下着

相変わらず、夜、寝てると、霊の女の子はあらわれる。

毎晩、ボクを優しく抱きしめてくれている。

ボクのこと、ほんまに好きなんかな~って思う。

いつも、優しく愛撫してくれて、キスしてくれる。

だからボクは、その女の子の霊にされるまま、ふとんの中で、じっとしている。


だんだんボクは女子の可愛い下着を着けたくなってきた。

それで、夜、寝る時は、いつも女子の可愛いブラとショーツを着けて寝ている。


霊の女の子もあらわれると、なぜかめっちゃ嬉しそうに感じる。

霊の女の子の愛撫といっしょに、ボクもブラをはずしてショーツを脱いで、ふとんの中で裸になったりしている。


ボクは可愛い女子の下着を集めて、タンスの中にしまっておいて、順番に、その下着を着けて寝ている。


サンフランシスコのジャパンフェスに「マジカルわーるど」も参加するって、運営から発表あった。

夏休みも終わりの頃だったけど、ボクはサンフランシスコに行った。

空里にも聞いてみたら

「行くーっ!」

って言うから、いっしょに2人で行った。


サンフランシスコのケーブルカーに乗っていて、おばあちゃまのやっているアクセサリー店、見えてきた。

空里は

「あー!アクセサリーのお店、見えてきたでー!」

って言いながら、ケーブルカーまだ走っているのに、道路にピョ~ンと飛び下りていた。


運転手さんは

「あっ?」

って、落ちたのかと思ったのか、驚いていたけど

「大丈夫、大丈夫」

ってジェスチャーでボクは運転手さんに対して伝えたら、ホッとした表情で、笑って空里のことを見ていた。


「こらーっ!勝手に飛び下りたら、道に落ちたのかと思われるやろーっ!」

って空里に、怒っておいた。

「あっ!そうやったのか!ごめん、ごめん!」

って空里もあやまってた。


それから、空里は、ピューッと走っていって、アクセサリーのお店の中に入っていった。

「おばあちゃまーっ!来たでーっ!」

って大声を出していた。


店内には、おばあちゃまもいて

「うわーっ!空里ちゃん!来てくれたのねー」

って喜んでいる。


あとからボクも、お店に入った。

「おばあちゃまー、こんにちはー」

「うわーっ!あやめっちも、また来てくれたのねー」

「また来たよー」

「ふたりとも、ありがとねー」


店内には、相変わらず、ところ狭しと、いろんなアクセサリー飾られてある。壁1面に、それから天井にも、いろんなの、いっぱい。


「今日は、ふたりで、どうしたのー?何しに来たのー?...わかった!お店の手伝いに来てくれたのねー?」

「サンフランシスコのジャパンフェスに来たんだよー」

「ああ、ジャパンフェス~」

「ジャパンフェス知ってる~?」

「知ってるよ~!最近めっちゃ盛り上がってるからね~」

「やっぱり、そうなんやあ?」

「日本のアニメとかのコスプレしてる人、めっちゃ多いでー!」

「そうやろー!今、世界中で盛り上がってるからなー」

「おかげで、いろんなアクセサリーを買いに来てくれるお客さんも多くなってきたからね~」

「えーっ!そうなんやあ!」

「コスプレに合わせて買っていってくれるんだろねっ!」

「あっ!なるほどー!どんなの売れるの?」

「もう、いろいろだよっ!」

「だから、お店の中も、こんなにいっぱいアクセサリーあるんやねー!」

「そうだよー!いろんなの、いっぱいあると、みんなお店に入って来てくれるからねー」

「ケーブルカーの道沿いに、お店あるから、めっちゃいい場所やんっ」

「そやろ~...あっ、いらっしゃい~」


しゃべってたら、お店にお客さん、いっぱい入って来てた。

おばあちゃまは接客に行ったので、空里とふたりで、お店のアクセサリーをいろいろ見てまわった。

「めっちゃいろいろあって、おもろいなあ」

「ほんまやなあ!ほんまに、いろんなのあるわ」


お店の窓からは、ケーブルカーの走ってるの、よく見える。

コスプレしてる人も結構多い。


「サンフランシスコもきれいな景色で良き街やから、このお店で働くのもええなあー」

