第3話

転生してから3週間が経った。

はっきりしない視界で何がわかるんだ、なんて思うかもしれないがそこは大丈夫。

マイボディほどではないにしろ、睡眠欲、はっきりいえば睡魔が襲ってくるようになっており、睡眠をとっている。

大体、朝に起きて夜に寝るくらいの周期で寝ているのではないのだろうか。

それを1日と仮定していたりする。

それに、寝る寸前には周りから人がきえているっぽいからあながち間違っていないはずだ。

この不思議な現象に慣れたのかどうかは知らないけれど、少し前からマイボディが収集した情報をほとんど理解できるようになったのだ。

いつもは、誰かは分からないけれど、人の足音や会話が近くで発生しているし、なんなら持ち上げられることもある。

けれど、寝る少し前にほぼしなくなっているのだ。

そして起きてしばらくするとまた複数人の誰かがやってくる。


と、まぁそんなことよりも。

今やっていることの方が大事だ。

何をやっているのかといえば、ズバリ


『魔力操作』


である。

体もろくに動かせないのに何言ってんだ的な文句は受け付けない。

それに、寝返りは厳しくても、ほんの少し腕と足は動かせるようになったし、「あー」だけだけど声も出るようになった。

徐々にマイボディの主導権を握りつつあるのだ!

フハハハハははははは

・・・ってもとから俺の体か。


っと話がずれた。

体は思うように動かない状態でも、50%の確率でうまくいくのではと思っている。

ラノベでも、血液とは違い、魔力や通り道は解剖しても出てこない、異空間に存在しているなどと言った設定のものもある。

ラノベあるあるをちょっとした好奇心で始めるのはどうかと思わなくもないが、暇なんだ許してほしい。

それに、もし、異空間的な場所にあるなら今の状態の方が練習しやすいのではないかという打算もあったりする。


臍の下あたりに意識を集中・・・


・・・


・・・


何にも起きない。


血流を意識・・・


・・・


・・・

うん、何にも起きないな。

まぁ、徐々にマイボディと1体化しつつあると言っても、まだまだだ。

お前にはまだ早いそう言うことだろう。

仕方ないとはいえ、落ち込むし暇だ。

足と腕の筋トレでもするか・・・。

暴れているようにしか見えないけどな・・・。

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