応援コメント

10-1」への応援コメント

  • おわ、おわ、おわっ……本当に毎回読後のこの清々しさ、爽やかさが……いやいや、Ⅱのような晴れ渡るような爽やかさではなくて、ド級のⅢとも大分違って、今回は、本当に通り抜けてきたから味わえるような読後感、神慈悲は終わりの小説なんだなあというのを改めて味わってみて、ひとこと(そう、ひとことで感想を終わらすことが出来たのなら我々は幸いだ)言うのならーー。



    ディーンくんが、ディーンくんが! 

    ……ですよ。



    本当に大きくなった。一気に大人になったような感慨深いものが……。一時はどうなるかと思ったけれど、今回はまさかのディーン回、いやもう、神慈悲クライマックスヤバすぎクライシス(意味不明)をよくぞ乗り越えてくれた!!っていうか、もう惚れた!!!! 読んでいて惚れた!!!! 
    かっこいい、かっこよすぎなんだよ!! 今まで可愛いとか言っててごめん! でも本当に可愛かったんだよ!! でも、今回、めっちゃかっこいい、かっこいいんだよなあ。かっこいいよ……。
    乗り越えた男の背伸びする姿(背伸び回特に9-2)がほほえましくて、ちょっとじれじれっとしちゃうっていう、この塩梅がまたこれ……。向き合う、っていうのを突き詰めてさせられた、いや、彼自身が「した」っていう、もう彼は認められた存在として、一気に大きくなった。すごく、好きです。彼が。毎回、もっと好きにさせられるようなキャラ。だから推しているのですが(笑)。

    ノーランさんもかっこいい男かましてて、もうやばい。ディーンくん&ノーランさんで、途中、なぜかコンビもののまるでミステリ小説風展開、嘘、嘘です、ほら、あのホームレス尋問大会(爆)ですよ、になったとき(すみません、でもどうしても、このコンビ最高だったので……)、最高オブ最高で、ディーンに欠けているところを補うノーランさん最高! 年季が違いますもんね~!(言い方)あと、彼の金だけは払う主義もこの彼の美意識がたまらん。ノーランさん、存在がラスボス(笑)

    そしてそして、お前はヒロインかよってレベルで不憫展開にうっとなったクリスも……ああ、かっこいい……というかこのクリスが一番かっこいいのでは?と読後に思うのであった。生き様が、その形になっている。(何をいいたいんだ読者よ)だから、もう美しい。クリス語ろうとすると言語能力が足りなさ過ぎて、何も出来きません。なんかもう、クリスに何度惚れさせられたか……。ディーンについていくクリスとか、本当にクリスだった。クリスがクリスじゃなくなるかと思ったけれど、クリスはクリス、変化してもクリスはクリスで。そうです、今回のⅣ、クリスはクリスでした。そう言うしかないじゃないですか!!!!!!

    とにかく毎回進化と深化されてきた神慈悲の真骨頂! 何?え?もう世紀末ですか?まだ23年の2月ですよ??(混乱)

    クリスの家族登場が、こんなに胸が痛む展開で訪れるとは、だし、ディーンの「家族」が核となる今話で、あの病室のくだりは、本当に……。
    それだけじゃなくて、いくつものふたつの反する要素?が二重に構造をつくっていて、――破壊と再生。 罪と許し。被虐と加害。死と誕生。本当に、死と生! 生と死! そして、血。

    血って本当に、なんだ?と頭ひねってみたいり。与える、奪われる、っていう行為がそこに組み合わさったときの……あ、待ってクリス語りに爆死しております。まだ、語れない。ただクリスは奪われたかとさえ思ったけれど、そうではない、ような。与える側なんだけど、減らない、みたいな。消費されないっていったらいいのか。ただ交差していく要素、死と生の、はざまに落ちるクリスっていうのは、彼、なんだかんだいって、どこらにもいかない、何かと何かの中間にいるっていう不思議な感じで……人狼と吸血鬼に挟まれている神父、みたいな作品上の立ち位置としても、そもそも神父自体、宗教と人間をつなぐ位置にあるようで、これも真ん中。つなぐ、っていうのがクリスに与えられた役割?なのか??とか。変な勘ぐりをしたくなるくらいに、ぷっつりと切れた、切れかけたものが、再びつながっていく。そして、ごちゃまぜだったいくつもの点が、それぞれつながるべき場所でつながって、最後のピリオドというか終点におさまった。そういう物語として読ませていただきました。もしかしたら、小説は神父の血なのでしょうか。読後のこのすーっとした感じは、彼の血を飲むがごとき力が物語にあるからなのでしょうか。そう考えると……いや、おい、何を考えている!?

