第6話 ツミキング
カメロンボは起き上がると、ロックを殴った。まぁ、そりゃそうなるよな。
「いったっっ、すまんてマジで」
「ああもう、イライラしてきたから寝る!」
「そうか………」
「ロック、さっきの猿が来たよ」
全身傷だらけの猿がやってきた。
「食べ物の恨みは恐ろしい………。よくもやってくれたなぁ」
「すまん。お前に関しては」
「もう、いつかお前らに復讐する方法を思いついたら、すぐに実行できるように、ついて行ってやる!どうだ〜〜迷惑だろ〜〜」
「自覚してんのかよ」
「ねぇ、君の名前は?」
「サルッキー」
「そのまんまじゃん」
「は?……………確かにそのまんまだな」
「自覚してなかった⁉︎⁉︎⁉︎」
3人はツミキングがいる広場へ向かうため、歩いていた。
「食べ物の恨みは恐ろしい……食べ物の恨みは恐ろしい……。…………食べ物の恨みはおぞろ…恐ろしい」
「言い間違えんなよ……」
「誰⁉︎⁉︎」
突然彼らの前にスライムが出てきた。
「よ!スライムだ!つい最近転生したばかりだ。最強能力を試す時が来たぜ!」
「へぇ、どんな能力?」
「シャーペンの芯が折れにくくなる能力だ!」
「何その学生にしかわからん能力!!」
「⁉︎……え、だってシャーペンの芯ってすぐ折れるじゃん?めっちゃ便利じゃん⁉︎」
「鉛筆とボールペン使えばいいだろ」
「⁉︎⁉︎⁉︎⁉︎⁉︎⁉︎⁉︎⁉︎⁉︎⁉︎⁉︎……確かに」
「(納得しちゃったの⁉︎⁉︎⁉︎)」
「うわぁ、そう考えるとめっちゃ雑魚じゃん。転生して〜〜」
「遠回しに自殺を願望してやがる」
「あ、たった今復讐の仕方を思いついた!喰らえバスケットアターーーーーーーック」
サルッキーはバスケットをぶん投げた。バスケットはロックとモコローではなく、スライムへ。
「…え?」
ズドカァァァァァァァァァァァァァァンン
「ぎやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」
「あれま、吹っ飛んでいった」
「望みが叶ったね!」
「サイコパスにしか聞こえないからやめろ」
「クッソ、エイムの調子が悪い」
「FPSの言い訳やめろ」
やがて、広場にやってきた。
「ここら辺か?」
「ロック、あれじゃない?」
目の前には、青い巨大な積み木が重なっており、目と口と立派な髭があった。どうやら寝ているようだ。
「間違いない。こいつがツミキングだ」
「やっぱりそうなのか。……思ったよりでけぇ。何mあるんだこいつ」
「ってか、顔の位置が低いだけじゃない?」
「ツミキングは森の番人的な存在なんだ。俺も勝負を挑んだことあるが、勝てなかった。まぁ、そんぐらいは強い。こいつがみちびキーの片割れ持ってんだろ?」
「らしい。とりあえず、寝ている間に持ってけないかな?」
モコローの顔が険しくなった。
「ん?どうした?」
「はっ、はっ、ハクション!!!!!!」
「はっ。寝ていたようだ」
なんと彼のくしゃみでツミキングは起きてしまったようだ。
「何してんじゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁい!!!!!!」
「生理現象なんだもん!」
「………だ、誰だい?儂寝てきたんだけど😴キミたちは儂になんの用カナ?😊おじさん疲れてるから、寝たいんだ🤣😢😃もしかして相談カナ?イイヨ!👍」
「………………いや、俺たちはみちびキーの片割れを探しに来たんです。あなたが持っていると聞きまして……」
「わ、儂⁉︎…あ、もしかしてコレカナ?😁」
彼はみちびキーを出した。
「それです。くれませんか?」
「うーん🧐ダメかなぁ?🙅コレは儂の部下が持ってきたお土産なんだ✌️残念だけど、帰ってくれないカナ?🐸」
「(何故だろう。寒気がする)」
「(僕もだよ。奇遇だね)」
「(ツミキングはこういう喋り方だから、気にするな……)」
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