第7話 テスト一日目
あれから一週間俺たちは酒井にひたすら勉強を教えた。たまに酒井が溶けたがその時はスイーツを与えたり運動をしたりしてリフレッシュさせた。
テスト一日目の朝
俺は酒井の元へ行こうと思ったが
酒井「、、、、、」
上手く聞き取れないが一時間目の社会の復習をしているのだろう。
俺は邪魔をしまいと思い自分の席に戻った。さて、どうなる事やら。
先生が教室に入ってきてホームルームを終えた後一時間目社会が始まった。
一時間目 社会
葵「違う違うそうじゃないよ」
酒井「うぅ、宗教なんて覚えられないよ」
今日は葵ちゃんに図書室で勉強を教えてもらっていた。
葵「いい?かなかな。社会はね自分が覚えやすいように覚えるもんなの。変に覚えようとするとテスト中誤字ったり順番が違ったりするから。大丈夫年代は意外と覚えやすいから」
酒井「うん。わかった」
私は範囲の最初から年代順に声に出して覚えていった。葵ちゃんは私が間違って覚えそうになったら指摘してくれた。
この問題もこの問題も葵ちゃんと一緒に解いて教えてもらった箇所だ。中学校の時よりも社会が解きやすく感じていた。
テストが終わり後ろから答案用紙が回収されていった酒井の方を見るともう次のテストの勉強に入っていた。
二時間目 英語
葵「英語はね動詞や過去形などを覚えていけば解けるよ」
酒井「えっ?!それだけ?」
葵「うん。それだけ」
今日は英語の勉強を教えてくれるって言ったのに、、、あまり英語の理解ができない。
信田「おいおい、朝葉。それだけじゃ駄目だろ」
私が頭を抱えていると暁斗くんから指摘が入った。
信田「いいか?英語は何より文章を理解することが大切だ。この文章ならこの形を使うこの文章ならこの形を。て覚えるんだ」
酒井「じゃあ。この問題は だった だから過去形だね?」
私は問題集を指しながら暁斗くんに言った。
信田「あぁ、後は単語のスペルミスに気を付けるんだぞ」
酒井「わかった」
そう言い私は問題を解いた。
この文章はこれ この文章は、、、意外と頭に入っているものだと感じるこの単語も暁斗くんが優しく教えてくれた単語だ、、、だから絶対に間違えられない。
英語の時間が終わった。英語の時間が終わり俺は酒井の方を見た。あそこまで清々しい顔をされると逆に心配になるがまぁいいか。次で今日のテストが最後ということで気合が入る。
三時間目 国語
酒井「国語ってどうやって勉強するの?」
私は国語のワークをしながら二人に聞いた。
信田「本を読むとか?」
葵「漢字をひたすら書くとか?」
二人のとも顔を見合わせ疑問を持ちだした。
葵「今から本読んでも遅いでしょ」
信田「今から漢字の勉強始めたら他の勉強が頭に入らなくなるだろ」
二人の疑問符が出てる。
葵&信田「、、、うーん」
遂にうなり始めた。そして、五分後
葵&信田「よし、あきらめよう」
諦められた
酒井「えぇ」
信田「まぁ。文章読んで覚えてる漢字書けば出来るから」
葵「そうそう」
結局、まとめられた。
あんな事言った二人だが私にきちんと文章のまとめ方を教えてくれている。私はすらすらと国語を解いた。
テストの一日目が終わりクラスは少し賑わっていた。俺は酒井の元に行き
信田「今日はどうだった」
酒井「うん。上出来だよ」
酒井は笑顔で俺に答えた。
信田「そっか。それは良かった」
そして、入り口から
葵「かなかな、信田くん最後の勉強会始めるよー」
朝葉が迎えに来た。
酒井「うん。行こ暁斗くん」
俺は酒井に連れられ図書室に行った。
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