第5話 再戦 Part2(ゲーム)
層上充快 vs 瀬山純高
TURN1
(充快のターン)
「俺のターン。【
【
固有ターン1 通常攻撃力400
通常効果:このモンスターが戦闘で勝利した場合、3ターン後まで(次のターンを1ターン目とする)このモンスターは戦闘で破壊されなくなる。
(甲冑を着た子どもの剣士。まだまだ修行の身で、師範代を慕っている)
「ターン終了」
手札
充快:5枚
瀬山:5枚
TURN2
(瀬山のターン)
「私のターン。【ラストロングホールド】召喚!」
【ラストロングホールド】
固有ターン1 通常攻撃力200
通常効果:このカードが破壊された時、自分のモンスターデッキのカードが0枚なら、相手のモンスターデッキの枚数×100ポイントのダメージを与える。
(頼りない見た目をした剣士。外見に反して気合は十分である)
「バトル!」
【ラストロングホールド】通常攻撃力200
vs
【無双剣士の卵】通常攻撃力400
【ラストロングホールド】が破壊される。
「【ラストロングホールド】の効果発動。
君のモンスターデッキ1枚につき100ダメージを与える。
ここで、【
効果によるダメージ量を1.5倍にする!」
【
伏兵カード(
発動条件:ダメージを与える効果を持つ効果が発動した時、それに対して発動。
効果:そのダメージを1.5倍にする。
「うわぁ!」
充快の累積ダメージ:1650(0+100×11枚×1.5倍)
「さらに伏兵カード【打ち合い】。
相手がダメージを受けた時、自分も同じダメージを受けることで、モンスター1体を破壊する!」
【打ち合い】
伏兵カード
発動条件:相手がダメージを受けた場合。
効果:それと同じダメージを自分も受けることによって、場のモンスター1体を破壊する。
瀬山の累積ダメージ:1650(0+1650)
【無双剣士の卵】が破壊される。
「今の効果、本当の狙いは【無双剣士の卵】を破壊することじゃなくて…」
「ダメージを受けることだろうな」
「(あのカードの効果を使うために…)」
「私の場にモンスターはいない。
よって、【
【
固有ターン0 架空攻撃力0
効果なし
(プレイヤーが切羽詰まった時、申し訳程度に召喚されるモンスター。仮の姿として相手モンスターの姿と同じになる)
「(ここまでは前と同じ展開。
でも、今度は…)」
「ターン終了」
手札
充快:5枚
瀬山:3枚
TURN3
(充快のターン)
「俺のターン!
【
【
固有ターン3 通常攻撃力600
通常効果:???
(補助的な呪文を主に使う魔法使い。小回りの利く技を多く習得している)
「あんなモンスター、充快のデッキにあったか?」
「なかったと思うけど…」
「さらに城カード【
場に青空が広がる。
【
城カード
効果:???
「バトル!
【
【
vs
【
【
「(これなら、ダメージを与えても累積ダメージが2500以上になることはない!)」
「伏兵カード【
私が受けるダメージを倍にする!」
【
伏兵カード
発動条件:自分がダメージを受ける場合。
効果:ダメージを2倍にして、次のターンのドローフェイズで+2枚ドロー。
瀬山の累積ダメージ:2850(1650+600×2倍)
「(まずい!)
ターン終了…」
手札
充快:4枚
瀬山:2枚
TURN4
(瀬山のターン)
「私のターン。
このドローフェイズ、【過負荷】の効果でドロー枚数が2枚増える」
瀬山の手札:7枚
手札を確認する瀬山。
「どうやら今回も私の勝利で決まりのようだな」
「そうなの?…
じゃあ、負ける前にきいてもいい?」
「何かな?」
「あなたは金貨visionの人なんだよね?」
「そうだが」
「あなたは何のために、俺達から六繋天を取り上げようとしてるの?
金貨の指示?
