第3話

そのリーダーも、松山のことをめっちゃ愛されてる方で、休暇になると、必ず松山に帰省されていた。


夏休みに帰省された時は、坊っちゃん団子をおみやげに持ってきてくれた。


懐かしの坊っちゃん団子!

あの可愛いらしくて、美味しそうな坊っちゃん団子!


久しぶりに坊っちゃん団子を見た時は、嬉しくて嬉しくて、小学生の時のように飛び上がりそうになった。

実際、小学生の頃の想い出も、一瞬でよみがえってきた。


「いただきます!」

その場で、もう、すぐに食べたくなってしまった。


串にささった3色の坊っちゃん団子。

あの3色の配色も、これまた絶妙で、美味しそうで良いんだ!

柔らかさ、弾力感も、団子として、まさに最高傑作!


最初の1コを口に入れた瞬間、フワーッと口の中に、懐かしい香りと、懐かしい口触り、懐かしい歯応え、懐かしい想い出まで、一気によみがえった。


「うわ~!うまい~!」

思わず大きな声で叫んでしまった。


リーダーも、めっちゃ嬉しそうに見てくれていた。

「うん、うん、わかる、わかる、その気持ち...」

って思ってくれてるようだった。




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