沖縄
那覇空港に飛行機は到着した。
めっちゃあたたかな空気。
松山の瀬戸内も、あたたかい空気感を持っていてミカンとかも美味しい土地柄だったけど、那覇空港に到着したら、瀬戸内をも超えるあたたかさ。
亜熱帯のあたたかさなのだろうか?
初めての沖縄だったから、その亜熱帯のあたたかさにめっちゃ感動した。
肌で感じるあたたかさに、めっちゃ肌で感動を感じた。
妹の空里もボクと同じように肌であたたかさを感じて
「うわーい!めっちゃあったかいよおーっ!」
って言って飛び跳ねている。
那覇空港で、みんなで沖縄そばを食べた。
めっちゃ美味しい。初めての沖縄そば。
松山は香川の隣の県だから、うどんも美味しい。
松山のうどんも、弾力あって、もちもちとした柔らかな、こしのある食感で美味しかった。
ボクはいろいろある、うどんの種類の中でも肉うどんとか好き。
沖縄そばも、また、うどんとは違う食感や味で、美味しい。
それからモノレールに乗って街のほうに行った。
国際通りをブラブラと歩いてみた。
通りをちょっと横に入ったところに、デニムの服屋さんあった。みんなでデニムの服を買った。
空里は可愛いスカートを買っていた。
ボクはパンツにした。
レストランに入ったら、空里は、お子さまメニューをわたされていた。
ププッて笑ったら
「お子さまランチーっ!」
って嬉しそうに注文している。
お子さまランチについてる旗をくるくる回して喜んでいる。
それから、家に行ってみた。港のすぐ近くの6F。
なので、めっちゃ見晴らし良い。
船も見える。
大きな橋も、遠くの公園までも見渡せる。
「うわーっ!良き景色だあ!」
「船もいっぱいあるーっ!」
「海きれいだあ!」
空里は6Fから海へと飛び込んでみたそうにしている。
「ここから海に飛び込んでみたいなあ」
って、やっぱり言っている。
空里なら、できそう。
「やってみ!」
って言ったら
「またこんど!」
「えーっ?空里ほんとに飛び込むのー?」
「いつか、そのうちに」
「えーっ?今、飛んでよー」
「いくらくれる?」
「100円」
「えーっ?100円じゃあなー」
「じゃあ100万円」
「あやめっち、100万なんて持ってないでしょー」
「じゃあ50円」
「さがってるやんっ」
「じゃあ257円」
「なんで、はんぱなん?」
「ええのっ!」
「257円かあ~、どうしようかなあ~」
「考えるなあ~、飛ぶわけないやろ~、257円で~」
「あはははは」
沖縄の中学に行ったら、みんなボクのことをどちらかというと女子として見てくれているのを初日から感じた。
みんなの前で
「愛媛県の松山市というところから来ました。よろしくお願いします!」
ってあいさつした。
自分の席は、窓際のいちばん後ろだった。だから教室のみんなのこと、よく見える。
みんな、ボクのことをどんな子なんだろうなあ~って思っているのを感じて席に座っていた。
でも、数分したら、なんとなく、教室の中のみんなも、ボクのこと女子みたいなんだって認識してくれてるのを感じた。
みんな、わかってくれてるみたいだったから、とりあえず良かったって思った。
明日からも、この教室で、那覇のみんなと仲良くやっていこう!って思った。
担任の先生は知念結衣先生。
なんか、パッと見ただけで、沖縄らしいおおらかな笑顔の素敵な女の先生。
初日は学級委員を決める日だったらしくて、結衣先生はボクに
「前の中学では、学級委員はどうやって決めてたの?」
って聞いてきた。
「えっと、立候補ですね」
って答えた。
「あやめさんも立候補していたの?」
って言われて
「いえ、ボクはしていません...」
って答えた。
先生は、ちょっとの間、どうしようかなあ~って考えてたみたいだった。そして
「あやめさん、学級委員になりなさいっ!」
ってボクに言った。
ボクは
「えーっ?転校生のボクなのにー?いいのーっ?」
