第2話乱入プレイ?

 廊下に出た途端四方八方から雑魚という雑魚がわんさか出てきた。

_しかも何だコレ全員強い!

 乱入プレイで複数処理とかどういうシステムしてんの!

 アーケードのメダルゲームみたいな感じかな?知らんけどー。

 わっち!食らったみたい。

 それでも打ち返したからそんなに減ってないけど。

 新しいプレイヤーさんはシャクナに慣れてるみたいで、どの技でどんな技を処理できるか知ってるみたいだ。

 右下のカウンターがどんどん上がっていく。

 たぶん倒した数なんだろうけど、ちょっと待って三桁ってマジ?!

 お、オンライン、、かな。

 それを倒した先に漸く扉が見えてきた。


 館の外にやっと出れた。

「よぉ、随分かかったじゃねぇか?」

 足を組んで扉に寄りかかった女は、、女だよね?

 着ている服も体のラインも全然それらしくはなかった。

 ただ、かもしれないと思ったのはその声だ。

 女声というに相応しいトーンの響きはそれと同時にらしくない言葉を放っていた。

 どうやら固定ボスのようだった。

 ここでまた選択肢が現れる。

A

ここで何してんの?

B

あ!アンタは!?

 これどっち選んでも戦うんじゃ、、

 強いて言うならBかな。

「白々しい。私はキミのことをよく知ってるよ?」


SLASHBATTLE!


_ほーらやっぱり。

 バトル開始!

 結局どっち選んでもドボンか!

 固定ボスに選択肢意味ねーだろ!

 

ヒュッ


ヒュッ


 ダメだ全然相手の動き見えない。

 一つ避けたら技が飛んでくる。

 分身してるしー。

「どうしたこれくらいが避けられないはずないだろ?」

 右、左、足、、

 見切るのに精一杯の私は一つも攻撃ができていない。


 察しの通り今私はプレイヤーなしのCPU状態だ。

 途中で筐体から離れたプレイヤーさんは両替を済ませて私のところに戻るまで私が一人で保たせていた。


チャリン


 お金の音でこんなにホッとしたのは初めてだった。

コマンドが流れる。


背景に万華鏡のように花が散った。

「散りなさい」


ガッ


 相手を掴んだ音がして、それから自分の体なのに何してるかわからないほど速く動いていく。

 横に出てる数字は何かな?

 二桁、、三桁と勢いを増していく。

 それなのになぜか、

 余裕そうな表情の相手。

「そんなんじゃダメだよ?」

 途中で腕を取られた私は宙に放り投げられた。


 からの、彼女の空中コンボに晒される私。

 私のメーターはもうない。


KO!


 どうやら負けたらしい。

 カウントダウンが始まっ、、終わった。


GAMEOVER


 またノラの時間が始まる。

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