【短い話】ドレミのかいだん①~学校にいけなくい思いをかかえた子、泣かないで~
第10話 ドレミちゃんが、ピピピとくしゃみをすれば、ソノミちゃんは、ボボンと、くしゃみをする(笑)。そんな、2人のシーソーゲームのゆくえは?
第10話 ドレミちゃんが、ピピピとくしゃみをすれば、ソノミちゃんは、ボボンと、くしゃみをする(笑)。そんな、2人のシーソーゲームのゆくえは?
世代で当たりはずれのある、私たち日本人の、生き方ゲーム。それが、シーソーゲームなのか?
シーソー…。
細長い板の上に、2人が、バランスをとるように乗る。その板の真ん中を中心に、振り子のように、ぎっこんばったんとこぐ遊具。
「相手を持ち上げるためには、こちらが、沈まなければならない」
そういうことなら、彼女の母親のように、納得できない人もいるかもね。
シーソーは、彼女の家の近くにあった、ラフレシア公園にあった。
2人が公園にいくと、先客がいたのがわかった。近所の、がきんちょどもだ。
すると、そこへ、ゲリラ豪雨。
「あ、あめだ!」
「ドレミちゃん、かえろうよ!」
とはいっても、無邪気な、小学生。
シーソーを占領していたがきんちょたちが逃げ出したのを見て、彼女は、かえって、安心を深めてしまうのだった。
「やった!ソノミちゃん?シーソーが、空いたよ?」
帰宅をすれば、良かったのに…。新しい角煮の事件が、本格的に、はじまっていく。
「ドレミちゃん?わたしたちも、もう、かえろうよ」
ソノミちゃんが言ったときには、遅かった…?
「…ソノミちゃん?」
「…なあに?ボボン」
「からだが、つかれちゃったね。ピピピ」
「わたしも」
「ボボン!」
「ソノミちゃんのくしゃみのおとって、おもしろいね」
「そうかな?」
「フツー、クシュンっていうかんじじゃ、ないのかな?ピピピ」
「ドレミちゃんだって、おもしろいおとじゃないの?ボボン」
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