【短い話】ドレミのかいだん①～学校にいけなくい思いをかかえた子、泣かないで～

第4話 「倍速視聴」や「10秒飛ばし」、「ファスト映画」については、小学生でも、不思議気分です。世代ごとに、意見が分かれるようで。

　2人が話したテーマが、これ。

　「ばいそくしちょうって、どう？」

　倍速視聴。

　TVやネット系の動画を、場面場面で、ちょこっと、早送りして見ること。

　こりゃ、熱も出そうな話題だ。

　こんな言葉も、流行ってきたらしい。

　「10秒飛ばし」

　さらには、S NSを中心に、こんな言葉もにぎわった。

　「ファスト映画」

　いや…。

　これは、にぎわってほしくない言葉っぽい。ほぼほぼ、犯罪に近いことなんだもの。

　映画を作った人たちや会社は、大あわて。

　「せっかく、時間もコストもかけて、映画を作ったのに！汗と涙の結晶の映画を、短く編集して、ネットに投稿？なんてことを、してくれるんですか！」

　考えよう！

意外に、面白いテーマかも。

　倍速視聴の文化って、どうなんだろうね？

　若い世代と、映画を作った、上の世代の人たちとは、考え方に差がある。

　「倍速視聴？作り手が、傷付く！」

　上の世代が怒れば、若い世代は、反論！

　「傷付く？そんなこと、ないって！むしろ、大助かりだし」

　「そうそ」

　「無駄が、なくなるでしょ？」

　考えさせられちゃうなあ。

　無駄をなくす？

食べ物の無駄をなくそうっていうことなら、良い。でも、回り道に見える考え方なども、なくしちゃって、良いものなんだろうか。

　「一見、無駄に見えても、そこに、答えが見つかることも多いっていうのに！」

　社会人なら、言う。

　世代ごとの違いが、ビミョーに、痛い。