第26話 立ち止まる
「失意こそ光」の回でも書いたんだけど、問題点の把握についてね。
WEB小説でも経営でも勉強でもスポーツでも、自分がその事柄においてトップ(つまりプレイングマネージャー)である場合、分析ほど大切なものはないって思うんだ。
もちろん世の中には、優秀な経営コンサルタントや家庭教師やスポーツトレーナーに分析や対策の一切をまかせて、自分はそのアドバイスを信頼して実行するって方法もあるけれど、そんな恵まれた環境はごく一部で、ほとんどが自分で分析や対策を考えなきゃいけない。
プレイングマネージャーとして何かに携わったり始めたりする時に、まず立ち止まる。立ち止まって自分がこれから踏み込む世界を分析する。はじめから詳細に分析なんてできないけれど出来得る限りの範囲で。そうすると立ち止まらないで始めた場合より効率は格段にいい。何も始める時だけじゃなくて、進み行く中でも時々立ち止まって、より深く分析して、いま現在の問題点を把握して修正していく。
世の成功者で「ガムシャラに無我夢中でやってきただけ」っていう人は結構いて、それは否定される事ではないし、胸を打ったりする要素ではあるけれど、それは結果論であると同時に成功者だからこそ言える事であって、ただガムシャラに無我夢中で進んで失敗して終わったって人が圧倒的多数だもんね。
私は以前、仕事絡みで経営者と会う機会が多かったんだけど、一番ダメな経営者は「このやり方、今のやり方が一番」って思い込んでしまってる人。たとえば優秀なコンサルや部下の提案も聴き入れられない。会社が傾き始めてる事に優秀な社員ほど早く気づいて退職していく。そうすればより一層弱体化していくという悪循環。利益は目減りしてるのに現状把握ができない、苦肉の作で広告を打つ。でも何も改善されてないわけだから経費の無駄にしかならない。株主も顧客も呆れ返る。
WEB小説でいうと長編なんかで、先へいけばいくほど、読者が減る状態ね。今の書き方じゃ物語の進め方じゃダメだという現状分析ができない。苦肉の作で近況ノートなんかで宣伝する。でも何も改善されてないわけだから労力の無駄、フォロワーも読者もうっとしがり、呆れかえる。
このエッセイを読んでくれてる人は、現状分析&対策を大切にね。
カクヨム依存の多重鍋パンチドランカーにだけは、ならないようにしてね。
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