第14話人気の裏には悪口

生放送の歌番組が終わった桜庭ゆうまは、現場に向かいドラマの夜の撮影に務めていた。

仲良くしている俳優…桃内との喧嘩のシーン。

無事に撮り終わったゆうまと桃内は、個室のある居酒屋で酒を飲む事にする。

ゆうまと桃内は酒に酔い、本音を語り合っていた。

酔うと更に気が大きくなったゆうまは、桃内にいろいろ暴露話しをしていた。

カチッ!

(お前の悪運はいずれ尽きる。)

(愚かな奴よ。)

桜庭ゆうまと桃内は、泥酔して自宅に帰った…。

大人気アイドルになった愛のCDは飛ぶように売れる。

有岡は急ピッチで曲を作り続けた。

セカンドシングル、サードシングルを次々に発売し、アルバムも発売した。

仕事のオファーも次から次と来る。

愛はひたすら仕事をこなしていた。

ある日のCM撮影…。

化粧品会社のGOUSEIからアイラインのCMオファー。

GOUSEIの社長は、愛の大ファン。

愛の為に、超高級有名寿司屋…魚三のお土産寿司を差し入れしてくれた。

重箱に入った高級ネタの寿司…。

愛は美味しくいただいた。

アイラインを手に持ちカメラを見つめる愛…。

「愛のLOVEライン…。」

ウインクをする。

CM撮影は無事終了。

ある日のバラエティ。

タレントかずくんの番組…。

「かずくん星空キッチン、今日のゲストは凄いよぉ。」

「大人気アイドルの、平間 愛さんです。」

カメラ枠に入る愛…。

「はぁ~い、愛でぇ~す。イェイ!」

星空の下、かずくんとネパール料理を作り始める。

粉をこねる愛。

「あーん…水入れすぎちゃったぁ。」

わざと顔に粉をつける。

「あっ!もぉ~。」

用意されてる業務用の釜…。

「愛ちゃん気をつけて、釜あついからね。」

触る愛…。

「きゃああー!あっついぃ。」

用意されていたネパール料理…。

かずくんが食べて感想を言う。

「愛ちゃん、やったね。」

「さっそくいただきます。」

「美味しい!」

わざと臭い演技をする愛。

「がんばりましたぁ~。」

「良かったぁ。」

「うふん。」

(なにこの脚本…。)

またある日の事…。

次の日の午前中に予定されていた仕事が急きょキャンセルになった…。

大道は愛に学校へ行く事を進める。

「なぁ愛、たまには友達に会いにいったらどうだ?」

「仕事だけじゃつまらないだろ?」

「今日実家に送るよ。」

愛は学校へ行くより寮で休みたかったが、大道はしつこかった。

以前アイリのマネージャーをしていた大道…。

アイリは学業を断念し、仕事一筋だった。

話し合える同世代の友達がいなかったアイリ…。

大道は可哀想な事をしたと後悔していた。

そんな思いから愛を説得する。

嫌々だが、愛は学校へ行く事にした。

そして次の日…。

前日の夜遅く実家に帰ってきた愛。

久しぶりの制服にうでを通し、母の居る茶の間に向かう。

「お母さんおはよう。」

帰ってきていた事に気づかなかった母…。

「あら?居たの愛…。」

「おはよう。」

「朝ご飯食べる?」

久しぶりに食べる母の手料理は心に染みた…。

「大道さんが、学校まで迎えにくるから…」

「そのまま帰るね。」

「いってきます。」

通学路を久しぶりに歩く愛…。

(午後から仕事か…今日はなんだっけ?)

(振り付けと、動画と、写真集か…。)

いろいろ考えながら歩く愛…。

校門の前まできていた…。

校門の前に居る教師は愛のスカート丈チェックと言う名の太もも見ちゃおうをする。

「おはよう平間、アイドルだからって丈短いのはだめだぞ。」

(平間 愛だー、やったー、教師の特権だー!どれどれ?)

太ももを見ようとする教師。

愛はスカートを握る…。

(今の俺をなめるなよ?)

(ちょっと悪戯してやる!)

「先生…短いっていうのはこのくらいじゃない?」

スカートをちょっとだけ上げちゃう愛…。

教師の鼻息が荒くなる。

「嫌、それだと長い。」

「もっとだ!」

愛はさらにスカートを上げようとする…。

「私…単位、大丈夫かなぁ?」

自分の胸を叩く教師。

「大丈夫だ!先生に任せなさい。」

チラッ!

