第2話
中2の時に、松山を離れ、それから何年か経って、ボクも、会社に就職して働きはじめた。
その会社で数年、働いてたら、パリ支店に転勤になった。
パリ支店で何年か働いた後、同じパリ支店内で部署の移動になった。
新しい部署に行って、そこの日本人のリーダーにあいさつした。
リーダーは関西あたりの方言を話されているようだった。
「関西の方ですか?」
って聞いてみた。
「四国です」
「私も、小4から中1まで、四国の松山に住んでました」
「私も松山です」
「えーっ、松山なんですか?松山の方とパリで会えるなんて...」
まさか松山っていうピンポイントで会えるとは思ってなかった。
関西だったり、四国だとしても、他の県だったり、愛媛県でも他の市だったり、それくらいなら想定内だったけど、松山市っていうピンポイントの方と、お会い出来るとは。
「松山で番町小学校だったんです。松山城のすぐ近くの」
ってボクは、めっちゃ感激しながら言った。
「なかなか、そんな良いところに住めないですよ」
ってリーダーも嬉しそうに言ってくれた。
「松山のどちらなんですか?」
って聞いてみた。
「道後温泉の近くです」
「えーっ、道後温泉の!良いですね~」
って言ったら、そのリーダーも笑ってくれた。
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