第6話 妨害してるのは私か
3つ目のバツはなんだったかな。
確か騒音妨害だった気がする。
私が好きな音楽を騒音被害のように聞いてて、母は私に言ったの。
『その音楽、嫌い』ってね。
それから私は母が嫌いと言った曲を聞かなくなった。
聞いていることが見つかることも嫌だったからかもしれない。
母からの言葉で腕にはバツがついたけど、正直2個目のバツから腕の傷なんてどうでも良かった。
ただ働いていた期間で得たどうでもいいスキルは身についた。
それはスルースキル。
あー、無視してるなみたいなことも私今空気だなっていうのもすぐ分かるようになった。
本当どうでもいいスキル。
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