2日目

 僕の自己紹介が終わり、美久の番が回ってきた。どんな事を話すんだろう。僕は、少し気になっていた。美久が席を立った。そして発表が始まった。


『東美久です。趣味は絵を描くことです。好きな食べ物は唐揚げです。部活は吹奏楽部に入りたいと思っています。これから1年間よろしくお願いします。』


 美久は、緊張なんてしていなくてあっという間に自己紹介が終わった。とてもいじれるところがなかった。完璧すぎてなにも言うことが出来なかった。


 美久が終わってからは、あっという間に自己紹介が終わった。4限まで授業を受けて帰るだけだ。部活は今月中まで入れば良いのでまだ僕は帰宅部だ。まだ皆も帰宅部。でも早い人だと仮入部をしている人がいるらしいという噂をさっき聞いた。でも僕は、ずっと帰宅部のままでも良いけど入んないといけないから入るけど、実際は何も入りたくないのが僕の本音だ。実は、もう入りたい部活は決まってて陸上部かテニス部に入ろかなって2択で迷ってる。陰キャだけど体動かすのは好きだから運動部に入ろうと思う。美久は吹奏楽部に入ると言っていたけど楽器とかはどうするんだろと僕は思った。部活の見学は1人で行こうかなと思っていたら、美久に話しかけられた。


『江口くんは、部活はどうするの?』


『まだ悩んでいる』


2択に絞っていたのに何でこんな所で嘘をつくんだと心の中で叫んだ。

美久は腕を組みながら悩んだ末に言ってきた。


『じゃ、一緒に部活の見学しない』


『良いよ』


僕は素直に返した。

まぁ、別に誰かと回るとか約束してないからちょうど良かったんだと心の中で思った。

だけど、美久は運動部には入らなさそうだと思う。2人で見学することになったけど変な風に言われなきゃ良いけど大丈夫かな?

僕はそこだけを心配していた。来週の自分たちを心配する僕であった。

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