりは楽かもしれないが、それならあらかじめ出来上がったパンを客に出すときに温めなおしても良いと思うのだが・・・。
きっと明確な違いがあるのだろうな。
客に出来るだけ美味いものを食べてもらいたいという、こだわりを感じずにはいられない。この宿を選んで良かった。
紹介してくれた門番には、この場で改めて、心の中で感謝しておこう。
「それにしても、やっつけた悪者から取ったパンしか食べた事無いって、姉チャン、普段はどんなものを食ってたんだ?」
「木の実や仕留めた獲物の肉や魚だね。そのまま食べたり、焼いて食べたり、森に岩塩があったから、塩の味付けもしていたよ。」
「えええぇ・・・。そのままって、生でって事だろ・・・?腹壊したりしねえの・・・?」
「私や一緒に暮らしてる子達は問題ないよ。」
「
私の食生活をシンシアに教えたら、羨望ともドン引きとも、どちらともいえる視線をこちらに向けている。
人間達は、これほどの食事を常日頃取っていると考えれば、羨望はともかく、ドン引きは普通の反応なのだろう。
「姉チャン、そろそろハン・バガーをちゃんと食べてみてくれよぉ!」
「そうだったね。いただくとするよ。」
「うわっ・・・。歯がドラゴンの牙みたい、スッゲェ・・・。」
口を大きく開けた時に、私の歯がシンシアに見えたようだ。
非常に鋭利な三角形をした上下の前歯に驚いている。
後から知った事だが、肉食獣系の
驚いているシンシアをよそに、ハン・バガーを両手で持って齧り付く。その瞬間、肉に塗りたくられた甘辛の味が、私の舌を支配した。
今の私の表情は、どうなっているだろう。だらしのない顔をしていないだろうか。多分、客観的に見たら目を輝かせているに違いない。
これが、人間の料理というものか。
この料理に対して、今の私が、一々味がどうだのとか、食感がどうだのとか、とやかく感想を言うのは、無粋の一言に尽きる。
美味い。
ただ、それだけでいい。今は、その一言だけでいい。味の精査など考えずに、この料理の美味さを純粋に堪能しよう。
正直、食べ物でここまで感動するとは思ってもみなかった。シンシアが薦めるだけの事はある。両手で覆いきれない筈のハン・バガーが、あっという間に私の手の中から無くなってしまった。
「は、速ええぇ・・・・・・。ポテトもそうだったけど、あっという間になくなっちゃった・・・。」
「追加で注文する事は出来るかな?」
「えっ、うん!モチロン!セットで頼むか!?そっちの方がドリンクもついてお得だぞ!」
「それじゃあ、セットで、追加のハン・バガーが来るまで、ドリンクでも飲んで待っているよ。」
「おう!直ぐに持ってくるからな!」
そう言って、追加の代金を受け取ったシンシアが厨房の方へと立ち去っていく。
さて、それじゃあ、ハン・バガーやポテトと一緒に持ってきてもらった酒でも飲んでみるとしよう。
酒の入った取っ手の付いた円柱状の器を覗いてみると、細かく小さな気泡が、器の内面から水面に上がってきているのが確認できた。
この感じ、もしかしたら普通の液体とは違った食感がするんじゃないだろうか?念のため、少しずつ口に含んでみるとしよう。
口の中に酒を含んだ途端、液体が口の中で弾けるような刺激を与えてきた。
少しだけ口に入れるようにして正解だったな。思いっ切り口に含んでいたら、驚いて噴き出していたかもしれなかった。
衝撃の方が強かったため、いまいち味も食感も分からなかったが、決して不味いものでは無い。今度はもう少し多めに飲んでみよう。
これは、液体の中に何らかの気体が溶け込んでいるのではないだろうか。それが口に触れるなどして液体から抜けていき、その気泡が口の中や喉を刺激しているのだろう。良く冷えている事もあって、この舌触りと喉越しはとても面白い。次は一気に口の中に流し込んでみよう。
これは良い。相変わらず、酒精についてはまるで良さが分からないが、果汁と思われるしっかりとした甘さと、口と喉で弾けるような刺激が、実に爽快だ。
家にいる酒好きの子達も、この酒は喜びそうだ。
酒の甘さと喉越しを楽しんでいると、シンシアが追加のハン・バガーセットを持ってきてくれた。
「お待たせ―っ!姉チャン、シードルの方はどうだった?」
「シードルというのはこの酒の事だね?口の中で弾けるような舌触りと喉越しがとても面白くて気に入ったよ。甘くて冷たいという点も、私は好きだな。」
「へへっ、ハン・バガーには冷たくてシュワッとした炭酸が一番だぜっ!」
「こういった飲み物は、炭酸と言うんだね。初めて飲んだよ。」
「ハン・バガーもポテトも炭酸も、全部まとめてこの街の名物料理だからな!」
新たに持ってきてくれたハン・バガーセットは、ポテトもハン・バガーも出来立てのようだ。
ポテトを口に運びながらシンシアと会話を続ける。やはりこのポテト、シンプルな味付けの筈なのに、食べ出すと止まらないな。
「この街の自慢、と言ったところかな?」
「おぅ!この料理ってさ、500年も大昔に、何処からともなく来た変な名前の人が、この街に伝えたんだぜ!」
何処からともなく来た変な名前、か。
世界共通で物事の単位を伝え広めた人物もそういった人物だったな。何か関係があるんだろうか?
