好きって何?

興梠司

第1話 好きって何?

好きってなんだろう?と思いながら歌舞伎町を歩いていた、ホストの担当と喧嘩をして私は担当を切った。担当に使った金額は一ヶ月で300万、それを二年間続けたがもう担当についていけなくなった。涙を流しながら歌舞伎町をあるている女なんて珍しくないので私が泣いていても誰も気にするものはいない、漫画喫茶に入ってコンビニで買ったスト缶を涙を流しながら飲んだ、担当の二年間を思い出しながら涙を流し、始発に乗って自宅へ戻ったたが私は仕事を有給とった。 歌舞伎町のことを忘れようと思って私は箱根に行くことにした。箱根は担当と行った思い出の地ではあったが私にはそこの地しか知らなかった。私は仕事を休んで箱根のホテルにを一週間予約をした。

一人で行くのは初めてだったがその事に関してはなんにも思わなかった。


担当と出会ったのはトー横前を歩いてる時に声をかけられそのまま店に連れてかれ私は担当にはまった、元から風俗をやっていた私はお金には困っていなかった、担当はナンバーに入るか入らないかの瀬戸際だったときも、私がナンバーに入れてあげた。担当がお茶の時は私が行って狙い撃ちをして30分で帰って、仕事に戻ったりしていた。

初めての担当のバースデーは500万円のタワーをした、その時担当は泣いて喜んだ。バースデーということもあり担当はナンバーに入った。その時私は初めて抱かれた。担当に抱かれることで私は担当に沼って行って毎日のようにお店に行くようになっていった。 私は担当のエースになった、エースのプレッシャーを感じて出稼ぎへ行ったりしてお金を稼いだ。 未収はしないようにと担当に言われていたのでタワーを入れたときも未収はせずに一括でキャッシュで払った。 今年の誕生日はなにをしようかと思った時に担当と喧嘩になった。

「800万円のタワーを入れてくれ」


「そ、そんなの無理だよ」


「お前はエースだろ」


「閑散期に入ってるからそんな稼げない」


「それはお前の努力しだいだろ」といって頬をはたかれた。


担当にはたかれたのはこれが初めてではない、担当は自分が気に食わないとすぐに私をはたくという習性を持っていた。

「もういいよ、勝手にして」といってチェックして私は担当のLINEなどをブロックした、もう担当と連絡を取るのをやめようと思った。もう担当と会うことはもうないと思った、箱根に行くことも担当を切るために自分の心を綺麗にしようと思い箱根に飛びだった。


箱根の温泉に入りながら今までのことを思い返しながら温泉につかり、部屋に戻りご飯を食べると言うのを一週間繰り返した、もう一週間いようと思いスタッフに前払いで後一週間泊まることにした、バースデーの為にお金を貯めておいたのでお金だけはあったので何週間でも泊まることはできると思っていたが、本指名のお客さんから【いつ出勤するの?】というLINEが来たので【来週から戻るよ】とだけ連絡を返しスマフォの電源を落とした、スマフォの電源をつけとくと担当のTwitterを見て担当のところに戻りそうなので電源は消すようにしていた。


担当を切り二週間がたち私は仕事復帰した。お客さんがくるがいつもと同じ接客をできてる気がしなかった。本指名からは「なにかあったの?」と聞かれたが本指名はもちろんホストに行っていることは知らないので「おじいちゃんが入院した」ということにしている。入院したことにしておけば本指名は同情してくれる。同情営業で毎日来てくれるガチ恋客もいる、ホストに通っているときよりもお客さんが返ってきている。


一週間後、初めてのお客さんから写真指名が入ったのでホテルに入ると、切った担当がまっていて扉を閉めると「本当にごめん、俺のもとに戻ってきてくれ」と土下座をしてきたが私はホテルから出ようとしたら腕をひっぱりベッドに押し倒され「俺じゃ駄目なのか?」「俺にはお前しかいないんだ」「俺にはお前しかいないんだ」

元担当の声は右から左に流れて行った、本当に好きならこんな事しないだろうと思う。私は元担当のから逃げて部屋の外に出てお店に電話をした。私はこんなやつ金使ってた自分を悔やんだ。

お店のスタッフが来て事情を説明するとスタッフが中に入ってお客さんを殴っている音が聞こえる、この店はお金を取るんでなくてストレス発散で元担当を殴っている。担当の泣き声が聞こえてきて情けないと思い私は担当を切って良かったと思った。

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好きって何? 興梠司 @asahina0606

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