砕け散る心

息を吸う、ブレスを奏でる。


ぶらぶらと街をうろつく


意識の奥深くに、もぐりこむダイバー、死ぬ覚悟を持って挑む、孤高のダイバー。


息が止まる。息が、息が、苦しむ胸が、張り裂けそうな恋心。


それで、僕は言う。


「少し休んだ方がいい」


そしたら、君はこう答える。


「休みたくないの」


それで、僕は言う。


「じゃあ、僕と一緒にいればいい」


そしたら君がこういった。泣きながらこう言った。


「あなたについていきたい」


僕は煙草に火を点けて、ふっと息を吐いた。

そして、気取ったそぶりで、ステップを踏んだ。

踊るようなステップ。驚くようなステップ、ステップ、はたまた、クラップ


「冒険になるぜ」

 と僕は言う。


「冒険をするわ」

 君は答える。


それで、僕らは抱きしめあった。


二人の夜は更けていく。生命のため息が、ぐっと立ち上がる。ぎゅっと抱きしめ合う。

世界の崩壊までも、いや、二人で夜を越えて行け。そして、朝を迎えたら、冒険を続けよう。

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