LOVE愛ドール

第40話甘いのは甘くない

「…起きるが良い…起きるがぁぁ良い…我の可愛い…お遊びひろし君…」

バッチこーん!

ハリセンの素敵な心地よい音が、昨夜にあの愛しくてたまらなかった愛梨と付き合う事になったひろしのおでこから部屋に響きわたる。

「痛っ…え?かっカナ様…昨日はどこに行ってたのですか?…あっ!それより聞いてください、愛梨…モゴォ」

寝起きのしょうもない顔から昨夜の事を思い出してニヤニヤにやけ顔のひろしの口にハリセンを突っ込んだカナ様。

「そんな事は知っておる…我は人の苦しむ姿を…の・ぞ・む…わかるな?もうわかるよね、はいおかえり」

いつものパターンで愛の姿にされたひろし。

「うわぁぁぁ、なんでどうしてまたまた愛にならなきゃいけないんですか?…これじゃ愛梨と…愛梨とぉ…せっ…あふん」

ボディチェックでむぎゅっと愛の訴えを止めるカナ様。

「いずれわかる…自分達の愚かさをな…」

カナ様は消えた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る