現実世界で死の淵を彷徨った主人公「トウヤ」が異世界マンドシリカに流れ着き、謎を抱える献身的な女性「ウェス」と出会い神と人がもたらす運命に巻き込まれていくお話です。
まず良いところとしてトウヤが交換を持てる青年で、真っ直ぐな性格にも納得のできる過去があり読んでいて応援したくなる主人公でした。また、登場人物は主にトウヤとウェス、魔道具屋の主であるリテルの3人が中心となっておりキャラクター像を掴みやすいのも良いと思いました。本編開始前に死亡した主人公の祖父が異世界で行っていたことが物語で重要な意味を持っているのは面白いです。
ただ、世界観や設定がやや複雑で本編を一回通しで読んだだけではその内容を100%理解しきるのは少し難しく、やや人を選ぶ作品かなと思いました。