第2話 水晶、機械仕掛けの綺麗な処で 捕らえられて、囚われる贄

大きな鳥かごが宙に浮き沢山の人間が閉じ込められているが、ほとんどが死体。

夜の中、ふんわり宙に浮かぶ綺麗な発光する小さな玉、中には文字盤の時計の丸い球


谷が見える その傍には下から上に吹き上げるように流れる白い滝

…ミルクの味のする不思議な水   

近隣で飼われたヤギのミルクとよく似た味 


蜂蜜が噴き出す不思議な代物

それから、金と銀と宝飾で出来た作り物の木々もあって‥

大きな白い生き物が眠っている 機械で出来た天馬に白竜 

長く眠って目覚める気配はない…多分、壊れてしまっているだろう。


谷の中にある一角

小さな洞窟の中からは何処からともなく食料や品物が現れた


祖母達は言った‥マザーコンピューターの機械が‥作って

オートメイションで運ばれてくるんだよ‥他にも必要なら音声認識してくれるから


本来、此処は作られた遊びで戯れる遊具の場所だったから…テーマパーク?


と私にとっては言葉の意味はほとんど不明


今は魔物たちが洞窟を占領して、生贄と引き換えに洞窟の品物を渡してくれる。


殺された祖母の言葉の意味が良く分からい 今も

‥神達が作ったマザー?マザーが私たちに必要なものを?


楽園だったの場所・・この国


水晶群、森の中で怯えながら私は 

その声に身を震わせる・・ああ、私は魔物の花嫁、生贄にされるのだ。

やがては食い殺されるだからこうして水晶の森の中を逃げ惑う。


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