中1の愛媛で奏ちゃんと絵を描いたり、中2では沖縄で美羽ちゃんと絵を描いたりしてきたけど、大阪の家では、毎日めっちゃえっちな絵ばっかりをノートに描いている。

中3だからなのかな~。

中2の沖縄にいる頃から、だんだんえっちになってきたから思春期なのかな~?


霊の女の子は、ボクの来る前から、この部屋に存在していたんだろうか?


この家自体、何か大きな霊を感じる。

家全体を守ってくれているような霊を。

そして、各部屋にも、その部屋を守ってくれているような霊を感じる。

ボクの部屋には、この部屋を守ってくれてる霊の存在してるのを。


ボクの部屋は、芸術家の女の子のように思える。

女流作家とか女流画家のような。


実際、この部屋にいると、めっちゃ絵を描きたくなる。

ちっちゃな頃から絵を描くのは好きだったけど、この部屋にいると、めちゃめちゃ絵を描きたい気持ちになる。

それも、めっちゃえっちな絵を。

だからボクは勉強しながらも、いつもノートにえっちな絵を描いている。

えっちな女の子の絵。


えっちな女の子の絵を描いて、それから、女の子とボクとで、えっちしているような絵を。

でも、ボクの体は女の子みたいだから、えっちも女の子どうしでえっちしてるような雰囲気の絵になっている。

自分で描いていながら、不思議な雰囲気のある絵だ。

昔、女の子とボクとは、実際にえっちしていたのではって思えてくるような、絵なのに妙に生き生きしている感じの絵だ。

自分で描いておきながら、自然に勝手に描いてしまってるような不思議な感じ。

しかも毎日毎日どんどんどんどん描きたくなってくる。


描いた絵も、なんとなく、毎日ちょっとづつ動いているような感じのする、不思議な絵。


夏休みに、松山から奏ちゃん、大阪に遊びに来た。

「あやめっち、ひさしぶり~」

「うわーっ!奏ちゃんーっ!」

奏ちゃんはボクに抱きついてキスしてくれた。


ボクの部屋に入るなり奏ちゃんは

「うわっ!この部屋、何かいる!」

って叫んだ。

「そうでしょ~。やっぱり奏ちゃんにも、わかるのか?...」

「うんっ!めっちゃ強力な何かの存在を感じる...」

「どんな感じ?」

「えっとね...強力な感じは、めっちゃするんだけど...なんか、女の子のような感じ...」

「えっ?女の子?」

「うんっ!...なんだろうか...何かで、あやめっちに対して、めっちゃきびしいんだけど...でも優しいっていうか...愛してるっていうか...そんな感じ?...」

