第1話 運命のカードに身を任せる
「やぁ、みんな。よく集まってくれたね。」
「いったい全体なんの用だ?ミカエル。」
「全くですよミカエルさん。この忙しい時に緊急の召集なんて…」
「どうせクソみたいにクダラネェ事を考え付いたんだろ?」
「なんの、暇…潰し…?」
「この時期ば次の神様゙を決定する時期ですぞ?ミカエル殿。」
「まぁ、ミカエルっちの暇潰しは最高に楽しい文字通りの゙暇潰じだからねぇ。」
この神々しい程に白くそして白銀の真ん丸のテーブルに6人の老若男女が集まり囲うように座る。その中心にあたる部分にミカエルと言う顔の整った銀髪の美男子が座る。
「さっきサラカエルが言った通り今は時期にこの世を治める次世代の神様を決めるんだけど。」
「それがどうしたってんだよ?ミカエル。」
「まぁまぁ落ち着いてよ。ウリエル。」
ウリエルと言う筋肉隆起の男がミカエルに噛み付く様に喧嘩腰に言ってくるがミカエルは話を続ける。
「本来、僕の仕事である゙次世代の神様゙を決めるのが僕の仕事なんだけどね。今回はみんなにチャンスを与える事にしたんだよ。」
「チャンス?それは俺達7人で話し合って次世代の神様を決めるのか?」
「冗談は止めてよガブリエル。」
「じゃあ何だ?俺達にチャンスって言うのは?」
そうガブリエルがミカエルに眉間にシワを寄せて、もったいぶるミカエルの態度にイラつきながら聞いてくる。
「それはね。ゲームをする事にしたんだよ。」
「ゲーム?!どんなゲームをするの?!ミカエルっち!!」
「凄く、楽しそう…」
「ねぇ。レミエルもラグエルも楽しそうでしょ?ゲーム。」
「ミカエルさん。それは、どう言ったゲーム何でしょうか?」
「よく聞いてくれたよ。ラファエル。それが今回のゲームの面白みと君達が次世代の神様を決めれるチャンス何だよ。」
「では、どんなゲームをするのですかな?ミカエル殿。」
「サラカエル。僕はコレから君達にこの7枚のカードを配るよ。」
「ミカエル殿!このカードは?!」
「おい!ミカエル!テメェ!!」
「ミカエルさん!貴方は!」
「ミ、ミカエルっちそれは…」
「さすがに、マズイ…よ…」
「何故?お前が゙キャリバー・カード゙を?!」
ミカエルがその゙キャリバー・カード゙を見せた瞬間に唖然とする者、怒号を上げる者。意見は別れるがミカエルの持っているカードは危険な代物だと周りの反応からして分かる。
「実はね。僕は考えたんだよ。君達は僕の仕事である゙次世代の神様゙を選ぶ事に不満を持ってるってね。」
「当ったりめぇだ!テメェの選ぶ神はロクな神がいねぇじゃねぇか!!」
「そのせいでこの世界がメチャクチャなのは確かだ。」
「でしょ?だから僕はキャリバー・カードを人間に使わして戦わせるんだ。」
「そ、そんな事をすればこの世界は…」
「大丈夫だよ。ラファエル。戦わせる場所は神様の治める世界じゃないよ。」
「それは、どういう事かな?ミカエル殿。」
「サラカエル。考えてごらんよ?神様の治める世界の他に゙もう1つの世界゙があるだろ?」
「ホッホッホッホッ…なるほど。゙マギ・ウォールド゙ですかな?」
「ピンポーン。ここでなら次の神様が治める世界には問題ないでしょ?」
「へぇ~…面白そうじゃん!ミカエルっち!」
「私、この話に乗る…」
「ほぉ~…乗り気だね。レミエルにラグエルは…残りの4人はどうだい?やりたくなかったら、やらなくても良いんだよ?でも、その変わり…またとないチャンスを失う事になるよ?」
ミカエルは妖しくそして卑しく笑みを浮かべて残りのガブリエル、ウリエル、ラファエル、サラカエルの4人を見ながら言う。
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