第17話 ヒカリアタルトキ

 WEB小説で驚く事も一段落した感じだから、これからは小説全般に関する事をゆるく書こうと思う。とにもかくにも中々に厳しい世界で、読んでもらうのは大変だね。だから前回の依存症のようなユーザーが出てきちゃうのもわかる。

 結局ほんとに小説が好きで、真摯に書きたいなら、今なかなか読んでもらえなくても読者が少なくても、自分のスタイルを大切にして、ひたすらに良いものを書こうって方向で努力したらいいんだろね。それが実るか実らないかはわからないけども、そうしない事には何も始まらない。読まれるために、反応欲しさに、変に右往左往したって結局なんにもならないだろうから。

 

 で、その話の流れで小説じゃないんだけど、最近すごいなあって思ったのがワイドショーで見ない日はない鈴木エイトさん。

 ジャーナリストと名乗るのは簡単だけれども、ジャーナリストとして生きていくのは大変。もう二十年、メディアも世の中も見向きもしなかった統一教会問題を一人で真摯に追い続けた。ネタを抑えても記事を書いても、出版社が買ってくれる保証なんてどこにもない中で。今のように統一教会問題が脚光を浴びる保証なんてどこにもない中で。それができるジャーナリストはなかなかいない。

 もっと簡単に、芸能人の不倫やスキャンダルを追ってたら、小銭を稼ぐ事はできたんだろうと思う。でも、それをしなかった。この悪を世の中に知らしめるべきだという信念のもとに。


 銃撃事件以降、急速に統一教会問題に光があたり一躍時の人となった。その時、それまでの真摯で確かな取材は、世の中の多くの人に悪の真実を知らしめた。

 これって、すごくカッコいいよね。


 今、読まれなくてげんなりしてる人も、何かの作品でパッと光が当たる時があるのかもしれない。その時「この人は、人知れずこんないい作品を書いてたんだ」って思ってもらえるように頑張りたいね。

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