第26話 男の人っていつもそうですよね、お酒飲むとなんでそんな風になるんですかっ……!



 あーしが倒した魔物モンスターたちの素材の回収も軒並み終わったので、それではそろそろ出発するか、ということになった。


 出発の準備も終わり、では行くか——というところで、先頭を行くはずのローグはソワソワとした様子で、何やらこんなことを言う。


「あの、ボンドさん。出発の前にもう少し時間あったりしますか?」

「ん? どうしたんだい?」

「いや、ちょっと気になることがあるんで……」

「ローグ、どうした? 索敵に関わることなら遠慮なく言ってくれよ。——いくらユメノの強さが、モイラのサポートがあればこの辺りですらもう怖いものなしなレベルだと言っても、お前の索敵が重要なのは変わりないからな」

「ふっ、そうだな。——いや、まあ、進行方向とは逆だから関係ないと言えばそうなんだが、この洞窟の奥の方も探ってたらちょっと変なことになっててな。気になったから、少し調べたいと思っただけだ。こっちに用はないから、時間がないなら放置でもいいんだが」

「ローグ君、気になるってのは、具体的にどういうことなんだい?」

「いえ、それなんですけど、どうも途中までしか感知が効かなくて……」

「……? それで?」

「いえ、なので、もしかしたら——」


 ローグは何やらボンドさんに説明していく。

 ローグの話を聞いたボンドさんは、


「……なるほど。ふぅむ、まあ、あまり時間に余裕があるわけでは無いが、それがもし本当になら、重大な発見ではあるね」

「どうしますか、ボンドさん。……確認してみますか?」

「そうだね……。まあ、さわりだけ確認するくらいならそう時間はかからないだろうし、それに、“魔の森”のこんなに奥まで来ることは通常ではありえないことだ。——あるいはこれは、稀有けうなる機会なのかもしれない。……よし、確認してみよう」

「分かりました。——それじゃ、ローグ、先導してくれ」

「了解。サクッと行くぜ」


 というわけで、何やらこの洞窟の奥の方も少し確認することになった。

 確かにこの洞窟は、奥の方にもだいぶ広がっているみたいなよーすはある。

 ……まあ、そもそも何を確認しに行くのかは、サラッと話されたのを聞いただけのあーしには、まるで分からんかったのやけど。


 洞窟も奥へ進むと暗くなってきたので、ボンドさんが用意してくれた明かりなどを頼りにあーしらは進む。

 ただ、先頭を進むローグは、明かりが無くても問題ないよーだった。——暗闇程度は『斥候スカウト』にとってはなんて事ない、だそーです。


 ローグの案内により、洞窟の奥へ向けてしばらく進んだ。

 進んで行くにつれて、あーしはなにやら変な感覚がすることに気がついた。それはどーにも、奥へ行くほど徐々に強くなっていっているみたいだった。

 

 ——この感覚は、なんなんだろーか。なーんか、変なカンジ……


 そんな風に思いながら進んで、いよいよ変な感覚も強くなってきた……と思ったところで、ローグが足を止めた。


「やっぱり……間違いない。ここは、“空装領域レイヤーフィールド”の端っこだ。この先は空装領域フィールド化してる……!」

「まさか……本当に“魔の森”の奥にフィールド化したところがあるなんて。驚いたね……これは、大発見だよ……!」

「フィールドか……一体どれくらいの範囲に広がっているんだろうか」

「分からん……。そもそも場所が地下だからな、相当調べにくいぞ、コレは。実際、かなり広範囲に広がってる可能性だって高いんじゃないか? なんせ場所が魔の森だからな。瘴気しょうきの濃度も相当に濃いだろうし……、いや、待てよ——」

「ん、どうした、ローグ?」

「いや、もしも本当にフィールドが広範囲に広がっているんだとしたら、それが原因なんじゃないかと思って」

「原因? 何のだ?」

「アレだよ、今日の朝から一時期まったくモンスターに出くわさなかった、その原因だよ。もしかしたらあの辺一帯——の地下は、ずっとフィールドが広がってるんじゃないか……?」

