第37話 我々の業界では、それは“ご褒美”とよばれるのであります



 地面に降りたあーしたちは、まずはトランシェさんと猫の人の二人と合流を目指した。

 

 二人はあのデカ鳥フレアベルグを倒した後、落下した鳥の死骸を追うように別の場所に下りたので、まずはそこへ向かって二人との合流を優先するっつーコトね。


 完全装備フルフェイスの影なる人——スニィクさんの案内に従って進むことで、あーしらは魔物モンスターに遭遇することなくすみやかに二人の元までたどり着いた。

 二人のそばには、例のデカ鳥の巨大な死骸が鎮座していた。

 デカ鳥を間近で確認したあーしは、その威容いよー戦慄センリツする。

 

 ——うおぉ……近くで見ると、コイツは圧倒的にデケェ……翼広げたら軽く十メートルはあるっしょ、いや、もっとかな?

 

 さらにその周囲には、別のモンスター達の死骸もいくつか転がっていた。

 どうやらあーしらが合流するまでに、既にモンスターの襲撃があったらしい。だけどそれも、すでに二人だけで撃退済みのよーだ。


「——お、来たかにゃ。そんじゃポール、コイツフレアベルグの素材の回収、お願いにゃ〜」

「うおぉ……! こんなに大物を扱うのは久しぶりだな。うーん、この巨体はある程度解体しねーと回収はムリだな。よし、それじゃ早速取り掛かるぜ!」

「ああ君、リザードくん。せっかくだから、周りの連中も回収してくれるかい?」

「そっちもか。まあ、いいけどよ。大物もいるし、数もあるからオレっち一人じゃ時間かかりそーだなぁ……てことでよぉ、ちょっと手を貸してくれねーか?」

「……まさかそれ、ボクに言ってるのかい? ——手伝いなら、ちょうど手の余ってる子たちがいるじゃないか、ほら、彼らが」


 そう言ってトランシェさんが示したのは、フランツさん達(と、あーし)だった。

 まあ確かに、今回のあーしらって補助要員的なやつだから、こーいう場合は雑用に借り出されるってコトなんかね。


 でもなー、あーし、モンスターの死骸とか触りとぉねーんだが……んじゃまあ、あーしは解体の方させてもらうかぁ。それなら剣くんに任せればいーし。


 つーわけで、あーしとフランツさん達もポールさんの素材回収作業を手伝うことになった。

 ポールさんがデカ鳥を解体している間に、あーしは他のモンスターを解体した。そして、剥ぎ取った素材をフランツさん達が入れ物に回収していく。


 どうやらポールさんも、ボンドさんみたいに回収に使えるスキルをイロイロ持っているみたいだった。

 てなわけであーしらは、ポールさんがどこからともなく取り出した入れ物に素材をしまっていった。

 

 あーしの解体を見たポールさんは、「なんだそれ?! すげぇな……ってか、早いな!」と、驚きつつもあーしの(剣くんの)手際の良さに感嘆カンタンしていた。

 まあそういう本人も、デカ鳥をズバズバっとあっちゅうまに解体しちゃったから、かなりのモンやと思うけどね。


 

 サクッと解体を終わらせたあーしら一行は、目的地に向けて進行を開始した。

 

 目的地とはつまり、前にあーしらが通った時に見つけた巨大な洞窟だ。

 あそこの奥になんかあるってのを見つけてたから、今回はそれを調べるためにこうしてやってきているのだ……というハナシだったハズ。

 

 基本的に、モンスターは避けていく方針で進んでいたあーしらだったケド、向かう途中でなにやら気になるモンスターを見つけたので、ちょっと戦って倒すってことになった。

 あーしらはモンスターに気づかれないように近寄って行き、相手に見つかることなくその姿をとらえることに成功した。

 おや、コイツは……あーしも以前に戦ったことある、アイツだ。


 モンスターを視界に収める位置まで来たところで、ここまで案内してくれていた影の人が独り言のようにぼやいた。


「……なぜわざわざ、無駄に戦闘を行う必要がある……」

「やれやれ、無駄ってことはないだろうよ、スニィク君。せっかく“鋼装蜥蜴メタリックリザード”を見つけたとくれば、是非とも皮を回収しておきたいと思うのは、これは当然じゃないか」