どうして金貨は自分で俺達に挑んでこないの?」
「今の金貨翼に、君達を倒すことは不可能だからだ」
「どういうこと?」
「彼は今、意識を失っている」
「!?」
驚愕する一同。
「層上充快、そして鞍端風増。
1年前、君達とのゲームに負けて以降、彼は目を覚まさなくなった」
「嘘だろ…」
「金貨が…」
「意識不明…」
「確かに私は金貨翼に命じられ、六繋天を回収することになった。
君達二人との対戦前、私は彼に万が一の時は六繋天を回収するよう指示されていたからな。
その指示通り私は、金貨が残した僅かな情報を頼りにカードの回収を行なった。
結局、この1年でカードはたった2枚しか見つからなかったがな。
だが私とて、金貨のような危険な思想の持ち主に、六繋天の持つ力を使わせるつもりはない」
瀬山が続ける。
「当初、私は六繋天に対し『希少価値の高いカード』程度の認識しかなかった。
しかし、それらのカードを追う過程で、六繋天の持つ強力な力について気づくようになった。
なぜ、金貨が私に六繋天の持つ力を黙っていたのかも、容易に想像ができたよ」
「じゃあ、あなたは六繋天をどう使おうと思ってるの?」
「一言でいうならば、世の再構成」
「再構成?」
「自分のためなら、他人がどうなろうとお構いなし。
私はそのような人間を嫌というほど見てきた。
彼らが好き勝手暴れ回るその度に、傷つけられる者が後を絶たない。
だが、六繋天を全て揃えて金貨翼のような人間を排除すれば、もうこれまでのように、力で押さえつけられ苦しむ者はいなくなる」
「私利私欲のためじゃなく、正義のために使うってことか」
「金貨翼が身動きをとれぬ今が、私にとっては願ってもない機会なのだ。この計画、失敗するわけにはいかない。
そのためにも、ここで君は倒させてもらう!
サモンフェイズ。
【
【
固有ターン0 架空攻撃力0
効果なし
(プレイヤーが切羽詰まった時、申し訳程度に召喚されるモンスター。仮の姿として相手モンスターの姿と同じになる)
「バトルフェイズ」
【
vs
【
「伏兵カード【
【
【
伏兵カード
発動条件:自分の場に【
効果:自分の【
その数値は相手モンスターの固有ターンによって異なる。
・固有ターン1, 2:500
・固有ターン3, 4:1000
・固有ターン5以上:1500
【
vs
【
「そして、【
私の累積ダメージが2500以上の場合、相手モンスターの攻撃力分のダメージを与える!」
【
伏兵カード
発動条件:自分の場に【
効果:自分の累積ダメージが2500以上の場合、そのモンスターの攻撃成立後(攻撃が無効にならず勝敗判定を行った場合)、相手モンスターの攻撃力分のダメージを相手に与える。
この効果でダメージを与えた場合、その【
【
【
「うっ!」
充快の累積ダメージ:2650(1650+1000)
「そして、【
その時、空が輝きだした。
「!?」
充快の累積ダメージ:2650
「なぜダメージを受けない!?」
「城カード【
1ターンに1度、相手から受ける効果ダメージを0にできる」
【
城カード
効果:相手から受ける自分への効果によるダメージを0にできる。(1ターンに1度のみ)
「ほう。
前回の敗北から、私のカードへの対策をしてきたようだな」
「なんとかしのいだか」
「ターン終了」
手札
充快:4枚
瀬山:5枚
TURN5
(充快のターン)
「俺のターン!
