第9話 「推し活」が広かったのも、TikTokの会社の人たちとかが、がんばってくれたからかな?そして、シーソーゲームの話につながりました!

 「1分以内が、興味をもってもらう尺の、限界なんです。だから、1分以内」

 「長すぎても、短すぎても、ダメ」

 「1分以内の長さに収められた映像なら、見て、誰も、損には感じないんです」

 あ、そういうことか。

 1分以内っていうのは、人の気持ち、心理を考えた時間なんだ。やりますなあ。

 「どんな映画なのか、チェックする」

 この考えを、もっと進めそうなのがこれ。

 「推し活」

 倍速で、映画やドラマなどを一旦確認できた後で、改めて、フツーの速度で見る。好きな俳優、女優、信頼できる情報を、くり返して確認したいんだよね。

 こうした文化で、きたえられるのは、映画関係者などかな?

 こう、思わせられるかもしれないから。

 「映像を、飛ばされたくない。真剣に見てもらう工夫を、していこう!」

 クリエイターを、成長させていけるようになるかもしれないね。

 …って、言いすぎですか?

 「おとなって、おもしろいね?ソノミちゃん?」

 「うん」

 「えいがとか、はやおくりで、みたい?」

 「わかるきは、する」

 小学校の放課後は、公園にいって、遊びの続きだ。2人は、シーソーに乗ってみた。

 そのとき、彼女は、母親の言葉を、思い出した。

 「シーソーゲームって、難しい。日本の、バカ…。努力をしても泣かされちゃった人たちが、努力をしなくても笑うことのできた世代と、一緒に、向かい合う。向かい合いたくはないけれど、向かい合わなければ、動かない。だから、仕方なく向かい合う」

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る