「そうにゃ。メタリザはおいしい獲物にゃ。ヤツの皮はそれはそれは高〜く売れるにゃ」

「子猫ちゃんの言う通りだね。ヤツの皮を逃す手はない。——なに、心配しなくとも、ボクは雷属性だってバッチリ使いこなせるからね。任せておくといい」

「おい、ナルシハット、独り占めはダメにゃよ。あちしが引きつけるから、ちゃんとあちしにも取り分寄越すにゃ」

「子猫ちゃん……正直言って、ボクの実力なら、メタリザごときに盾役タンクの助けは必要ないんだがね」

「ならあちしも攻撃するにゃ」

「うーん、でも、雷属性無しじゃ、大した加勢にはならないと思うけどなぁ」

「ぐぬににゃ……! ふん、そんにゃらあちしは、ラナに“雷属性付与サンダーエンチャント”使ってもらうにゃぁ」

「いやいや、大丈夫。ボク一人で平気だから、キミは休んでるといい」

「そうはいかねぇにゃ!」

「下手に攻撃して皮を痛めてもいけない。ここはボクに任せておきたまえ、猫くん」

「心配要らないにゃ。ちゃーんと皮は傷つけずにやるにゃ。“浸透勁撃インナーストライク”を使えばイチコロだにゃ。……ん、というかこの技使えば雷属性とか別に要らんにゃ……?」

「……よし、やっぱり獲物は早い者勝ちだ。うないかずちよ——『“雷属性付与サンダーエンチャント”』——さあ、一番手はこのボクが請け負った!」

「あ、こら、勝手に行くにゃ!」


 言うが早いかトランシェさんは——引き抜いた剣に雷をまとわせると——メタリザへ向かって飛び出していった。

 そしてその後ろを、猫の人が慌てて追いかけていく。

 

 二人の接近にメタリザが気がついて臨戦態勢となった。

 しかし二人は構うことなく接近していき、いざ戦闘が始まる——と思った、その時。


 ビカッ——!!


 まるでかみなりが落ちたかのような閃光が空より一直線に降ってきて、一瞬遅れて衝撃が地面を揺らし、周囲をふるわせる。


 ——な、ナニっ?! 雷落ちた??


 閃光にくらんだ視界が戻って、あーしの目に映ったのは——頭部になんかがぶっ刺さって死んでるメタリザの姿だった。


 と、今まさにそのメタリザの死体の横に誰かが着地した。——って、なんか上から降ってきた?!

 その人物——ランスリータさんは、メタリザにぶっ刺さった棒状のモノ(よく見ればそれは槍みたいだった)を引き抜くと、


「そこの二人、潰されたくなければ場所を開けろ。そこに降ろす」


 と、トランシェさん達に声をかけた。

 

 ん? と思ったあーしをよそに、言われた二人はハッとしたように上を一瞬見ると、その場より飛び退いた。

 すると——


 メキバキバキメキッッッ!!!


 と、木々の枝を破壊しながら、竜が下に降りて来ていた。

 竜は地面の近くまでくると、後ろ脚で掴んでいたモノをその場に降ろした。

 ソレは竜と並ぶくらいの巨体の、翼の生えた四本足の魔物で——


「ぐ、鷲獅子グリフィン……」


 誰かがその名前を呟いた。



 ランスリータさんとも無事に合流したあーしら一行は、それから例の洞窟に向かい、何事もなく到着した。

 

 道中はモンスターと戦うことはほとんどなく、あってもすぐに倒された。そして、倒したモンスターの素材もすぐに回収して先に進んだ。

 ちなみに、ランスリータさんが倒したグリフィンとメタリザの素材も、ちゃんと回収してある。てかメタリザに関しては、あーしが解体したしね。グリフィンの方はポールさんが解体した。

