第1話 僕のプロフィール
沢山、食べて筋トレしてもあんまり筋肉付かなかったし……
僕は女の子って言うのが少し苦手。学生時代の女の子って表ではニコニコしてるけど、人の居ない所で口先から生まれてきたんじゃないかってくらいに陰口が凄い。
それに僕は見た目が幼いから可愛いもの見たさで話しかけられるけど、あんまり男として見られないかな。
あと、家族で女の人って母さんしか知らないから女心が分からないから女の子って別の生き物って言うのがある。
道場の門下生の女の子達も少し苦手だったりする。立場上は教えなくちゃいけないんだけど、それ以上は話しかけ辛い感じがする。
僕は晩御飯を食べ終えて食器を台所の流しに持って行った後に風呂場に向かう。
服を脱いで上半身の裸を鏡越しで見てみるけど、やっぱり華奢って感じ。筋肉は付いてない訳じゃないけど、せめて細マッチョくらいにはなりたいな。成長期は終わっちゃったから身長は諦めるけど……
僕は頭と身体を洗って横に取り付けてある鏡から自分の顔を覗いてみる。
「ん~。髭も生えてこないなぁ。胸毛とか男らしくて憧れるんだけどな。」
湯船に浸かってからタオルで拭いてパジャマに着替えて寝室に向かいスマホでイヤホンを繋いでインターネット動画を見てる。
世界的に有名なロックバンドのロック・ユーとかチャンピオンズとか歌うボーカルだ。あの髭とか胸毛とか筋肉質良いな。筋肉と言えば最近だと世界一カッコいいハゲの人とかも良い。
世界一カッコいいハゲの人はあのカーチェイスにアクションを見た時は惚れぼれとしたよ。
そうこうしているうちに僕は深い眠りに付いて気がつくと日が差し込んで朝を迎えた。僕は起き上がって稽古用の袴に着替えると母さんが用意したトーストを食べてコーヒーを流し込んでから玄関の扉を開けて敷地内の道場へと向かう。
僕は道場の扉を開けてまず始めに掃除をする。箒で掃いてから埃を一箇所に集めて掃除機で吸い込み、神前のお酒を取り替えてから道場の門下生たちが怪我なく稽古出来ることを祈る。
そして、時間が近づくにつれて門下生たちがゾロゾロとやってきてから今日は剣術の稽古を始める。
使うのは稽古用の模擬刀で居合刀。簡単に言えば抜刀術に素手からの刀を奪い切りつけてから木刀を使っての実戦に近い剣術の約束稽古に簀巻きにした真剣を使った抜刀術。
最後は模範演舞としての型と呼ばれる稽古をやって日曜日の稽古は終わり。各自自主練をやりながら僕はそれを指導すると言う感じでお昼前には門下生たちはみんな帰っていく。
道場の鍵を閉めてから家に帰ると、ちょうど母さんがお昼ご飯を用意していてくれた。お昼はオニギリと沢庵と昨日の豚汁。
「あら、お疲れ様。丁度お昼が出来た所だから食べない。」
「うん。頂きます。」
僕は、お握りにしては少し大きめな握り拳サイズのオニギリ5個を沢庵と一緒に食べて残った豚汁も全て飲み終えて暫し休憩。僕こう見えて結構食べる方なんだよ?
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