第8話 もうすぐ始まる
―昼食―
そして、昼食の時間となった。
俺たちはクラス全員だと迷惑になるとことで、3名の先生と3つの班に分かれて食事処を探し、食事することとなっていた。
俺たちは、洒落たファミレスに入った。
先生はメニュー表を全員に見せて各々が決めるのでメモをして、注文した。
小学生が1人ひとり会計すると他の方に迷惑をかけるので先生が俺たちの財布を持ち会計することとなっている。
それでも大変そうだが。
これも、親からの信頼関係があってのことだ。
そして、自分の目の前に食事が届き、全員の分がそろい合掌し、各々頂きますと言い食べだした。
その間は今まで乗ったアトラクションの話に花を咲かせた。
ほとんどの人の食事が終わり、後は全員の食事が終わるのを待つだけとなった。
その時に、歩と美咲はトイレに行った。
先生は、会計をしている。
チャンスだと思い
隆之「あのさ、いつ告白するんだ?」
樹「あぁ、思ったんだが、この後アトラクションをメインで乗るグループと買い物をメインでするグループに分かられるじゃんか その時俺らの班は買い物をメインでするグループになってたよな?」
隆之「そうだよ」
樹「その時にあまり人が少ない店で先に外に出て少し日陰のところで告白しようかなって」
隆之「いいんじゃない でも、おどすようで悪いがそんなに人が少ない店があるかは分からんな」
樹「大丈夫 普通こんな昼間に買い物しない 荷物持ちながら動きたくないからな 大抵は、買い物をするなら帰りそうな夕方だろ」
隆之「さえてるな」
樹「そのことしか考えていないからな(笑)」
俺は、昨日の夜の聞けなかったことが気になった。
ここしかないと思い聞いてみた。
隆之「いつきは、あゆみのどこが好きなんだ?」
樹「そういえば、たかゆきの叫びの件でみんな叩き起こされて、それを忘れてたな(笑)」
隆之「それは、すまん(笑) で、どうなんだ?」
樹「そうだな やっぱり誰にでも明るく接することだと思う その明るさに俺は毎日が楽しくなった そのことに気づいてたら好きになってた
てか、1日目のバスで急に話しかけてきたあの笑顔とか犯則でしょ(笑) 可愛すぎるよ」
隆之「笑」
樹「そんな気持ちを今日伝えたい たったそれだけなのに緊張する」
隆之「…」
俺は、この時にどんな声をかければいいのか分からなかった。
複雑な心情だった。
そして、その会話が終わった後に、先生と歩・美咲は、席に戻ってきた。
歩と美咲は気のせいかもしれないが浮かない表情だった。
―USD(午後(後編))―
俺たちは、昼食を終えた頃には13:00となっており、集合時間は、残り3時間であった。
もちろん、全員の点呼確認や荷物をバスに乗せることやバスへ乗る時間を考慮すると15:30までには集合場所である入り口付近についていなければなかったこともあり、残された時間は、2時間半であった。
―買い物(相談)―
俺たちの班は予定通り買い物をメインでするグループに入り先生の後についていった。多くのお店があり、どれにしようかと先生と相談する時間があった。
女②「先生、スヌーヒーのお店に行きたいです」
男①「待て待て、スヌーヒー? なに者だよそれ」
女②「人じゃないよ なんだって言われてもスヌーヒーだよ」
男③「そんな架空の作り物よりジュラシックグランドで恐竜を買おうぜ」
男①「スヌーヒーってなんだ?」
女②「そんなの可愛くないじゃん!」
男③「ロマンが分からないのか!」
男①「ねぇ、スヌーヒーってなんだ?」
男③女②「ちょっと黙ってて!!」
男①は、しゅんとしている。
それを見かねて
先生「三人とも落ち着いて 近くのお店から回って 時間が大丈夫だったら全部のお店に回る それでいいよね?」
男③「まぁ、それなら」
女②「しかたないわね」
先生「スヌーヒーって何? 私も知らないのよ!」
全員「先生もかよ!!」
そして、男①は笑い元気を取り戻し、俺たちは出発した。
さすが先生だなと心の中で思った。
―買い物(悩(14:15))―
俺たちは、いくつかのお店を周り、そして、今は大型のお店の中にいた。
ここでは色々な種類のキャラクターが買えるお店であった。
ここでは、告白は無理だと思い、自分の買い物を進めることとした。
歩「何買うか決まった?」
隆之「まだ、入ったばかりだけど!?」
歩「ふ ふ そだった(笑) こういう買い物している時って楽しいよね こう悩んでるとき」
隆之「確かにな 親の買い物を待つときは嫌なのに(笑)」
歩「そうそう(笑) 悩むって悪いことばかりじゃないんだって気づくんだよね こう買い物をすると…」
隆之「ん?」
歩「それより、お金は5000円までだけど、いくら持ってきた?」
隆之「5000円だけど?」
歩「ほんと まじめだね 私は、5500円」顔を上にあげ、手を腰にやりこちらを見た。
隆之「昼食の時、財布を先生がお会計でもっていったときバレたんじゃない?」
歩「確かに..... なんてね500円だけ抜き取っといた(笑)」
隆之「抜かりないな(笑)」
歩「まぁね♪」
そんな話をしていると樹がこちらに歩いてきた。
樹「ねぇ、あゆみこれどう?」
歩「えぇー、どれ?」そう言って樹の方に行った。
俺は、自分の買い物に戻った。
内心はもう決行されるであろう告白の行方に心が持っていかれていた。
そして、美咲がこちらにやってきた。
隆之「どしたんだ?」
美咲「...学校生活が落ち着いたら、話したいことあるんだけどいい?」
隆之「...いいけど その内容は今、言えないのか?」
美咲「..うん」
隆之「わかった 覚えておく」
美咲「じゃあ..」
美咲が何を話すかが心当たりなかった。
でもどこか悲しげであった。
次回 告白決行!!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます