紫水晶の森で‥水晶群の中で彷徨い逃げ惑う黒衣の花嫁 

のの(まゆたん@病持ちで返信等おくれます

第1話 逃げ惑う贄、黒衣の花嫁

それは・・細い月の輪が光輝く夜だった。

贄、生贄にされた私は 逃げ出して闇夜の紫水晶の中を逃げ惑い彷徨っていた。


透明な水晶群は下から上の先に向けて紫を帯びて‥それは紫水晶の群れ


それは月灯りの光が放つ、ほの暗い闇夜の中にある。


近くの湖にも水晶で出来た谷があって、透明な水晶の谷を通る透けるように綺麗な水は青みを帯びて、短い昼の時間の時なら

昼の光の中なら宙に浮いているようにも見えて美しい 夜の時間も格別なのだ


幻想的な面持ちのある小さな国。

歯車、機械で出来た動物たちも多い、金や銀・・宝石で飾られている 花々もまた‥


此処は神達が娯楽で作った国だという 今では神達は去り、魔物が支配する。


水晶群に玩具のように刺さり死んでいる哀れな人間たち、骸骨の群れ 

狩りを楽しむ魔物たち


地上の沢山の水晶 紫を帯びた水晶のツララが木々のように生え、廻り一面にあって

まるで不思議で綺麗な森のようだった。

棘を帯びた水晶に手先や足が斬られて、小さな傷が増えてゆく 赤い血が流れ零れる


「私の花嫁 何故逃げる?」

「逃げないで僕の花嫁」遠くからの声、闇の国の主 彼の声 あれこそは魔物


彼は狩りという娯楽を楽しんでいたのだった。


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