第11話 これからもずっと、、、

葵「本当に2人とも何の為に海に行ったのかな?」

結局あの後一度も海に入らず酒井と2人きりの時間を過ごしてしまった。

信田&酒井「あはは、、、」

でも、本当に幸せな時間だった。

信田「またこのメンバーで行きたいな、、、」

葵「そうだねー。次はみんなで海に入らないとね」

酒井と2人きりの時間とはまた違う楽しさがある。


しばらく話していると

アナウンス「次は、、、」

葵「あっ、わたしここで降りないと」

酒井「あー、そうなんだ。じゃあ、また明日」

軽い挨拶を済まし朝葉は電車を降りて行った。

そして、また酒井と2人きりだ。

酒井「今日は本当にありがとう」

酒井は少し恥ずかしがりながら話し始めた。

酒井「信田くんと出会ってから私の毎日はとても楽しかった。葵ちゃんにも、、、」

信田「違う」

酒井「えっ?」

酒井は大きな間違いをしている。俺がこいつと出会ってからずっと思っていた事だ。

信田「お前は俺に出会ってから毎日が楽しいんだろうが。楽しいと思っているのはお前だけじゃない。朝葉も俺もお前に出会えたから毎日が楽しく過ごせている。というかお前の笑顔を見る事こそが俺らの楽しみでもある。」

酒井の思考は大体読めている。

信田「だからさ、私ばっかり楽しんでいるなんて思うなよ」

酒井「、、、ははは。信田くんには大体分られちゃうんだね。」

信田「当然だ。俺たちが好きな人の考えている事の一つや二つわからねば」

こんな冗談を言える女の子なんて酒井ぐらいなのだろう。酒井には本当に感謝しかない。

あぁ、本当にこの時間がずっと続けば良いのに。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

君に恋したその日から ニガムシ @chirsann

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