 メタリザの解体については、ゆーてなかなか大変らしいので、あーしがサクッと終わらせたらけっこー驚かれた。

 なんかトランシェさんとか、あーしの剣に興味持って色々聞いてきたりとかして、ちょっとうっとーしかったケド。


 あと、グリフィンを運んだ後の竜については……なんか光ってちっこい結晶みたいなんになって、ランスリータさんのフトコロにしまわれていた。

 ……アレもランスリータさんのスキルかなんかなんだろーか。——なんかアレ、モンスターボールっぽいよネ。

 まあ、なので以降の彼女はフツーに歩きで進んでる。


 そしてあーしは、懐かしの洞窟前にやって来た。

 護衛依頼の時のあーしは、ここでバトルロワイヤルをやったワケなんだけど。そういやそん時には、さっきのグリフィンとかメタリザとかも倒してたっけな。

 ゆうてあん時はみんなで暴れ回ってたから、この辺りはめちゃくちゃに荒れてたハズなんだけど……なんかけっこー元に戻ってんな。

 や、なんか地面剥げてたとことかももう草生えてきてんし、復活すんの早くね?


 そんなことをあーしが考えている間に、洞窟内部を調べていたスニィクさんの確認が終わったよーで、内部の様子が報告された。

 案の定、あれから数日ですでに新しいモンスターが住み着いていた。しかもそのモンスターというのが、まさかのという……

 まあどっちにしろ、この洞窟に用がある以上は中のモンスターは殲滅するしかないってコトで、洞窟内部のモンスターの掃討作戦が実行されることになった。


 作戦自体は単純で、洞窟内で戦うのはアレだから、外におびき出して始末するってカンジ。

 数がいるので、出来るだけ一体ずつ誘い出して各個撃破といきたいってトコロらしーけど、上手く誘導出来るかはビミョーなとこっぽい。

 ちな誘導を担当するのはスニィクさんだ。なんかおあつらえ向きのスキルがあるらしい。


 とまあ、そんな感じのなりゆきを、あーしは後ろから見てる。

 なんせあーしやフランツさん達は戦闘には参加しないからね。その点は気楽なモンよ。


 準備が終わったようで、ついに作戦は開始された。

 戦いやすいように開けた場所に陣取ったメンバーのところへ、スニィクさんがおびき出した敵がやって来た。その数は二体。

 事前にその事を聞いていたメンバー達は、すでに二組に分かれている。それぞれの組の盾役タンクが、敵を一体ずつ引きつける——という段取り。

 

 すると、タンクに向かい二手に分かれるモンスター。

 その姿は、猿と猫科動物を合わせたような奇妙な姿で、長い尻尾の先は鎌のような形状になっている——そう、そのモンスターとはなにを隠そう、あの“死鎌の尾鞭獣テイルリーパー”だった。


 相変わらず無茶苦茶なスピードで飛び出したテイルリーパー——略してテリパ——は、目にも止まらぬ速さで二人のタンクにそれぞれ襲いかかった。

 二人のタンク——猫の人と鎧の人は、その攻撃にそれぞれ対処する。

 

 猫の人は、テリパの攻撃を両腕に装着した武器で打ち払い、さばいていた。

 その両者の攻防は、ハタから見ていたらかなりギリギリだ。ギリギリで猫の人が耐えている、というカンジ。

 彼女とペアになっていたトランシェさんも、あまりの速度にまるで手を出せないでいる。

 そしてそれは、魔法攻撃で援護しようとしていたラナも同様だった。

 

 その一方、鎧の人は、盾で頭部を守るような姿勢で固まって、嵐のようなテリパの攻撃をひたすら耐えていた。

 と、そこで、彼と組んでいたランスリータさんが間髪入れずに攻撃を放った。

 

