第3章 変わりゆく日常 編
第10話 不穏な足音(前編)
―月曜日―
修学旅行が終わり、土日の休みを経て今日に至る。
みんな修学旅行明けと言うこともあり、元気に登校していた。
3人を除いて。
1人目は、
2人目は、
その後はどんな生活が待っているのか?
自分にはどうしようもできないものに不安があった。
3人目は、
本当にどうなるか分からない。
そして、3人は、誰とも喋らず、朝の会が始まり、すぐに授業も始まった。
そして、1限目の国語が終わり、2限目は、体育であったため、女子は体育館の更衣室に向かっていった。
俺たち男子は、教室で着替えていた。
みんなは、早く体育がしたいためさっそうと着替え、体育館に向かった。
しかし、同じ寝室部屋を共にしたメンバーは、着替えて樹に修学旅行の結果について聞いていた。
部屋メン①「おい、みんなもう行ったぞ いつき、どうだったんだ告白?」
樹「...それがまだ答えもらってなくて..」
部屋メン②「まじ? なんでなんや?」
樹「......分からんけど あゆみは修学旅行中だから今は言えないって」
部屋メン①「修学旅行とか関係なくね?」
部屋メン③「たしかに それひどいな」
部屋メン②「でも、まだチャンスはあるってことやろ?」
部屋メン③「そか、答えもらえる前にいい所見せればいいんじゃね?」
樹「いや、それは…」
部屋メン①「じゃあ、次のバスケでいいやん」
部屋メン③「俺たちがサポートしてやるからいつき頑張れよ」
樹「...うん そうだな 元気よくいかきゃなだよな」
部屋メン②「そうそう 行こうぜ」
樹「そういうことだ、たかゆき 応援してもらったのにわりぃな」
俺は何もしていない。
ましてや、応援も…
隆之「あんまり、無理するなよ」 そんな言葉しか今の俺には言えなかった。
―バスケ(前編)―
俺たちは、11月の修学旅行を終え、ちょうど12月に入る時期であり肌寒い。
クラスの全員は、長袖長ズボンを着て体操座りをして先生を待っていた。
そして、来た。
先生「おい、体育係 ボールないぞ」
体育係「やべぇ すみません取ってきます」
先生「じゃあ、今から4つのグループに分かれて総当たりで試合をするぞ 自分たちでグループを作るように 修学旅行から帰ってきた6年生なら余裕だろ 決まり次第呼んでくれ」
体育係がボールがたくさん入ったカゴを持ってくる。
体育係「持ってきました じゃあ、俺、体育係だから俺が決めていくからな」
女子②「すること分かってるの?」
体育係「えっ、しらないけど」
女子①「体育係いつもボール忘れるし、違う人が決めた方がいいと思う」
女子②「たしかに(笑)」
体育係「じゃあ、誰がするんだよ!」
女子①「あゆみが決めたら? みんなに愛されてるし」
女子②「そうだね あゆみちゃんやってくれない?」
歩「......私でいいのかな? でも..」
女子③「全然問題ないよ いいよね?」
なんか嫌な感じがした。
俺は考えもなしに
隆之「俺がやりたい こういうのは推薦じゃなくてやりたい人がやった方がいいだろ?だから俺がやる」
体育係「じゃぁ、おr」
女子②「たしかにね まぁ、たかゆきなら変なことにはならないか あゆみちゃんそれでいい?」
歩「うん」少し下を見ながらそう言った。
隆之「じゃあ、決めるぞ」
俺は、当たり障りのないようにバスケがうまい人と下手な人男女の比率を考えたうえでグループを決めた。
もちろん、樹と歩を同じグループにさせて。
俺は、別のグループになり、美咲と同じグループとなった。
そうして、先生に報告しに行き、バスケが始まった。
まさか、俺がやることになるとは思わなかった。
正直自分でも驚いてる。
最初の試合は、俺と歩のグループじゃないグループがバスケをし、俺たちはそのサポートをする。
例えば、得点板とファールや得点を決める経験者などである。
俺は、ただぼーっと試合を見ていた。
そこに
歩「たかゆき そのさっきはありがとう」恥ずかしそうにそういった。
隆之「なんてことないよ ただ純粋に決めるのやりたかっただけだよ 気にすんな」
歩「ふ ふ 強がりしてる(笑)」
今日は、暗かったが笑った。 やっぱり歩は笑顔が似合う。
隆之「みんな誰だって強がってるよ そんな辛い時は、笑えばいい」
歩「!? ずるいなぁ…」
隆之「ん?」
歩「なんでもない 試合見よ(笑)」
一緒に試合を見て盛り上がった。
そして次は俺たちが対決する時間だ。
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