「——! だからモンスターは、あの辺にはまるで居なかったわけか……! 確かに、そうだとしたら辻褄が合うな」

「しかし、ローグ君の言う通りに、それだけ広い範囲にフィールドが広がっているとしたら……それだけの規模ならば、フィールドの内部にはもしかしたら“異装深域ディープシンク”すら発生していたりして……?」

「ディープシンク——あるいは、“深淵門アビスゲート”……ですか」

「まあ、あくまで可能性の話だが……」

「……確認は出来たし、もう戻りましょうか。どうせこれ以上は、俺たちがやれることはもうない」


 ローグのその発言を皮切りに、あーしら一行は反転して、今度は洞窟の入り口の方へと進んで行く。

 

「——そうだね、それじゃ戻るとしよう。この件については、とりあえずギンザに着いたら冒険者ギルドに報告するとしよう」

「ですね。まあ、報告したとして、簡単には信じてもらえないだろうな……」

「まあ一応、僕も証人の一人として証言してあげるから」

「まさか、ここに来て厄介ごとが増えるなんてな……」

「まあ、考えようによっては、これは冒険者としての成果に数える事も出来るだろ。……確かに厄介ごとにもなりそうだけどな」

「そうだな……どうせなら成果だって考えるか。未発見のフィールドを見つけるなんて、中々ないことだもんな」

「そうだ、お手柄だな、ローグ」

「別に、俺の手柄ってわけでもないだろ。たまたまこの洞窟に来たから見つけられたってだけだ。——それを言うなら、むしろお手柄なのはレイブンじゃないか? アイツが妖巨人トロールをここまで引きつけたんだから」

「……それを言うなら、俺じゃなくてトロールに感謝してやってくれ。アイツはただ、自分の寝床に帰っただけみたいだからな」

「まあまあ、そこまで逃げ切った君の頑張りもあるだろ? レイブン」

「最後は捕まって、ユメノに助けられたがな……」

「ま、今回一番活躍しているのがユメノだってのは、間違いないだろーな」

「ふっ、違いない」

駆け出しルーキーがこれだけ活躍しただなんて……ギルドに報告しても、それこそ信じてもらえないだろうな」

「正当に評価されたとしたら、一体どれだけランク上がることになるんだろーな?」

「うーん……一気に聖英級マスタークラス辺りまでいったりして……?」

「おいおいフランツ、それは言い過ぎだろ〜」

「だが、実力的にはそれが適正レベルみたいだぞ? 危険度Lvデンジャーレベルから換算すると」

「そういや、今回ユメノが倒したヤツで、一番レベル高かったやつってどれなんだろうな?」

「えぇーっと、そうだね……やっぱりアイツみたいだね、“死鎌の尾鞭獣テイルリーパー”——Lv44。これが最大だ」

「Lv44……改めて聞いても信じらんないぜ」

「ボンドさん、コイツの死体も回収してましたよね?」

「もちろん、抜かりないよ」

「ギルドに提出したら、コイツだけでも一悶着起こるだろうな……」

「そうだねぇ。でもそれだけじゃなくて、彼女が倒したモンスターのなかには、他にも“鷲獅子グリフィン”や“怪嘴鳥コカトリス”なんて有名どころもいたし、“石番人ゴーレム”や“石翼像ガーゴイル”なんて変わり種もいたね」

「グリフィンなんて、“空の王者”——なんても言われるモンスターですからね……レベルも相応のハズだし、今のオレ達じゃ逆立ちしたってかなわないモンスターだ」

「……そう言えば、おかしいと思ってたんだよね。ゴーレムやガーゴイルなんてモンスターは、普通は森には分布していない連中なんだが、どうしてこんなところに出てきたんだろうって。——おそらくはこれも、フィールドが関係していると考えて良さそうだね」

