第13話 ミノタウロス
こうして、サボボーンは職についた。しばらくは暮らしていけるだろう。
「よ!また会ったな」
「なんでお前らは常にここにいるの?」
ワニックスとカメロンボとサルッキーだ。
「さっきのおじさんか。ここで×××していいぞ」
「マジ?よし、やるぞロック!」
「やだ。俺が許さん」
「どうでもいいけど金出せ」
「はい地図」
「………えっと、俺はモンスタウン初心者じゃねぇよ!」
「皆さん〜〜注目〜〜!めちゃくちゃ当たるくじ引きありますよ〜〜!」
いつのまにかビックリボックスが戻っていた。
「こいつ詐欺だからやめとけ」
「もし当たり引いたらバナナあげます」
「やります」
「やるな。何もかも全て失うぞ」
「ロック〜、部屋で×××しよう〜。勝負下着着てきたんだよ?」
「お前亀なのにどうやって服着るの?ってかまだその話なんだ………。はぁ、もう疲れた。暑いから汗だくだし、風呂入りたい」
「あ、その話なんだが、風呂壊れたから無理」
「は?」
「すぐ近くのオアシスで水浴びでもすれば?」
「そうするしかないか……」
「新しい楽しみが増えた………ジュルリ」」
「お巡りさん呼ぼ」
「………あのう、皆さん…………新しい有力な情報が入りましたよ…………。………牛丼店が牛の種族の入店を禁止にしたそうです」
部屋からテレビが下りてきた。しかし、声が小さいため、誰も気づいていない!
「………………」
モコローとロックとソードンは宿屋を出ていた。
「みちびキーの光はこっちを指しているよ」
「そろそろ着きそうだnaaaaaaaaaaaaaa」
ロックが消えた。2人は辺りを見渡すと、なんと彼は先にある砂丘に埋まっていた。
「なんで?」
「⁉︎……モコロー……後ろ」
「?……………………げっ⁉︎⁉︎⁉︎」
背後に二足歩行の牛がいた。巨大なハンマーを持っている。彼にロックは吹っ飛ばされたのだろう。
「お前らァァァァァァァァァァァァ!今俺ムカついているから、殴らせろ」
「ぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ⁉︎ど、どうしたの⁉︎」
「俺、さっきファミレスに行ったんだが、店員に追い出されたんだ」
「それは可哀想だね。どこの店入ったの?」
「いきなりステーキ」
「共食いじゃねぇかァァァァァァァァァァァァ!」
ロックが砂丘から飛び出してきた。
「自力で抜け出せるのかい!」
「お帰りなさいあなた」
「やかましいわ!」
「俺の名前はミノタウロス!おかしい!牛がステーキ食べて何が悪い!」
「いやそれ店員さんが配慮してくれたんじゃないの⁉︎」
「余計なお世話的な何か?」
「うるさい!だから仕方ないのでサイゼリヤ行ったんだけど、注文ボタンがぶっ壊れたんだよ!」
「何で押したの?」
「ハンマー」
「うせやろ⁉︎⁉︎⁉︎⁉︎⁉︎⁉︎⁉︎」
「何頼んだの?」
「DG01」
「は⁉︎メニュー番号わからないんだが……」
「ミラノ風ドリアだ。そんぐらい覚えろ!ちなみにMT01とPA61も頼んだ」
「そこはステーキ頼まないのな?…ってか初見お断りなのやめて…?」
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