第16話 少女の、心の成長。「はれときどき、豚の角煮」。学校のかいだんのかいだんって、何のかいだんだった?学校生活を、楽しみたい!

 母親は、以前、言っていた。

 「学校のかいだんで、ドレミファソラシドがそろうと、良いことがある」

 学校のかいだんのかいだんって、何のかいだんだったのか。

 階段?

 怪談?

 「わたしのドレミと、ソノミちゃんと、シドせんせいが、であった…。これで、ファとラがそろえば、ドレミファソラシド」

 以前に、肉屋で、豚の角煮のキーホルダーを買い逃したときのことを思い出した。悔しかったし、大人のことを、きらいになったものだ。でも、その気持ちも、変わってきていた。

 「もう、おとなをゆるしてあげても、いいのかもしれないなあ」

 少女の、心の成長。

 「あ…そうだ!」

小学校には、たまに、英語を教えにくれる女性がいた。名前を、ファラ先生といった。

 「…ファとラ!学校にいって、ファラ先生に会えば、ドレミファソラシドが、そろう」

 そして、最後に、何が起こるのか?

 学校にいくのが、楽しみになってきた。

 かいだんって、会談のことだったりして。

メロディを、そろえたら…。

 空から、シド先生と、豚の角煮が、降ってくるとか?

 「はれときどき、豚の角煮」

 今から、ドキドキ、しています。

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