「えーっ?...めっちゃきびしいっていうのは、どういうことなん?」

「うんとね~...なんていうか...芸術的なきびしさっていうのか...」

「芸術的なきびしさ?」

「うんっ!芸術的なきびしさをあやめっちに伝えようとしているような...」

「えーっ?ボクに伝えようとしてくれてるの~?」

「それも、なんとなく、あやめっちに対して優しく愛情を持って、伝えようとしてくれてるみたいな...そんな感じ?」


「そういうのって、もしかしたら、ボクのお師匠さんみたいな感じでってことなんかなー?」

「そう言われると、たしかに、なんとなく、あやめっちのお師匠さん的な女の子なのかなあ~って思えてくるかも...」

「えーっ?」

「芸術的な何かの、お師匠さんみたいな女の子?」

「うわーっ!ほんまかあ~?」


「あやめっちも、そんな感じしてるの?」

「うんっ!だって、この部屋にいると、めっちゃ絵を描きたくなってくるし...」

「そうなんだ...」

「毎晩『芸術に対して意識をもっと高く持つように』ってボクに伝えてる感じやしねっ」

「へぇー、やっぱり...」


「すごいねっ!奏ちゃんも」

「えっ?」

「だって、部屋に入ってすぐ、そんなこと、わかっちゃうなんて...」

「いや、わたしなんて、今まで、こんなこと、わかったりしたことないんだよーっ」

「えっ?どういうこと?」


「こんなこと感じたの、今あやめっちの部屋に来て、初めてなんだから...」

「そうなの?」

「そうだよっ!だって霊感とか、そういうのだって、今まで感じたことないんだから...」

「えーっ?そうなのか...」

「すごいのは、この部屋の霊の女の子なんじゃないのーっ?」

「えーっ?」

「こんなこと、わかっちゃうなんて...」

「たしかに...ほんま、それなー」


「あとさー」

「えっ?まだ何か感じるの?」

「うんっ!」

「どんなこと?」

「えっとね...なんとなく、なんだけど...何か女の子1人だけじゃないような気もする...」

「えーっ?女の子1人だけとちゃうのー?」

「うんっ!なんか、もう1人、別の女の子も存在しているような感じする...」

「えーっ?女の子2人いるのー?」

「うんっ!そんな感じしてくるなー」

「えーっ?ほんまにー?」


「あやめっちは、そんな感じしない?」

「いや、ボクなんて、1人の女の子で精一杯やし...そこまで...もう1人、別の女の子いるなんて...そんな...とてもとても...」

「へぇー、もしかしたら、そのうち、あらわれるかもよ」

「えーっ?別の女の子?」

「そう...」


「うわーっ!どうしようー!どんな女の子なんやろかーっ?」

「にぎやかな部屋だねー」

「ほんま、そうなんですよー」

「あははは...あっ!そうだ!」

「えっ?なに?奏ちゃん」

「部屋で描いてる、あやめっちの絵を見たいなあ~って思って...」

「えーっ?それは、あかんでー」

「なんで?」

「なんでって...めっちゃえっちな絵ばっかりやから...」

「えっ?えっちな絵ばっかり描いてるの?」

「うんっ!...えっちな女の子の絵ばっかり、いつも部屋では描いているから...」

「えーっ?だから見せられないのー?」

「そうなの...ボクの描いてるえっちな女の子は、もしかしたら、霊の女の子なのかなあ~って思ってる...」


「えーっ?そうなのー?」

「わかんないけど...霊の女の子の姿は見たことないから...」

「そんな感じするの?」

「そうやなー!せやから、ボクの描いたえっちな女の子の絵は、まだ霊の女の子だけにしか見せたことない...」

「えっ?どういうこと?」

「霊の女の子は、なんとなく、ボクの描いてるえっちな女の子の絵を見てる気するんだよねー」

「えーっ?そうなのー?」

「うんっ!なんか、嬉しそうに絵を見てくれてる気する...」

「へぇー、そうなんだ」


それから、奏ちゃんと2人で、ユニバに行った。

奏ちゃんも、Nintendoめっちゃファンやから、ユニバのスーパー・ニンテンドー・ワールドに行くの、めっちゃ喜んでいる。

奏ちゃんはアニメや映画も好きやから、ユニバをめっちゃ楽しんでいる。


「うち女子高に行ってるんだよー」

「えーっ?ほんまにー」

「うんっ!あやめっち、女子高に行ってくれ!みたいに言ってたから...」

「うわーっ!そうなんやー」

「中高一貫の女子高だけど、高校で数人、募集していて、受験したら、そこに合格できちゃった!」

「えーっ?すごいやんっ!奏ちゃん」

「だから、占いみたいに、学校には先輩はいないからねっ!」

「やったあ!女子高時代は奏ちゃんは安心やってことやなー」

「まあね」

「そのあとも奏ちゃんは女子大とかに行ったら、ええねん」

「こらーっ!何を勝手に決めてくれてるのー?」

「奏ちゃんの先輩になるのはボクやから...」

「どうやって、あやめっちは、うちの先輩になってくれるのかなあー?いつの話なんだろなー?」

「そうやなあ...それはちょっとまだわからへんけども...」

「そうでしょー、早く先輩になってよねっ」

「うんっ!わかった」

「ほんとに?」

「ちょっと考えとく」

「あははは...たのむよ!あやめっち」



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