あぁ、もうポテトが無くなってしまった。もっと食べたい。
「今日は冒険者ギルドの資料室で本を読んでいたんだけれど、似たような特徴の人の話が出てきたよ。」
「似たような人ってどんな人?」
「900年も前に、何処からともなく現れて世界共通の単位を広めていった変わった名前の人の話だよ。」
説明をしながら今度はハン・バガーにかぶりつく。
~~~っ!!美っ味い!!
本当に美味いなぁ!このハン・バガーというヤツはっ!
焼き立てのパン、バンズはとても柔らかく、それでいて決して崩れる事は無い。ボリューム満点の肉と野菜をしっかりとこぼさずに支えてくれている。やや液状となっている調味料の水分がバンズに染み込み、とても食べやすい。それでいて、パンの味も無くなっていないのだ。
野菜だって決しておまけなどでは無い。水分をふんだんに含んだ野菜はとてもみずみずしく、噛んだ際に小気味良い音を出して割れる食感がバンズと肉の柔らかさにアクセントをつけている。野菜あっての肉とバンズだし、その逆もまた然りだ。バンズ、肉、野菜、どれが抜けてもこの美味さにはならないだろう。
そして肉だ。この肉はただ肉を焼いただけの物では無い。あらかじめ肉を細かく刻み、その上で混ぜ合わせて形を整えてから焼いて作られたのだろう。これならば、硬い肉を食べるのが苦手な種族でも、存分に肉の味を楽しむ事が出来る。考えた奴は天才か!?
肉を噛んでいると、香辛料の確かな刺激が舌に伝わってくる。焼くときだけでなく、練り混ぜる時から香辛料を使用しているに違いない。
そして肉に乗せられたチーズ。これもまた素晴らしい。熱を加えたチーズの食感は最早、私が家の皆と食べた物とは全くの別物と言って良いだろう。
チーズの味が肉と肉に塗りたくられた調味料に混ぜ合わさり、とてもまろやかな味わいにしてくれている。
もし、あの時、家の皆でドラゴンの焼き肉と一緒にチーズを食べていたらどうなっていたのだろうか?
きっと、あっという間に無くなって、私を含めた全員がとても残念な気持ちになっていたに違いない。踏みとどまってよかった。是非とも、チーズは沢山持ち帰ろう。
そして、何といっても、私を魅了して止まないのは、ハン・バガーに使用されている二種類の液状の調味料だ。
一つは、肉に塗りたくられているとろみとテカリのある甘辛の調味料だ。匂いからして絶対に美味い、と思わせるこの調味料は、舌で味わった時に期待以上の美味さを私に与えてくれた。
甘味や塩味だけじゃない。酸味や旨味も複雑に混ざり合い、味の質を一味も二味も向上させている。
そして、もう一種類、上のバンズに塗られていた白に近い黄色で液状の調味料だ。
こちらは液状とは言ったが、ほとんど固形で、油分が多い。だが、その味はとてもまろやかで甘酸っぱく、どのような食材にでも合うような味だった。
肉に塗られた甘辛の調味料と口の中で混ざり合う事でさらにその味を上質なものに変えていく。これが本当に気に入った!