 彼女の持つ槍が一瞬、強烈な光を放ったと思ったら、槍の先よりいく筋もの稲妻が放出される。

 一帯を埋め尽くすように放射された電撃には、さしものテリパも避けきれずにその身を貫かれる。——ちなみに、とーぜんのよーに鎧の人も巻き込まれてる。

 

 しかし、放たれた電撃は次第に収束していき、テリパのみを捕らえると、その身を空中に晒し上げた。

 雷撃を放つ槍を片手で掲げたまま、ランスリータさんがもう一方の手を構えると——バジバチッて感じの音と共に発生した電光が、次第に形を成していき——振りかぶったその手に握られていたのは、雷で出来た槍だった。

 投げられた雷槍は、空中で身動き取れないテリパに命中し、その身を貫いてトドメを刺した。


 一匹の結末を確認したあーしは、すぐさまもう一方の戦闘を確認する。

 あーしがそちらに視線を移したまさにその瞬間、あーしの目に飛び込んできたのは、猫の人の片腕が斬り飛ばされて宙を舞う光景だった。

 

 体勢を崩す猫の人——に襲いかかるテリパの攻撃はしかし、彼女を取り囲むように出現した見えない壁のようなものに防がれた。

 その瞬間を狙うように、トランシェさんとラナの攻撃がテリパを襲う。

 しかしそれを当たり前のようにかわすテリパ——に、放たれた矢が命中した。驚いてすぐさま攻撃元を確認したら、そこには弓を構えたイスタさんが。

 矢を受けてから明らかに動きを鈍らせたテリパは、程なくしてトランシェさんとラナの攻撃によって倒された。



 時間としては短く、しかし内容としてはかなり濃いかった戦闘が終わった。

 とりあえず負傷者の手当てなどを終わらせて(なんか普通に猫の人の腕も魔法の治療で元通り繋がってた!)、現在のあーしらは、全員で集まってミーティングをしていた。

 その内容は、先ほどの戦いの反省と、今後どうするのかについてだ。


 最初に口火を切ったのは、ランスリータさんだった。


「さて、それで……連中はあと何体いるのだったか」

「……十と少し、と言ったところだ」と、スニィクさん。

「ふん……アレがあと十、か。それで、“影瞳”、貴様は、確実に少数をおびき出すことは可能か? もしそうなら——」

「——いや、無理だ。……連中の誘導作業は、困難を極める。さっきの二体も、たまたま運良く成功しただけで、ほとんど偶然だ。狙って少数を分離するのは、不可能と言っていいだろう……」

「……そうか。しかし、一、二体ならともかく、もっと大勢で来たらさすがに我々でも厳しいところだな……。そもそも、受け持てる盾役タンクが居ない。“武踊”はあのざまであるし、“聖壁”とて、複数来たら長くはもつまい。離散されてしまえば、我がいかずちでも捉えきれない可能性がある。……そうなれば、次は誰かが死ぬことになるだろう。なにせ連中には“致命攻撃クリティカル”がある。これがもっとも厄介だ」

「それに加えて、あの速さですからね。“死鎌の尾鞭獣テイルリーパー”の危険度Lvデンジャーレベルは44です。つまり本来、連中は“聖英級マスタークラス”に匹敵する相手です。しかもこれは、単体の場合で、です。なので複数で来るならば当然、その脅威度は跳ね上がります」と、イスタさん。

「うーむ……こうなってはもう、直接戦闘は諦めた方がいいんじゃないかな? とりあえず正面対決してみたけど、正直言って、アレはボクらでも手に余るよ……。——もちろん、まったく勝てないとは言わないけどね。手段を問わないなら、方法はいくらでもある。……まあ、一番の方法は、避けて通ることだろうけど。なんなら、フィールドへの別の入り口を探すことも視野に入れるべきではないかな?」と、トランシェさん。

「しっかしよぉ、別のとこっていっても、すぐに見つかるとは思えねぇぜ。それに、どっちにしろここは魔の森の奥部なんだから、他にもモンスターはうじゃうじゃいっしよぉ。それがテイルリーパーよりマシな相手だって保証はないぜー?」と、ポールさん。