って空里も言っている。

「水泳をやるんとちゃうの~?」

って聞いてみた。

「アクセサリーのお店をやりながら、カリフォルニアのビーチでも泳げるやろ~」

って、めっちゃ嬉しそうに答えている。

「たしかに...カリフォルニアのビーチもええよなあ~」


それから、ジャパンフェスに行ってみた。

めっちゃいろんなコスプレの人いる。


ライブステージでは、日本のアイドルのライブも行われている。

「マジカルわーるど」も始まった。

日本でいつもやっている魔法少女のコンセプトのオープニングでメンバーあらわれた。

大歓声あがってる。

サンフランシスコでも、めっちゃ盛り上がって大人気みたい。


ボクも持ってきてたピンクのサイリウムを振った。

ステージ上のソラッチも、わかってくれたみたいで、ボクのほうを見て笑ってくれているー!

コールもミックスも、サンフランシスコでも、みんな日本と同じようにやっている!

フリコピもしている。


ライブのあと特典会もあって、ソラッチのところに行ったら

「きゃあああ、あやめっちー!サンフランシスコまでいっしょに来てくれてたのー?」

「そうだよー!」

「ありがとうー」

「おばあちゃまとおじいちゃま、サンフランシスコに住んでるから、ちょうど会いにも来れて、良かったよー」

「ええーっ?サンフランシスコにいるの、すご~い!」

「えへへ...アクセサリーのお店とかをやってるんだよ~」

「ええーっ!いいなー」

ソラッチと記念にツーショット・チェキを撮った。


空里もボクのうしろに並んでいたから、ソラッチと握手して、しゃべっている。

「あやめっちの妹の空里ですー」

「うわーっ!なんか、めっちゃ似てる~」

「ええーっ?そうなん?」

「似てるよ~!あはははは...」

ソラッチも、めっちゃ笑ってる。

「サンフランシスコでも大人気だね~」

「ね~!すごいね~!嬉しいね~」

空里もソラッチと、ふたりで手でハートを作ってツーショットを撮っていた。


それから空里と、ビーチのほうに行ってみた。

空里はビーチに着くなり水着に着替えて、海めがけてピューッて走って行って速攻で海に飛び込んで泳いでいる。

ボクも水着に着替えて、空里のところに行って泳ぎはじめた。

女子の可愛い水着を着て泳いでいる。

だから、サンフランシスコでも可愛い姉妹だと思われてるに違いない~。


空里はちょっと高いところに行って、そこからジャンプして海にきれいに飛び込んでいる。

ジャンプした瞬間にボクのほうをチラッと見て

「あやめっちは、こんな飛び込み、できないでしょ~」

って言ってるようなドヤ顔をやっぱりボクに見せつけている。

「まあ、たしかに、空里の飛び込みは、めっちゃきれいだよなあ~」

って思いながら、ボクも空里といっしょに海で泳いだ。

ボクはもっぱら背泳ぎだ。背泳ぎめっちゃ気持ち良い。背泳ぎやと、泳いでても、きれいな青空と太陽を見れて気持ち良いからなあ。


そのあと、アクセサリー店に戻って、ふたりでお店の番をしていた。

日本人のお客さんも結構来てくれている。

「いらっしゃいませ~」

って日本語で言うと

「あっ?日本人だあ~!こんにちは~」

って言ってくれる。


お客さんは空里を見ると

「サンフランシスコに住んでるの~?」

って聞いてくるから、空里も

「そうだよー!」

って答えている。だからボクは

「違うでしょ!ここはおばあちゃまのお店で、夏休みで日本からサンフランシスコに遊びに来て、今はお店番してるだけなんですよ~」

って訂正している。

みんな、いろいろ買っていってくれた。

「面白いの、いっぱいあって、良いお店ですね~」

って、みんな言ってくれる。

「わたしもアクセサリー作りたくなっちゃうね~」

って空里も言っている。


それからディズニーに空里といっしょに行った。空里もディズニー好きやから、めっちゃ嬉しそうにしてる!










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