「もっともっともっと。」

愛はトドメに投げKISSを食らわせた。

「単位お願いしまぁ~すっ。」

チュッ!

スタタタ…。

足早に去る愛…。

(オール5だ!)

成績は安定した…?

校内で、愛に気づいた生徒達が盛り上がる…。

「おぁー!愛だ!本物だ。」

「きゃ~愛ぃ握手してぇん。」

「俺と付き合おうよ。」

「息ください。」

「サインちょうだい。」

愛は営業スマイルをかましていく。

「ありがと~、嬉しぃ!」

「うふん…応援してねっ!」

そして教室に入り、自分の席に着く。

はるか、えみこ、ひなたが愛を囲む…。

「愛ぃ~おはよう。」

「痩せた?ちゃんとご飯食べてる?」

「元気にしてたの?もう!」

はるかが興奮しながら愛に質問をする。

「ねぇ愛、かずくんと共演したんでしょ?」

「OA楽しみにしてるんだぁ…で、どうだった?やっぱりカッコよかった?」

かずくんを思い出す愛…。

「あぁ~、かずくんね、不細工だよ。」

噴火するはるか…

(なんですってぇ?不細工ぅ!あんた目ぇ腐ってんじゃないの!)

「なに冗談言ってるの愛…つまらないわ!」

えみこが話題を変えようと愛に質問する。

「アイドルになって、なんかおごってもらえた?」

「美味しい物なにか食べたの?」

愛はちょっと考えた。

「うーん、美味しい物…あ!差し入れでもらった…なんだっけ?魚…三だったかな?あのお寿司かな。」

「美味しいけど、寿司は寿司だわ。」

えみこに稲妻が走った…。

(魚三ん!あの超高級寿司を寿司は寿司って…おまえの舌はまぬけすぎる。)

「あっそ、良かったね…。」

変な空気を感じ、ひなたが愛を誘う…。

「ね、ねぇ愛、久しぶりに会えたんだからさ、みんなでハッピーでもいかない?」

「いっぱい積もる話しもあるからさー。」

愛はひじを付いてごめんごめん…。

「ごめんー、午後から仕事入ってるんだ。」

「途中で抜けるから無理だわぁ。」

ひなたは腹を立てる。

(はぁ?なにしにきたんだよおまえ…それなら最初から来るんじゃねぇよ。)

「ざ、残念だわ。」

「しょうがない…はるか、えみこ、三人でいくか?」

はるかもえみこもうなずく。

「それじゃ仕事頑張って…じゃね。」

はるか、えみこ、ひなたは離れていった…。

午前中だけ授業を受けた愛。

迎えに来た大道の車に乗り、午後からの仕事に向かった…。

はるか、えみこ、ひなたの三人は、放課後、ハッピーバーガーに行った。

ジュースやポテト、デカデカバーガーを注文する。

注文した商品を持ち、席へ向かい、座ると同時におもいっきり置く…。

バーン!

ひなたはぶちキレた…。

「ふざけんじゃないわよ、あの女ぁ!」

「なにしにきたんだよ?私すごいでしょアピールか!」

はるかもプンプン。

「かずくんを不細工とか言うし、目腐ってるよ。」

えみこはムシャムシャ…。

「モグモグ…舌も腐ってるわよ、魚三のお寿司なんて似合わないわ…モグモグ。」

ヒートアップひなた…。

「調子に乗りやがって…私達がデビューしたら、絶対あいつより人気がでるのに。」

はるかが乗る。

「そうだよね、余裕でかずくんと結婚できるわ。」

えみこは2個目…。

「モグモグ…間違いないわ、あいつより人気でて早食い番組ばかり出よ…。」

ひなたは止まらない…。

「あいつなんか、すぐ人気落ちて、あっちの世界に行くだろ。」

「なんだっけ?あいつのデビュー曲…激しくミツメテだったか?バカじゃないの、激しく○いての間違いだろ!」

嫉妬心から出る悪口が止まらない三人…。

この三人は性格が悪かった…。

ひろしに突き刺さる言葉を浴びせてたのは、

こいつらだった…。

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