第3話 初めのイベント

あれからほぼ毎日のように酒井とご飯を食べ俺は楽しい時間を過ごした。

さて、いきなりだが学校の行事といえば何を思い浮かべるだろうか?小説やアニメの中では中間テストや夏休みとなるだろう。しかし、俺の学校は違う。俺らの学校には特別なイベントがある。

それは、朝のホームルームで伝えられた。

先生「お前たち早速だがクラス対抗戦の説明をする」

教卓にバンッと手を着き説明しだした。初めて話し出した時もそうだがよくあんな大きな声を出せるもんだ。

先生「まず、クラス対抗戦とは運動二種目ゲーム一種目で行われる」

先生に説明された事は 運動の部 バレー サッカー ゲームの部 オセロという事ルールはまぁある程度常識を弁えてプレイしろとの事。


酒井「暁斗くんは何にするの?」

先生の話が終わり休み時間に酒井が話に来た。

信田「正直あまり運動ができる方では無いからな。俺はオセロをやるつもりだよ」

酒井「そっか、、、」

信田「そういう酒井はどうなんだ?」

正直小学校からのイメージで行くとあまり運動が得意ではなさそうである。

酒井「私は、、、バレーかな」

酒井は少し首を傾げながら答えた。

酒井「意外だった、、、かな?」

正直意外だった。でも、

信田「いや」

酒井に不快な思いはさせまいと自分を偽った。そして、

信田「バレーやってたのか?」

話を別に移した。これが一番いい選択だと思い。

酒井「うん。それで、、、この高校に一緒にやってた子がいるんだ」

と笑顔で言った。

一緒にやっていた子か確かに昔一緒にやっていたのならもう一度一緒にやりたくなるよな。

信田「そうか。一緒に出来るといいな」

俺は酒井にそう返し

酒井「うん!」

と笑顔で返ってきた。

チャイムがなりクラス対抗戦のチーム決めが行われた。俺は問題なくオセロに行き、酒井は少し意外な顔をされながらもバレーに行った。

そして、時間が流れ昼休み俺はいつものように屋上の扉前の階段で酒井とご飯を食べていた。

信田「酒井バレーを一緒にやってた子について聞かせてもらえるか?」

俺が酒井に聞くと酒井は笑顔になり話始めた。

酒井「ええとね。名前は葵、、、朝葉 葵(あさば あおい)ちゃんっていうの葵ちゃんはね。とても綺麗な青の髪をしてる子なんだ」

そういう酒井も綺麗なピンク色だがな。

酒井「とっても明るい性格で笑うと眩しくて」

そういう酒井の笑顔も俺にとってとても眩しいが、、、

酒井「練習についてくのがやっとの私を練習に誘ってくれたのとてもバレーも教えるのも上手だった。毎日が楽しかった」

そこまで話すと、酒井の顔が少し暗くなった。

酒井「でもね、小学5年生の時引っ越しちゃったの、、、」

5年生、、、じゃあ俺と出会う少し前に葵という子と別れたのか。そして、酒井は笑顔を戻し

酒井「でもねでもね。その後に暁斗くんに出会ったんだよ。暁斗くんと出会ってからも毎日が楽しかったよ」

信田「俺もだ」

酒井「えっ?」

しかしだ。朝葉 葵か、、、何処かで聞いたことのあるような?まぁ、深く考えても思いつかないだろう。ふと時計を見るともう昼休みが終わりそうだったのでまた停止している酒井を現実に戻し俺たちは教室へ戻った。

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