第4話 放火魔
「最強の俺の名前はワニックスだ!お前らを今から地獄の放火で燃やす!」
「地獄の放火⁉︎⁉︎⁉︎」
「ただの放火魔だろそれ」
「うるせー!凶暴化してるから何してもいいんだ!」
ワニックスは炎の弾を吐いて、周りの木々を燃やした。
「普通にやってること犯罪じゃん……」
「お前も放火魔にならないか?」
「ならんわ。ほらモコローなんか言ってやれ」
「僕なの⁉︎⁉︎⁉︎……えっと」
「心を燃やせ。木々も燃やせ」
「普通に怒られるからやめろ」
「うーん、でも、燃やせるものないし…」
「ちゃっかり放火魔側につくなよ!!!!」
「環境破壊は気持ちいいぞ……」
「オマージュ超えてパクリになるからやめて……?」
ロックはモコローに聞いた。
「なんかこいつを倒せる能力ない?」
「あるよ!」
モコローは手をピストルの形にした。
「バキャーン」
「ふざけんなよ」
とロックが言った直後、なんとモコローの体がオレンジに染まり、頭から炎が生えてきた⁉︎
「いや、何生えてきたって。もっと別の表現あるだろ」
だって、思いつかないんだもん。
「無知が仇となった」
いいからそんなの。早くモコローに反応してあげて。
「え………なんだ、その姿……」
「これが俺の能力。コピー!撃った人の能力を自分のものにできるんだ!これで俺を止められるものは誰もいない!もっと、熱くなれーーーーーーーーー!!!!!!」
「マジかよ最強じゃん。ってか性格変わった?」
「は?転売したらスラム行きだった券の主人公の方が最強だわ。なろう系舐めんじゃねぇよ」
「タイトルの方が気になるんだけど……」
モコローは腕組みしながらワニックスを見つめた。
「そのセリフ、宣戦布告と受け取っていいんだな⁉︎お前を骨まで焼き尽くす!!!!!!」
「松○修○なのか煉○杏○郎なのかはっきりしろよ。ってかマジで怒られるから」
「ほう、見た目からしてほのおタイプだな!火炎放射で勝負だ!!!」
「なんかめっちゃ混ざってるな」
両者とも火炎放射を相手に向けた。熱気が広がり、辺り一面が燃えた。
「ちゃっかり環境破壊してやがる」
「おらぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ、お前の実力はそんなもんかぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」
「俺の実力は、こんなもんじゃねぇぇぇぇぇぇぇぇぇ」
ボォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ
「すごい熱気だ。モコロー頑張れ!」
「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ、お前の負けだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」
両者ともまだ火炎放射をやめない。もう5分近くやってるのに、2人ともB連打をやめない。
「唐突なゲーム要素分からんからやめて?」
ついに決着がついた。
「ハッハッハッハ、ハクション!!!!!」
ワニックスがくしゃみをし、ロケットのように真後ろの木に激突した。
「いててててて」
「俺の勝ちだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ。…では、ねぇ?今どんな気持ち〜?今どんな気持ち〜?今どんな気持ち〜?」
「壮絶なキャラ崩壊をしてやがる」
「悔しいぃぃぃぃぃぃぃぃぃです!」
「じゃ、ここ通してくれる?」
モコローがコピーを解除したようだ。
「ノーマルの時と差が激しい」
「……いいぞ。まぁ、安全は保証しないが」
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