第7話

彼女はいつもと違う髪型、化粧?、服装だった。


「あ、そっか。いつもノーメイクだもんね。それに制服じゃないし?」


「そうですね…。誰かと思いました」


「ごめんなさい!あ、隣座っていいですか?」


「どうぞ」


「ありがとうございます!で、零さんどこ行くんですか?」


「青森です」


「え~?私も行くんですよ青森」


「え?どうしてですか?」


「姉とトラブルがありまして…」


いきさつを話してくれた。お姉さんのことで一喝したいということだった。


「今日学校は休みですか?」


「休みました。あ、仕事も休みました。マネが新幹線代までくれて助かりましたよ~」


「マネ?とは?」


「あぁ、実は私モデルやってまして~」


「初耳です」


「宝之華、誰にも言ってないんで!んで、泣く泣く新幹線の旅を勝手に選ばれちゃって!零さんは?なんで新幹線?」


「経費削減のためです」


「ふぅーん。大変ですね」


本人が大変なのに、人のことまで心配してくれるとは。

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