3日目

昼休みの時間が終わって放課後になった。今日から部活の見学ができるようになったが行かない人だっている。だって、まだ初日だもん。そんなに焦る事でもないと思う。でも、半分以上の生徒は部活の見学に行くみたいだ。僕もその中の1人に入っている。でも、なぜか美久と行くことになってるのが不思議でいっぱいだった。僕は帰りの準備をしながらこんな事を思っていた。帰りの準備が終わり、教室を出ようとしたら美久に声を掛けられた。


「光希君、なんで先に行こうとするの?声かけてくれればいいのに?」


「廊下で待ってようと思ってたんだけど、だめだった?」


僕は、扉の前で話すのはまずいと思い、美久の手を掴んで廊下に出た。廊下に出て美久の手を離した。僕は、勢いのまま手を掴んだのを後悔した。僕は、ものすごくドキドキしているのが自分でも分かってしまうぐらいドキドキしていた。今は、そんなことはどうでもよく気持ちを切り替えて美久の顔を恐る恐る見た。


そしたら、思わぬことに美久の顔が赤くなっていた。もしかして、美久もドキドキしているのかと思い聞いてみることにした。


「東さん、聞きずらいんだけど照れてる?」


僕も恥ずかしかったので、視線は下あたりを見ていた。どこを見ればいいのか分からないので何となく全体が見える下あたりを見た。


「照れてない!!もうさっきの話もなしでいいから早く行こ。」


美久は、それを言って教室に戻っていった。僕も教室に戻ってカバンを回収した。僕は回収したカバンを手に取り、教室を出た。廊下には、美久がカバンを持って待っていた。


「じゃあ、行こっか。」


「うん。」


僕たちは、部活の見学に行くことになった。僕は、さっきの事が気になっていた。

なんで、美久が何に対して怒っているのか分からなくて疑問になっていた。結局、分からずじまいになるのであった。

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