たまたま、家の近くをめっちゃ霊感の強い女の人が通りかかって

「こんなに強力な霊の存在を感じる家を今まで見たことありませんっ!」

って、わざわざ家まで言いに来てくれたこともあるらしい。


確かに、ボクも最初に来た日から、強力な霊を感じている。


昔、学校だったり、集会場だったり、そういう人の集まる場所だったのかも。

京都に近い大阪の土地柄からすると、色々な霊も存在していて不思議ではない。


なんとなく共存していこう!って思っている。

中3やから、それよりも、えっちなことのほうに興味あるし、受験のことも考えたりしてるから...


松山に奏ちゃん帰った。

こんどは美羽ちゃん沖縄から大阪に会いに来てくれた。

「うわーっ!あやめっちー!」

「うわーっ!美羽ちゃんー」


「あやめっち、太陽の塔に行ってみようー」

「いいよー」

美羽ちゃんといっしょにモノレールに乗って万博記念公園駅まで行った。

改札を出て歩きだしたら、左手に太陽の塔、正面を向いていた。

「うわーっ!あやめっちー!太陽の塔こっち向いてるよー」

「うわーっ!ほんまやー!めっちゃカッコええなー」

「めっちゃ存在感あるさー」

「ほんまやなー!」


橋を渡って正面ゲートから万博記念公園に入った。

「チケット係のお姉さん、めっちゃ可愛いかったなあ」

「うんっ!ほんまや!めっちゃ面白そうなお姉さんやったなー」

「うんっ!なんか笑かしてくれそうだったさ」

「そうそう!ほんまそれな」


公園の中に入って、2人で手をつないで太陽の塔に向かって歩き出した。

だんだん目の前に大きく迫ってきた。

「きゃあああ!すごいー」

「面白いー」

「これ中に入るのは、後ろからなの?」

「そうやでー!後ろから入るんやでー」

2人で後ろ側に回り込んだ。


入口から中に入ったら、受付のお姉さんいた。

お姉さんに、予約していることを言って、予定の時間まで待機している。

時間になったら、同じ時間帯のグループといっしょに、いよいよ太陽の塔の中へと進入して行く。


映像の中に、いろんな仮面いっぱい映し出されている。

そして最下層に三葉虫みたいなの、あらわれた。

同じグループで回っているお姉さん3人組

「田んぼとかで、こんなん捕ってたよなー」

「そやなー」

って話をしていたから、美羽ちゃんと顔を見合わせて笑ってしまった。

「田んぼとかにいるのかなー?」

「そんなあほなー」


「ここまでは写真を撮ってもいいですよー」

って、案内係のお姉さんも言っていたから、みんな、三葉虫みたいなののいる最下層から上に向かって写真を撮っていた。


それからグループごとに階段を登っていく。

上に登っていくにつれて、地球上の動物の進化の過程を見ていくことできる。


案内係のお姉さん、途中途中で、いろいろと展示に関する説明をしてくれている。


そして、いちばん上にいるのは人類。

今のところ、地球上の動物の進化の過程で、太陽の塔の中で、いちばん上に来てるのは人類だ。

でも、下から上へと登って行く間に、いちばん上に、今のところ、人類いるけれど、もうちょっと長い時間を経過したら、今のこの人類の上に、まだまだ地球上の動物は進化していく過程も続いていくのかなあ~。

そのうち、ある程度、長い時間を経過したら、人類の上にも、まだまだ地球上の動物の進化は続いていくのかなあ~。

そのうち、人類の上にも、いろんな動物たちの進化、続いていくとしたら、人類の上にも、まだまだ続いていくとしたら、そのうち、太陽の塔の中の進化の大樹の上で、人類は真ん中あたりになり、やがては、ずっと下のほうへとなっていったりもするのだろうか...

なんとなく、そんな気もする。

今の人類も、あと何億年とかしたら、進化の大樹の真ん中になり、やがては下のほうへとなるくらいに、地球上の動物も進化していくのかも...