来い!【
【
固有ターン5 通常攻撃力1500 中距離攻撃力1800
中距離効果:相手モンスターに勝利して破壊した時、(相打ちは除く)自分の累積ダメージが2500以上なら、その時のダメージに攻撃力の差を追加する。
(ボーガンを携えた獅子。青い鎧をその身に纏い、厚い岩盤をも貫く矢を放つ)
「この瞬間、伏兵カード【
相手がモンスターを召喚した時、城カード1枚を破壊する」
【
伏兵カード
発動条件:相手がモンスターを召喚した時。
効果:相手の手札1枚か城カード1枚を破壊する。
【
「さらに、【踏み込む
【
【踏み込む
伏兵カード
発動条件:自分の場に【
効果: 【
・近接攻撃力0
近接効果:自分の累積ダメージが2500以上の場合、このモンスターの戦闘成立後(攻撃が無効にならず勝敗判定を行った場合)、相手モンスターの攻撃力分のダメージを相手に与える。(このモンスターが場にいなくてもよい)
この効果でダメージを与えた後で、このモンスターは破壊される。
【蒼穹の弓獅】の姿になった【
「近接攻撃!?」
「またか! この前の魔術攻撃といい守衛攻撃といい、この特殊攻撃は何だ!」
「これらは私が開発し、彼らに分け与えた新たな攻撃カード。
私が見つけた六繋天は、従来の攻撃カードでは引き出せない効果を持つモンスターだった。
それらのカードの力を最大限に引き出し、さらには従来の攻撃カードを上回るため、私はこれらのカードを生み出したのだ」
「六繋天を回収するための準備は万端ってわけか」
「この近接効果は【
ただしこちらは、迎撃でもダメージを与えることができるがな」
「さらに攻撃範囲が広がったってことか!」
「(だからって攻撃を躊躇するわけにはいかない!)
バトルフェイズ!
俺は【魔法攻撃】を発動!」
「【魔法攻撃】!?」
「層上充快が【魔法攻撃】を使うだと!?
だが、君の【蒼穹の弓獅】は中距離効果しか持たないはず!」
「だといいけどね!」
「なに!?」
「【
【
固有ターン3 通常攻撃力600
通常効果:次に召喚された自分モンスターに、次の攻撃力と効果を追加できる。
・魔法攻撃力1500
魔法効果:???
(補助的な呪文を主に使う魔法使い。小回りの利く技を多く習得している)
「よって、【蒼穹の弓獅】の魔法攻撃状態を解放!」
【蒼穹の弓獅】が杖を持つ。
【蒼穹の弓獅】魔法攻撃力1500
「だが、私も手札から【近接攻撃】を発動!」
【近接攻撃】
攻撃カード
効果:モンスターの近接攻撃状態を解放する。
【
【蒼穹の弓獅】魔法攻撃力1500
vs
【
【
「伏兵カード【
召喚されてから2ターン以内のモンスターは、戦闘で破壊されない」
【
伏兵カード
発動条件:召喚されてから2ターン以内(召喚されたターンを1ターン目とする)の自分モンスターがいる場合。
効果:そのモンスターはこのターン1度だけ戦闘で破壊されない。
「これで【
そして近接効果によって、君に【蒼穹の弓獅】の攻撃力1500のダメージが発生する。
私の勝ちだ!」
「【蒼穹の弓獅】の魔法効果を発動!
手札の【中距離攻撃】を捨て、発生した効果ダメージを両プレイヤーに与えることができる!」
【
固有ターン3 通常攻撃力600
通常効果:次に召喚された自分モンスターに、次の攻撃力と効果を追加できる。
・魔法攻撃力1500
魔法効果:戦闘時、【魔法攻撃】以外の攻撃カードを手札から捨てることで発動可能。
以降、このモンスターがいる限り、自分は効果ダメージが発生する場合、1度だけそのダメージを無効にできる。さらに、互いにそのダメージを与えることもできる。
(補助的な呪文を主に使う魔法使い。小回りの利く技を多く習得している)
「なに!?
だが、これで私と君は同時に1500ポイントのダメージを受ける。引き分け狙いか!」
「いや…
伏兵カード【
互いは、このターン受ける効果ダメージを、自身が従えるモンスターの固有ターン×300ポイント軽減できる!」
【
伏兵カード
発動条件:場にモンスターがいる場合。
効果:このターン、効果ダメージを受けるプレイヤーは、自身が従えるモンスターの固有ターン×300ポイント、自身が受けるダメージを軽減できる。
【
「俺の【蒼穹の弓獅】は固有ターン5。
よって、1500のダメージを防ぐ」
「!?」
何かに気づく瀬山。
「【
「そう!
これが【
「うわぁ!」
瀬山の累積ダメージ:4350(2850+1500)
充快の勝利。
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