第1話 女の恋は時に怨みになる


と言う内容でした。私達はあまりそう言う類いの話しはあんまり信じません。


しかし、考えてみれば私達が言うのも変ですが娘が可笑しくなる前日までは、いつもの心優しい娘でした。


そう思い始めて、ある風の噂を聞いた所によると『腕も人格も良い若い男の烏間という除霊師がいる』と言う噂を耳に致しまして色々と調べていると烏間心霊探偵事務所と言う烏間様の心霊探偵事務所に行き着きました。


私達は藁にすがる思いでこの手紙を書き依頼をお願いしたいとの所存であります。


荒井 政夫。荒井 凪子。



「って言う内容なんだけど…おい。」


「うにゃ~…」


「ちゃんと依頼の内容は聞いていたのか?」


「聞いてたさ…でも…」


「でも…何だよ?」


「お前の山の峠はどうにかならないのか?」


「良いじゃん。掛かるエンジンに流れるBGMは走りマンガの代名詞ユー●ビートでジュース受けに置かれている水の入った紙コップを溢さずに切り開かれた、山の道をイッキに走り抜け道に飛び出し、峠を走り抜いてブレーキングドリフトにガードレールから5センチと離れてなず雷のように過ぎ去っていく周りの景色と馬力では圧倒的に不利なハチロクだけど、コーナーでの詰めかた次第でここまで変わるんだぞ?いくつかのヘアピンを完璧なドライビング裁きで難なく突破し、そして長い直線にさしかかり、最後のヘアピンを迎える所で減速しないでハイスピードのまま、ラストの急激なヘアピンに差し掛かる所をトップスピードのまま溝落とすのが…」


「もう良いわ…毎度毎度と依頼の度にやるけど飽きないのか?」


「それが面白いんだよ。」


「全く。だいたい依頼の内容は分かったが…ある一定の時間にしかその゙憑き霊゙は現れない様だのぉ。」


「そうだな。普段は恐らく依頼主の娘さんの人格が主導だけど、その夜中の時間って言うのは単純に考えればだ。」


「まぁ、恐らくは夜中の2時から4時が妥当じゃな。」


斑の言う夜中の2時から4時と言うのは幽霊が活発に動く時間。言わば幽霊のゴールデンタイムと言った方が良い。


幽霊は基本的に動くのは日が暮れて夜に動いているし日中でも夜に比べて少ないが、それなりに動ける。


だけど、1番活発に動ける時間と言うのが夜中の2時から4時の時間帯。見えない人間には分からないが霊感の強い奴にはハッキリと分かる。


まるでアリがゾロゾロと歩く様に動き回り何かに蠢く様に這いつくばる幽霊の姿がな。


まぁ、特に悪霊や怨霊に限ってはその力が増して厄介になる。悪霊や怨霊は何かしらの心残りや、断ち切れない未練。そして強い恨みを残して死んでいった奴らが殆どだ。


夜と言うのは生前の人間だった時も同じく人間は夜になると、どんなに明るく優しい奴でも暗くなり、マイナスな思考をしてしまう。


それは最近の医療の研究によれば、それは1つの内分泌のホルモンが関係しているらしい。


よく寝る子は育つと言うが、それは成長ホルモンと言うホルモンは概日のホルモン。


つまり人が寝ている時に出てくるホルモンだ。つまり子供の場合は夜は早く寝ないとダメと言うのは夜の10時から夜中の2時の間が成長ホルモンというホルモンが沢山出るからだ。


そして、精神病の病気の鬱と言うのは真面目で勤勉な人になりやすいと言うのは夜遅くまで仕事をして太陽の日が登る前に仕事に行く人になりやすい。


それは、太陽の光を浴びないからなんだ。真面目で勤勉な人は失敗を直に受け止める為に、その失敗を続けてしまうと気が滅入ってしまう。


そして、それが嫌な事として残り、それは眠れなくなると言う原因になる。何故に眠れなくなると言うと嫌な事を抱えたまんま寝てしまうと脳が、その嫌な事をインプットしてしまうからだ。


それは人の本能として嫌な事は出来るだけ忘れたいが寝たら嫌な事をインプットしてしまう。


そんな原理によって寝不足が続き真面目に朝早くから夜遅くまで仕事をして太陽の日を浴びずにホルモンの概日リズムが崩れ鬱になってしまう。



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