美羽ちゃんに

「今はいちばん上にいるの人類だけど、何億年かしたら、人類の上にもまだまだ進化した動物、続いていくのかなあ~?」

って聞いてみた。


「そうなのかなー?そうなのかもねー!何億年とか経っていったら...」

って美羽ちゃんも言っていた。


その辺を案内係のお姉さんにも質問すれば良かったかなあ~。

「まだまだ上へと続いていくんですか?」

って。

「この進化の大樹は、人類で終わりではないのでしょうかっ?」

って。


案内係のお姉さん、もしボクの質問を聞いたら、どう答えてるだろうな?

「何億年とか経てば、まだまだ上へと続いて行くんでしょうね!きっと...」

って、答えるのかなあ~。


そういうことを考えさせてくれる、この太陽の塔の中の展示は、さすがに凄い。

むしろ、これから先、この人類の上へと続いていく進化の過程を、もしかしたら、太陽の塔の中の展示は表現しているのだろうか...実は...太陽の塔って、そういうものなのだろうか...実は...って、そんなことも考えた。

人類は、あくまでも、地球上の動物の進化の過程の上では、まだまだ進化の途中なんですよ!って。そういうことを伝えたいのだろうか?この太陽の塔の中の展示は...


いや、もしかしたら、何億年とかでなくて、もう何万年、何千年、何百年とかでも、今の人類から、もっと上の動物へと進化しているに違いない...のかも...


ぶっちゃけ、太陽の塔の出来た当時の、このいちばん上の人類からも、今では、もうちょっと上へと進化しているのは確かだと思える...

だから、あと何千年でなくて...何百年もしたら、もっと上の動物へと進化しているんだろうな~きっと...

日本人だって、2000年前には弥生時代なんやからなあー。


美羽ちゃんも

「面白いもの見れて良かった~」

って言っている。

「沖縄から大阪まで、あやめっちに会いに来て良かったさー」

って言ってくれた。


「ボクも美羽ちゃんといっしょに見れて良かったよー」


太陽の塔の中から外に出て、2人で万博記念公園をブラブラ歩きながら、民族学博物館のほうへと歩いて行ってみた。

万博記念公園は結構広い。ここで万博、行われてたのか~って思った。

大きな池もあった。その左側をぐるっと歩いて行ったら民族学博物館あった。

周辺には植物園や日本庭園もあるみたい。

いつか、また、ゆっくりと行ってみたい。


民族学博物館の中に入ってみたら、予想のはるか上をいく面白い博物館だ。

「めっちゃ面白いー」

って美羽ちゃんも言っている。

もともと沖縄の美羽ちゃんやから、そもそも沖縄の存在からして民族学的にも面白い土地である。

独自の琉球の文化を持ってる沖縄やから。

その沖縄の美羽ちゃんやから、民族学博物館でも、めっちゃ目を輝かせながら、展示の数々を見てまわっている。


美羽ちゃんに

「この中の展示で、どういうの、美羽ちゃんは、いちばん面白いー?」

って聞いたみた。

「えーっとね~...ぜんぶ~!」

って言ってる。

「えーっ、ぜんぶ~?」

「うんっ!でも中でも、民族楽器だとか、民族衣装だとか、インテリアだとか、船だとか...面白いのいっぱい...だから、やっぱり、ぜんぶ...ぜんぶ面白いーっ」


「うんっ!たしかに...ほんま、それな」


おみやげコーナーに行って、美羽ちゃんは民族学的装飾の施されたボールペンを来た記念に買っていた。

ボクは、インドの象さんの置き物を買って帰った。


家に帰って、ママに

「民族学博物館のおみやげコーナーで買ってきたよー」

って言って、象さんの置き物を見せたら

「これ馬なの?」

って聞くから

「象さんだよー!インドに象さん、おるやんかっ!...知らんけど」

って言ってもた。




  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る