2日目
先生に呼ばれて僕は席を立った。席を立ち声を出そうとしたがみんなの視線で緊張してしまい声が出せなかった。
だって、急に静かになって立った人に視線が集中するから声を出そうとして視線の圧に負けてしまった。でも、視線の圧なんか気にせずに僕は勇気を振り絞って自己紹介を始めた。
『江口光希です。趣味は運動です。入りたい部活はまだ考え中です。好きな食べ物は唐揚げです。最後に、1年間よろしくお願いします。』
発表が終わったと同時に拍手されていたけど、恥ずかしくて拍手が耳にまで入ってこなかった。安心して席に座った。隣からやたらと視線があるので振り向いた。美久が喋ってきた。
『緊張しすぎじゃない。見てて面白かったからいいけど。まぁ、これかもよろしくね。』
『うん。よろしく』
僕もそれに答えるように言った。美久には僕の緊張がバレバレだったみたいだ。なんでバレたんだろうか?顔に出ていたのかもしれない。まぁ、自分でも緊張しているのは分かっていたから美久以外にもバレているかもしれない。恥ずかしいけど仕方がなかったから僕はもう気にすることをやめた。
僕の自己紹介で趣味が運動なのは嘘だから、咄嗟に出た答えだったから、まぁ運動神経はいいからあながち間違ってはないとは思うけど、てかこれ誰に言い訳してんだと僕は心の中で思っていたのだった。
次が、美久の番だから絶対に聞こうと思う。だって、美久だって緊張するだろうからいじってやろうと思う。僕は、少し楽しみになっていた。ここで光希ことミキは美久に少し興味を持ち出したのであった。
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