混ぜ合わせた方が美味いのなら、最初から混ぜた状態で出せばいい、という者もいるかもしれないが、とんでもない!口の中で二つの味が混ざるのが良いんだ。
最初に口に入れた際に両方の調味料の味をそれぞれ味わい、噛み続けて二つの調味料が混ざる事で、このハン・バガーは完成すると言ってもいいんじゃないだろうか?少なくとも、私はそう思う。
「姉チャン、ハン・バガーがメッチャ気に入ったんだな・・・。」
「うん?ああ、ゴメンよ。とても美味しくてね、ついハン・バガーを味わう方を優先させてしまったよ。」
「いや、いいんだけどな・・・。まだ、食べる?」
いかんいかん。話の途中だというのに、ハン・バガーに夢中になるあまりシンシアの事をないがしろにしてしまった。
話の途中で私が反応しなくなった事でシンシアから、料理を気に入ってくれた事への喜びと、相手にされなくなってしまった寂しさが伝わってくる。
まだ食べたいのはその通りだが、追加のシードルは飲んでいないのだ。これを飲みながらシンシアと話を続けよう。
「食べはするけど、もう少し後にしようか。シードルも残っている事だしね。さっきの話の続きをしよう。」
「うん!えっと、900年前にも何処からともなく変な名前の人が色んな事を皆に教えたって話だったよな?」
「ああ、私の読んだ本には大体そんな感じの事が掛かれていたよ。他にもそういった、何処からともなく来た人というのは、いたりするのかな?」
900年前と500年前、時間に大きな差はあるが、この二人、なんとなくだが、同じ場所から来ている者達じゃないだろうか。
知られる事の無い出身地、特徴的な名前、そして革新的な知識。共通点が多すぎる気がする。
シードルを飲みながらシンシアに質問してみるとやはり、予想していた答えが帰ってきた。
「結構、そういう人達って、居るみたいだよ?数百年に一度ぐらいで、誰も知らない何処かから出てきたりするらしいから、神様の使い、なんて言われたりしてたんだけどね?」
「違うのかい?」
「うん、神様が直接違うよって言ってたんだって。」
彼等が直接否定したという事は、やはりルグナツァリオ達ならばその全容を知っていると考えて良いだろう。
何処からともなく現れた者達の情報が十分に集まったら、資料室で思案した通り、ルグナツァリオに聞いて"答え合わせ"をさせてもらうとしよう。
「でさ、そんな人達でも一番の有名人が、"勇者アドモ"なんだ!!」
「アドモ?そんなに変わった名前とは思えないけれど、何をした人なのかな?」
今現在の暦がアドモゼス歴と呼ばれているためか、アドモという名前に違和感を覚える事は無い。そもそも、何をしてそこまで有名になったのだろうか。
「悪い"魔王ゼストゥール"をやっつけて、世界を平和にした人なんだぜ!」
ほう、魔王とな。魔族の中でも特に強い力が魔族を束ねて国を興して魔王になったとルグナツァリオが言っていたが、詳細は聞いていなかったな。
まぁ、代替わりしているとも言っていたし、今の魔王とはあまり関係のある者では無いのだろう。それにしても、ゼストゥール、ね。
「"勇者アドモ"の本名は分かってないんだ。ただ、"勇者アドモは"話しかけられると、決まって[ア・ドーモ]って言葉を最初に言うから、みんなアドモって呼ぶようになったんだってさ!」
「もしかして、アドモゼス歴というのは、"勇者
「正解っ!姉チャン、あったまいいなー!」
予測は当たっていたようだ。随分と安直な名前の付け方だとは思うが、分かりやすくていいと思う。
それに、本名も分からない偉業を果たした人物だ。通り名ぐらいは、後世に伝えたかったのだろう。そう思ったのが、本人か彼に救われた者達か、どちらかは分からないけれど。
・・・シードルの残りが少ないな。そろそろ追加のハン・バガーセットをシンシアに頼むとしよう。
あぁ、そうだ、頼むで思い出した。シンシアに起床を手伝って、いや、手伝いでは無いな。ちゃんと朝、起こしてもらうようにお願いしよう。それから、街の案内についても。
「追加のハン・バガーセットを頼む前に、シンシアにお願いがあるのだけれど、聞いてもらえるかな?」
「姉チャンがオレに?ナニナニ!?」
「私はどうしても朝、自分で起きる事が出来なくてね。日が昇ったら、具体的には午前の鐘が六回なったあたりで私の事を起こして欲しいんだ。」
「お安い御用だぜ!でも、意外だな。姉チャン、シッカリ者に見えるのに、朝起きられないんだ?」
「あぁ、起きられないな。多少乱暴な起こし方でも構わないよ。実際、私は一緒に暮らしている子に毎日起こしてもらっているのだけれど、その時は結構、遠慮無に起こしてもらってるからね。」
「そ、そんなに起きないのか・・・。ヨッシャ、任せろ!時間になったらすぐに起こしてやるからな!」
「ありがとう。あぁ、それと、私が寝ている最中は、絶対に尻尾には近づいてはいけないよ?叩かれでもしたら、大怪我をしてしまうからね。」
「お、おう。分かった、近寄らない。そっか、オレ達の事、簡単に持ち上げられちゃうもんな。」
良し。シンシアに断られてしまうかもしれないという懸念は、杞憂に終わった。後は、明日以降の街の案内についてだな。
「それと、明日以降、昼間に会った君の友達に、街を案内してもらう事になっているんだけれど、シンシアはどうする?」
「ええっ!?いつの間にそんな事決まってたんだ!?オレも!オレも案内するぞ!!」
「ああ、よろしく頼むよ。この街のシンシアのお気に入りの場所を、色々と教えて欲しい。」
「任せとけっ!!へへへっ、明日が楽しみだなぁっ・・・!」
街の案内についても問題無いようだ。漫勉の笑みを浮かべてとても楽しみにしているシンシアの表情は、見ているこちらも笑顔にしてくれる魅力があった。
それでは、そろそろ追加のハン・バガーセットを頼むとしよう。
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