更に200年

 一代目は、世にも珍しき黒髪の人間だった。

 

 その黒髪故にモテる事はなく、奴隷を買って子を残した。


 二代目は、黒髪のハーフエルフだった。

 

 これまたモテないので、奴隷を買って子を残した。


 そうやって、様々な奴隷と交配していった。


ワニの獣人、鹿の獣人、魚人、蛇の獣人、コウモリの獣人、ダークエルフ、ドワーフ、人間といった感じに。


 だいたい200年経つ辺りには、龍のごとき人、龍人が産まれたそうだ。


 その髪の色は、不吉なまでに黒いので、ブラックドラゴンと呼ばれたらしい。




〈終〉

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る