1日目

 僕が席に座ってから何分かたった後、教室はすでに賑やかになっていた。それは、僕が机に伏せて寝ていたら気づいたらこんな事になっていた訳である。けれど、そのまま机に伏せて眠っていたら隣の方から何やら声が聞こえてきた。


『江口くん、起きて、江口くん!!』


 友達だと光希で呼ぶから、多分知らない人だろうと思い、目を擦りながら起きた。


『どっどっどちら様ですか?』


 こういう時、自分から名乗るはずなんだけどタイミングを逃して、こんな聞き方をしてしまった。知らん人ごめん。


『隣の東美久だよ。これからよろしくね!』


 僕はここでびっくりをして聞いてはいけない事を聞いてしまった。


『東さんって女子だったのか、てっきり男子かと思ったよ』


『女子だよ!初めて男子と間違えられたよ。ひどいな~』


 この後、僕は何度も謝った。


 美久の機嫌が良くなって、僕は名前とどこの小学校を通っていたのかを教えて、チャイムが鳴って先生が教室に入って来た。話していて、美久が同じ小学校だった事に驚いた。


 美久の方は、気づいていたらしいが僕は小学校で会った事がなかったからてっきり全く違う小学校を通っていると思ったからびっくりした。てか何でそんな事、知ってるんだ?まぁいいか。これは僕の心の中での話で今は、入学式の事を先生が説明している所だ。説明が終わって、廊下に並んで、体育館に行く事になった。


『やっと、入学式か。てか、親来てんのかな?』


まぁ、話せる女子が早速出来て良かったとこの時は思っていた。この後、美久からやたらとちょっかいされる事に。続く・・・






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