「ああ、なるほど、言われてみれば、確かに……。——しかしボンドさんって、商人なのにやたらとモンスターに詳しいですね?」

「まあね。商人として、知識はなんでもあればあるだけいいと僕は思ってるからね。モンスターに関する知識も、かなり重要度は高いと思ってるよ。だから僕は日頃から、機会があれば知識を収集するようにしている。これはもう癖みたいなものだね。——僕の“脳内辞典ブレインディクショナリー”のスキルの中には、役に立つものとそうで無いもの問わずに、すでに大量の知識が仕舞い込まれているんだよ。まあ、お陰で引き出す時に苦労する有り様なんだけどね」

「なるほど、むしろ、商人だからこそ……なんですね。確かに、モンスターの素材だって扱うこともあるわけだし、——いや、さすがボンドさんです。オレも見習わないとだなぁ」

「いやぁ、フランツくんだって冒険者の中ではかなり詳しい方じゃないかい? 普通、中級者ミドルクラスあたりの冒険者で、毒血猿ポイズンエイプの適切な対処法やら、妃毒縞蜂クイーンポイズンホーネットの攻撃方法なんかを知ってる人って、中々居ないよ」

「まあオレも、モンスターに関しては普段からなるべく情報を集めるようにしているんで。そこはローグなんかも結構協力してくれてますしね。——まあローグの場合は、噂集めの趣味のついでかもしれないけど」

「おいおい、役に立つ趣味だって褒めてたじゃないか」

「褒めたわけじゃないぞ、アレは。……というか、やっぱりアレも聞いていたのか」

「……さて、そろそろ洞窟の入り口だぞ。さあみんな、おしゃべりはその辺にしておこうぜ」

「はいはい……それじゃみんな、油断は禁物だ。気を引き締めていこう」


 洞窟より外に出たあーしら一行は、ギンザの街に向けての道行きを再開した。


 それから、森の奥部を出るまでは、これまでと同様どーよーにあーしが前面に出てモンスターを排除していった。

 必要におーじてモイラが魔法で支援してくれたので、以降いこーの戦闘では問題が起きる事もなく、進行は順調だった。

 

 しばらく進んでしまえば、後は行きとは反対に出現するモンスターはどんどん弱くなっていって、そもそも出てくる数も減っていった。

 そこからはペースも上がり、あーしらはズンズン進んで、日が傾き出した頃にはついに、森から抜け出すことに成功した。

 そして、夜になる前には、ギンザの街に到着することが出来たのだった。



 あーしはギンザの街の中に入って、今は宿の一室に居た。

 

 今回のあーしは、街に入る時にもすんなり入ることが出来た。

 ……いや、ジッサイはちょっとすんなりではなかった部分もあったケド。

 

 冒険者証ライセンスを作った時に言われた通り、あーしは門を通る時にそれを見せた。

 てっきりそれでフツーに通れるんだと思ってたんだケド、それだけじゃなくてなんか金も払わなきゃだった。

 まあ金も払えば後は普通に入れるっぽかったので、そんなら払うわ——って思ったんだけど、あーしは自分にまるで持ち金が無い事を忘れていた。

 ……まあ、ボンドさんが立て替えてくれたから、それで入れたケド。

 ついでに宿代も貰ったので、宿もそれで泊まれたんス。マジ、ボンドさんには感謝ッス。


 宿については、フランツさん達が泊まる宿と同じところにあーしも泊まることになった。

 つーか、一緒の宿どころか、一緒の部屋なんだけどね、モイラと。

 パーティー内で女の子は自分しかいないモイラは、いつもは一人だけ別の部屋に泊まってたらしい。

 なんで今回は、あーしと一緒の部屋って事で、モイラ本人は少しはしゃいでる感あるね。


 まああーし自身としても、別にモイラと一緒でゼンゼン構わんし。二人部屋の方が一人分の料金りょーきんは安く済むし。つーかモイラが一緒なら寝る前に“例の魔法”でキレイにしてもらえるし、むしろその分カネ払ってでもやってもらいてーくらいだし、あーしとしては。


