第8話 若い世代の、「見るレベル」は、上がっている。だから、今、TikTokの会社は、ネタバレにならないコンテンツの普及に、がんばっています。

 結末を知ってから、映画や、TV番組などのドラマを見るという文化も、出てきた。

 「ネタバレ(視聴)」

 この考え方が残ったままで、社会に出てしまうから、正解がなく理不尽で回りくどい社会に、ついていけなくなっちゃうんだろう。

 それでも、こうした文化に慣れた、Z世代と呼ばれる若い世代ばかりが悪いだなんて、言い切れない。

 そもそも、早くやってしまおうの文化は、若い世代のものだけじゃない。

 たとえば、TV番組。

 「はあ…?そのテロップは、必要ないんじゃないの?耳の不自由な方のことを、考えたのかも、しれないけれどさあ…。その文章、必要ないよね?」

 そう感じさせる番組を作ったのは、おじさんたちだし。なのに、若い世代を悪くいうのは、絶対に、おかしい。

 倍速視聴の文化って、大哲学。

 若い世代の、「見るレベル」は、上がっている。

 「短い動画で、全体のクオリティを判断できる。だから、短い動画の配信で、いけないわけがない」

 若い世代は、自信をもって言う。TikTokなどで、専門会社の工夫が進められている。

 「私たちは、TikTokの利用者に、ファスト映画とは違う動画を届けてあげたいんです。動画の材料は、映画会社などから提供された物だけを使います。ネタバレ動画には、なりません!この映画を、長く見てみたいなと思わせるきっかけを、作っているだけです!」

 映画を紹介する動画は、基本、1分以内。

 なぜ、1分以内なのかっていうと…。

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