第4話 二度寝した結果
さぁ、夢の記憶が残っているうちに書き出すのだぁ~!
◇ ◇ ◇
男は、工場で働く同僚先輩(以下、S先輩と呼称)に呼び出され、ベンベ(BMW)に乗せられている。
移動に時間が掛かったのか、出発が遅れたのか、先方へ電話をかけると言って、タバコ屋の前にある緑電話へ走って行かれるS先輩。
(はぁ~、昭和だなぁ~)
と、懐古厨に浸る男
◇ ◇ ◇
なだらかな丘を越えると、2つの小川(水路?)に挟まれたアーケードを中心に、手前は住宅地、奥には湖を構えた街が見えてくる。
◇ ◇ ◇
複数ある橋の一つを丘側から侵入するベンベ。
ベンベを降りると目の前にはガラス張りの引き戸がある。
S先輩に促され引き戸を開くと二畳程の土間があり、奥には八畳程の畳が敷かれ、
ホワイトボードと机、そして二人の男が打ち合わせをしている。
男とS先輩が部屋に入ると、体格の良い男が迎えに降りてくる。
「〇〇君?」
体格の良い男は、一緒に働いている同僚(以下、W君と呼称)にソックリだった。
◇ ◇ ◇
さて、この広間は小川に挟まれたアーケード街の商工会議所で、アーケード街の活性化について絶賛会議中との事だった。
「二人で会議もないだろう?」
笑うS先輩にW君も閉口している。
「というわけで、助っ人を連れてきた!」
S先輩に紹介される男。
◇ ◇ ◇
「この商店街はいつで来たのか?
なぜ、ここに出来ているのか?
どんな店舗があるのか?
取り扱っている商品は?」
などなど、商店街の成立や店舗の構成などについて質問を繰り出す男と、
まどろこしい質問に辟易し始めるW君。
「これって、意味あるんですか?」
S先輩に水を向けるが、S先輩は外の風景を観察するのに熱心なようである。
◇ ◇ ◇
ホームページの構築から、ブランディング、ネットと店舗のコラボレーション
話が横文字三昧になったところで、W君もようやく話に喰い付いてくる。
男とW君の間で、ようやく話がまとまり、S先輩の方へ視線を向ける男。
何故か解らないが、ご機嫌斜めのS先輩
その理由を聞こうとしたところで…覚醒してしまう。
◇ ◇ ◇
さてさて、なぜこんな夢を見てしまったのだろうか?
気にすると、今晩も似た夢を見てしまいそうなので、これ以上考えるのは控えよう。
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