 晩ご飯は宿の一階で、フランツさん達と一緒に食べた。あ、レイブン達のパーティーも一緒ね。

 とりあえず無事に街に着けたってことで、お疲れ様&無事に着けたコトを祝して軽い祝賀会的な。

 

 みんなわりとガチで死ぬかもしれないと思ってたみたいで、無事にたどり着いた今となってはスゲー喜んでた。

 特にお酒が入ってからは、みんなしてその内心をおーいに表現していた(これ自体は控えめな表現)。

 あのランドさんですら、普段より饒舌じょーぜつになっているみたいだったから、そーとーな解放感あったんデショーね。

 

 あーしは未成年みせーねんだから、お酒はフツーにエンリョしておいた。まあ、この場の人は誰もあーしの歳とか気にしてなかったケド。フツーに飲ませようとしてきてたし。

 モイラがあーしに合わせて、飲むのを控えて色々とフォローしてくれなかったら……せっかくの成功した冒険の最後の最後で思い出がクソに変わるところだったヨネ。


 ちなボンドさんに関しては、急ぎでこの街に来た用件にすぐに取り掛からなきゃいけないってことで、街に入ってからすぐに別れた。

 ギルドへの報告や諸々の精算については後日——ということで、その辺は早くても明日の昼以降になるって。


 相当に飲んで騒いだ後は——まあゆーて疲れてたのでそこまで遅くはなってないとゆーか、あーしは早めに退散したというか——部屋に戻ってきた。


 モイラと二人——前の街で泊まったボロ宿の部屋よりは数段良いグレードの——部屋の中に落ち着く。


「ふぅ……それにしても、すごい騒ぎだったね。まあ、私も気持ちは分かるんだけど」

「モイラは、あれで良かったの? あーしに合わせてお酒飲まなかったケド」

「ぜんぜん! 平気だよ。元々お酒が好きなわけでもないし、それに、恩人のユメノに酔っぱらいの世話なんてさせられないしね」

「まったく……オトコ連中は全員、酒に脳やられてたでしょ、アレ。ランドさんくらいじゃん、まともだったの。ローグなんかは予想通りだったけど、まさかフランツさんまであんな風になるなんて……」

「ま、まあ、今日は特にみんな出来上がってたと思うよ。それだけの事の後だったから。私だって、今日飲んでたら、きっとヒドいことになってたと思うもん……」

「今度教えてやらねーと。“酒は飲んでも飲まれるな”。ホント、名言ですワ。——あー、それで、モイラ、悪いんだケド、先にアレしてもらってもいーかな?」

「ん、アレって?」

「昨日も寝る時にやってくれたヤツ。光ってキレイになるアレ」

「ああ、“浄化の光ピュアライト”の呪文のこと?」

「そうそう、それそれ」

「もちろん、構わないけど。すぐにやる?」

「あ、ちょっと待って、もう先にこれ外しちゃうから……」


 そう言って、あーしは本日の一番の大仕事——つまりはカブト脱着パージ作業に取り掛かる——————ッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!


「あれ、でもユメノって、顔を隠してるんじゃなかったっけ……? 昨日外してたのは、テントの中は暗いから見えないし大丈夫——っていうことだったよね?」

「——————ッッッッ!!! っはぁ! あぁ……やっと取れた……! ——あ、いや……まあ、モイラなら、見られてもいいかなって」

「——っ!?」

「あ、でもあーしの顔——というか、髪の色とかについては、秘密にしといてね? ちょっと色々と、事情じじょーがあるンで、ね……」

「ゆ、ユメノ……ユメノ、って」

「ん? あー、やっぱ珍しい……? このかみ——」

「ユメノって、ちゃんと女の子だったんだね! ——というか、すっごい可愛いじゃん! へぇぇ? なんか顔立ちは異国風エキゾチックな感じだけど……すごい整ってるし、かわいい……!」

