4日目

1限目の授業が始まった。この時間で委員会を決めるらしい。僕は、この時間だけで決められるのか疑問に思った。僕が疑問に思っていたら、担任の先生が話を進めていた。


「まずは、学級委員を決めましょう。やりたい人いますか?」


先生が聞きだした。僕はみんなの方を見るのではなく、真っ先に美久の方を見た。だって、美久が手を挙げていたら僕もその委員会をやらなくてはならないから。美久は手を挙げていなかった。僕は、一安心した。先生が凄く困っていた。


「誰もいないの?私が適当に決めるわよ。」


担任が適当に選ぶのかいと思ってしまった。でも、僕はやらないから担任の先生と目が合わないように目線を自分の机の方に下げた。さっさと決まってくれと思いながら時間が過ぎるのを待った。まぁ、結局先生が適当に決めるとか言っていたけれど元々決めていたらしい。なんか無駄にドキドキさせられた。学級委員は真面目な2人がなった。僕は、真面目君と真面目ちゃんと覚えることにした。この2人が先生の代わりに司会をし始めた。


次に体育委員が決められた。体育委員は絶対にやらないと思ってたからどうでもよかった。


「次は、保健委員を決めます。誰かいませんか?」


真面目君が言い出した。保健委員もやらないだろうと思い、美久の方を見た。

なななんと美久が手を挙げていた。僕は驚いたが急いで手を挙げた。


「じゃ、保健委員は東さんと江口君に決定します。」


何事もなく保健委員になった。僕は美久の方を見た。美久は何か言っていた。


「これからよろしくね。これでいつでもサボれるね。」


「うん、よろしく。」


なんかサボれるねとか言っていたけど保健委員がどんな仕事をするのか分からないからこの時点でサボれるのか僕は分からなかった。でも、どんな仕事でも頑張ろうと思った。せっかく委員会に入っただしとこの時の僕は思っていた。のちに保健委員がそれほど仕事がないのを知るだった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る