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家に帰る前に、先人さんとこへ。零さんもよくこのパターンしてるけど、私も。目的は柚華ゆかさんだけどね!


「もしー同んなじ日に生まれたらどうしよーか?」


このようなくだらない話をする。


「それゃー結婚させますって!運命的ですもんね!」


「で、宝之華ちゃんちはどっちなの?」


「男の子ですよ?」


「げ、うちもだしー結婚無理じゃんかー」


「えー女の子産んでくださいよー!なーんて、実は性別まだ聞いてません!」


「なにぃ!そうなの?」


「産まれてからのお楽しみなんですよ。だからー零さんには男の子でも女の子でもいける名前考えてもらってるんですー」


「そうなんだー。じゃあ女の子にしてよ。うちは男の子確定ですからねー?」


「さあ?それは運次第ですよ」


「それもそうね」


「でも、友達にはまずしたいですよねぇ」


「そうね。無理矢理にでもね」


「そうですとも」


「で、どういう教育方針なの?」


「は?今日行く?」


柚華さんはすごい呆れた顔した。ひどーい、碧唯さんみたいじゃん!


「違う。教育方針。勉強とかースポーツとか?」


「あー私よくわかんない。零さんがいろいろ考えてるっぽいですけど」


「ふーん、そうか。先人は適当だから考えてなさそ」


それは…そうかもしれないけど。

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