って思ったけど、結衣先生の考えならば、まあ、いいかっ!って思って
「あっ、いいですけども...」
って答えた。
「じゃあ学級委員は決まりねっ!」
って、みんなに言ってから
「あとは他の委員を決めましょう!」
って言って、他の委員を黒板に書き出して、順番に、その委員をやりたい人の立候補によって決めていってた。
みんな、どの委員も、立候補で決まっていってた。
沖縄の中学生も、わりとみんな、おおらかなのか、そんなに深くも考えないで、クラスの係りとして、やりたい子の挙手で委員もすぐ決まってた。
帰り際に結衣先生に
「あやめさん、ちょっと来て~」
って言われて、先生のところに行ったら
「美羽さんは、あやめさんの家の近くだから、いっしょに帰って、帰りながら、いろいろわからないこととかも聞くようにしなさいねっ!」
って、志伊良美羽さんを紹介してくれた。
美羽さんも沖縄らしいおおらかな笑顔で
「よろしくねっ!」
って言ってくれたから、ボクも
「よろしくねっ!」
って美羽さんに答えた。
そして美羽さんといっしょに、初日は家に帰った。
帰りながら
「あやめさんは前の中学の時、何部だったの?」
って聞かれて
「美術部だよ」
って答えたら
「えーっ?わたしも美術部だから、またいっしょに入る?」
って聞いてくれて
「うんっ!いっしょに入る!」
「やったあ!」
って、沖縄の中学でも美術部に入ることになった。
数日して、沖縄でもアイドルフェスをやっていたから、美羽ちゃんといっしょに行ってみた。
松山のグループ「マジカルわーるど」も出演していた。
いっしょにフリコピしたり、コールしたり、ミックスしたりしていたら、それを見て美羽ちゃんもボクの真似をしている。
ライブを観てから、特典会でソラッチに会いに行った。
「うわ~、あやめっち!嬉しい~、沖縄まで会いに来てくれたの~?」
「今、那覇に住んでて、那覇の中学に行ってるんだよ~」
「え~、凄~い!いいな~、那覇!」
沖縄での感動的な再会にソラッチもビックリしている。
放課後には美術部の教室で絵を描いている。
日曜日には、美羽ちゃんと近くの海に行って、風景画を描いている。
あと、美羽ちゃんのことも絵に描く。
海そのものもきれいだし、良き景色なので、その景色をバックに美羽ちゃんのことを描くと、もう、それだけで美しき良き絵になる。
夏休みには美羽ちゃんと西表島まで行った。
美羽ちゃんといっしょに可愛い水着を選んで買った。ボクも女子の水着を着て泳ぐから、女の子2人の友達に見えてるはずだ。
ビーチで泳いでたら、近くを泳いでいたお姉さんのビキニのブラのひも、ほどけているのを見つけた。
お姉さんに
「ブラのひも、結びましょうか?」
って聞いたら
「あっ!お願いしますっ!」
って言ってくれたので、お姉さんの背中にまわって、ひもを結んであげた。
「どうも、ありがとうー」
あとは美羽ちゃんと海で泳いでいた。
西表島のホテルに戻ったら、ブラのひものほどけてたお姉さんと、また会った。
「あっ!」
って向こうも気付いてた。
ホテルのプールで美羽ちゃんと泳いでいたら、お姉さんも泳ぎに来ていて、声をかけられた。
「2人とも沖縄の子なの?」
「そうだよ~、那覇に住んでるよ」
「え~、いいな~。中学生?」
「中2だよ。お姉さんたちは?」
「神戸の女子大。大学生最後の夏休みやから、沖縄まで来てもうたの」
お姉さんたちは3人で沖縄に遊びに来ていた。
「2人とも部屋に来なよーっ!美味しいスイカあるよー」
ってお姉さんたちに誘われた。
お姉さんたちの部屋に行って、いっしょにスイカを食べた。
お姉さんたちは部屋で水着を脱いで裸になってた。
ボクは何気なく、お姉さんたちの裸を見ていた。
「2人は姉妹なの?それとも友達?」
「同じ中学の友達だよー」
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