「え、あ、マジ……? えー、めっちゃホメるやん、テレるなァ。でも、まー、ありがと」

「それにしても、これだけ黒い髪の毛って珍しいね。私、初めて見たー」

「あー、やっぱり? ……ま、目立つから、ちょっと隠してたのよね」

「そうかぁ……うん、確かに黒だと、色々と言われるかもしれないけど。——あ、でも私は、ユメノの髪の色が何色でも気にしないからね……!」

「うん、さんきゅ。でも、なんで黒ってこんなにいないのカナー?」

「やっぱり、不吉な色だって言われるからじゃない?」

「へぇ、黒って不吉なの?」

「うん、なんかそういうイメージって言われる色なんだよね、黒って。……そういや、なんでそう言われてるのか、理由までは私も知らないや」

「そうかー。ま、そういうことなら、やっぱり髪も染めるかなー」

「うーん、まあ、ユメノがそれでいいなら、それがいいのかもね。これだけ見ないって事は、たぶん黒髪の人もみんな染めてるんだと思うし。——じゃあ、ユメノも髪を染めたら、もうその兜は付けないの?」

「そーだね。ゆーてクソ邪魔いし。役にも立たんし。——まあ、少ししか。だから外せるなら外すわ、トーゼン」

「うん、それがいいよ! そんなに可愛いのに、兜で顔を隠すなんてもったいないよね!」

「……まー、まずは髪を染めなきゃなんだけど、どーしよっかなー?」

「それなら、染髪薬せんぱつやくを使えば?」

「あ、そーゆうのあるの?」

「あるよー。それこそ、ボンドルドさんに聞いたら、いい商品を紹介してくれると思う。明日報酬が入ったら——そうだね、ユメノなら今回の報酬で大金持ちになるだろうから、それで高級な物でも全然買えちゃうんじゃないかな」

「報酬かー。えー、でも、そんなにたくさん貰えるのカナー?」

「そりゃもちろん! ユメノの報酬が一番多いよー」

「でもあーし、とちゅーまで雑用係としての参加だったジャン? それでもちゃんとギャランティ出るんかね?」

「いやいや、途中からはユメノが一番活躍してたし! それにー、回収したモンスターの素材だって、ほとんど全部ユメノが倒したやつだから、その分の報酬も全部ユメノのものだよ! ——あ、でも、運んだ分として、ボンドルドさんの取り分はいくらかあるかな」

「え、それってみんなで分けるんじゃないの? みんなで協力して倒したワケだし」

「えぇー、……ほとんどユメノが一人で倒してたよね? 協力分なんていっても、実際ほとんど何も出来てないし、そんな貰えないよ〜」

「でも、洞窟に集まった連中とか、モイラの魔法なかったらけっこーヤバかったし。モイラの取り分はたくさんあるよ。つーかあーしが分けるから」

「ええぇー?! ホントにくれるつもりなのー……?」

「モチ。まー、ほかのみんなもイロイロ活躍してたし、みんなで分けよーよ」

「うぅーん……まあ、ユメノがそれでいいなら……。どっちにしろ、その辺の話は明日になってからになるだろうけどね」

「そーだね。……そんじゃ、今日はもう寝よっかなー。あー、モイラ、例のアレ、ヨロシク〜」

「あ、うん、まかせて」

「つーかこれだってすごい活躍だし。この分だけでもそーとーな報酬ほーしゅー貰う権利あるでしょ」

「えー?? なんかユメノって、どこか変わってるというか……まぁ、変わっているのは間違いないんだけど……」

「そだね。あーしってけっこー、キレー好きなトコあっから」

「……そういうことじゃないんだけどなー」


 とりまそーゆーことで、あーしは受けた護衛ごえー依頼を無事達成して、新たな街にたどり着いたのだった。


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