「……そんなことは分かってるにゃ。でもさすがに、アイツらよりは他のヤツの方がマシと思うにゃ。ってかアイツらはヤバすぎるにゃ。あちしマジで死ぬかと思ったにゃ。てかエリーゼの結界が無かったらマジで死んでたにゃ。……腕も繋げてくれたし、エリーゼにはマジで感謝だにゃ」と、猫の人。

「……お礼には及びませんよ、サーヴァルさん。わたくしは、回復役ヒーラーとして当然のことをしたまでですので……。必要ならば、今後もいくらでも癒しの奇跡をお使いいたしましょう。ですが、わたくしとしては、なるべく皆さまが無事に済むような方法を選んで欲しいと、そう思います……」と、エリーゼさん。

「ふむ、わざわざ別の道を探さなくとも、我が輩とランスリータ殿の連携であれば問題なく倒せるのである。数が多いとなれば、今度はもっと強力な技を使えばいいのである。そう、我が輩ごと、もっと強力ないかずちで貫いてしまえばいいのである! 我が輩はそれで一向に構わんのである! むしろ、ランスリータ殿だけと言わず、全員で攻撃すればいいのである! そう、我が輩ごと!」と、鎧の人。

「えぇ……? いや、さすがに『聖騎士』だとしても、それは厳しいんじゃないの……? てか、なんか……普通にイヤなんだけど」と、ラナ。

「遠慮することはないのである! どんとこいなのである!」

「いや、遠慮とかじゃないんだけど。てか、なんでそんなに必死なのよ……?」

「責め苦に耐えるが紳士の務めなのである……!」

「……はぁ?」

「いいからっ、いいから我が輩に、強力な技を撃ち込んでくるといいっ! ——さあほらっ、ほらっ!」

「え、ちょ、イヤ、イヤよっ、なに?! イヤっ、ちょ、ちょっと、フランツ! アンタからもなんか言ってよ! り、リーダーでしょ!」

「えぇ……? いや、その、えぇーと……」んでなんか、フランツさんはあーしの方を見てくる。——……ふぅ、しゃーねぇなぁー。

「……あー、んじゃあーしがやるよ、アイツら。別にあーしが戦ってもいーんだよね? ね、イスタさん」あーしはイスタさんに尋ねる。

「えっ?」

「なんか船で言ってたっしょ、あーしにも戦ってもらうって」

「あ、いや、確かに言いましたけど……で、でも、相手は——」

「テリパっしょ。いやコイツ倒したって言ったじゃん? だから別に、あーしゼンゼン問題ねーケド?」

「テリパ? ——いや、し、しかし、相手は複数ですよ?」

「んー、ま、たぶんイケると思う。今のあーしなら」——スキル使えば、たぶんフツーにイケるやろ。

「………………本当に大丈夫なんですか?」

「うんうん、ダイジョブダイジョブ。イケるイケる」

「……じゃあ、分かりました。ユメノさんにも参戦してもらいましょう」


 イスタさんの許可が出たので、あーしも参戦することなった。

 つっても、ゆーてスパッと決まらんで一悶着ひともんちゃくあったんだケド。

 なんか——何言ってんだコイツ、てか誰だコイツ? みたいに言われたり。

 ルーキーって言ったら——なんでルーキーが参加してんの? って、なんか前にも誰かに言われた気がするし。

 まあ一番は、——てか君、本当に倒せるの? さっきのちゃんと見てた? みたいなね。

 

 だケド、最終的にはイスタさんの「何があっても、私が責任を取りますから」という一言で、とりあえずみんな納得した。


 だけんどあーしは別に、イスタさんに責任取ってもらうつもりはナイけどね。

 スキル覚えてパワーアップしたあーしなら、フツーにイケっからマジで。だからそう、コレを使えばいーのよ。

 

 それっ、——『“機動装甲パワーアーマー”』——じゃい!

 

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