4日目
美久と一緒に学校に向かう事になって数時間が経ち、気づいたら学校に着いた。
ここに来るまで大変だった。僕の隣を歩きながらずっと僕の顔を見てきてとても歩きにくかった。僕の顔をずっと見てもなんも意味もないのに。そんなこともあって、学校に着いてとりあえず一安心。僕と美久は下駄箱に向かい、2人とも靴を置き、教室に向かった。
教室に着いて、やっと美久から離れられると思ったけど隣だったことを思い出した。僕は席を恨んだ。席を恨んでもなんも意味もないので恨むことを辞めて、とりあえず自分の席に座った。座っても特にすることがなく時間が過ぎるの待った。そんなことを考えている僕に美久が話しかけてきた。
「光希君、今日委員会決めあるけど何するか決めた?」
「僕はやらない方向で考えてるよ。」
だって、クラス全員がやるほど委員会だってないんだから僕がやらなくてもいいんじゃないかと結論が出た。だが、僕の結論は美久によって壊された。
「じゃ、一緒にやらない?私は、光希君が一緒だといいなぁ。」
「それじゃ、よろしく。」
「やったね。ありがとう。」(小声)これでいじれる時間が増える。
なんか美久が小声で何か言っているが聞こえなかった。でも何の委員をやるのか知らないから聞いてみることにした。
「あああずまさん、質問してもいい?」
「な~~~に。委員会何をやるのか気になったの?」
僕が気になっていることを見事に当ててきた美久。僕の心でも読めるのか。
「何やるのか知らないと手、挙げられないじゃん。」
「そっか。じゃ、私の方をずっと見ていれば大丈夫だよ。私が手を挙げたものに光希君も挙げてくれればいいよ。」
「ずっとは見てはいられないけど、分かった。」
「私はずっと見てもらっても大丈夫だけどなぁ。」
僕は、美久の話を聞くのをやめた。もうきりがないもん。美久はにやにやしているけど僕の方は不安しかないよ。美久と話していたら先生が教室に入ってきた。
今日も一日が始まる感じがした僕であった。
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