    あと、あのバトルシーン?アクションシーン? いやそういってしまうと、死闘がなんだかフィクションめいてしまいますが(いや小説でフィクションなのはわかっているんですけどね)、決闘の場面が、すご凄まじすぎて、何も言えなかった……ただ終わったとき、呆然としていました。バトルでもアクションでもない領域。どう言ったらいいのかわからないけれど、すごかった。起死回生の万年筆っていうのも。
    それとは別の意味でものすごいなあというのが、この台詞でもう何もいうこと、ない。「立派な人狼だ」。もう、これ以上は要らないでしょう。これですよ。これはずるい。このシーンはずるい。これだけで読んでいて立っていられないですよ。膝を折ってしまう。このまま抱きしめってしまいたくなる小説です、神慈悲を。

    終盤、ガキンチョ合戦(笑)のあと、ふたりがほっとひといきついて、まなざしを互いに向けあっている、っていうひとときの会話なのですが、
    「……あいつらさあ、クリスの前ではわりかし行儀がいいんだよなあ。やっぱ神父だからかな」からの「それはお前が本気であの子たちと遊んでいるからだよ」が可愛い。この会話可愛い。あったけ~~よぉ~~(それまでのサツバツを通過してきたせいか水風呂に入ったあと温泉に浸かったときのような感覚でほんと、あったかいよぉ……)家族だ。

    そしてそして、あの9-2を読んでいる最中は、「あっ? あっ、あっ……ああ……あ!? あ、あ!? ああ!!!! あ……ああーーーー!!!! ああ……あーあ」状態でした。なんなの、このもう、読者にとってもこれはご褒美ですからね!!!!(しっぽブンブン)焦れったせつな、きゅんきゅん、うおおおお甘酸っぱいぃぃぃぃいいいいいい。しかもオイ淫夢がばれるとかどういう!?で、あの甘酸っぱさが、すぱーと消えていつものノリに戻ってくれるの、神慈悲ぃいいいい。最高だよぉおおおおおおおおお。


    しかし、これ、どう返信すりゃいいのかわからない阿鼻叫喚で。以前も感想といえない感想なのに、わざわざありがたくコメント返していただいているので、それはとても嬉しいのですが、無理ならそっとしておいてくださると幸いです……。こんなはずじゃないかった、のですが……無理でした、元気になりすぎちゃいました、血はヤバイ。

    そして、返信にてうかがった、EX!! きましたね!!明日が未来が元気になる特別情報!!(意味不明)
    彼らを書いて~~って読者の口がぱくぱく開閉しているので(そうです、あれだけすごいとか最高とかいってるくせにもっともっとと要求する巣のなかのひな鳥みたいな人間もいるのです)まともだろうか、まともじゃなかろうが、喜んじゃうと思います!!特に自分が!!我こそが!!
    それにまだ神慈悲NOTEが残っている!し!今、最高に元気すぎて、これからもし冷たく明日の見えない夜が訪れたとしても軽々越せてしまいそう!(笑)

    すっごい楽しかった! ……っていうのも、なんかちょっと変ですが。彼があんな目にあっているのに(苦笑)。
    そうです、あの終わり方にちょっと、ほっとしました。ディーンもクリスもノーランさんもご近所さん、どころかもう家族みたいなものですから! (とか作者さまにコメントするのってどうなのかしら……生意気と思われるかもしれないですが、作者さまが読者としても、先を歩いておられるかた、だと思うので、ちょっとだけ甘えてみます)

    執筆お疲れさまでした(って、二度目ですが)。
    思いっきり楽しんでないと、きっとこの作品って生まれないと思います。そのおかげか、こちらも思いっきり楽しませていただきました。楽しい、を、伝染させる「物語」の力、それを支える執筆努力と(だって一文字一文字人間が書いているってすごすぎません?)それを公開してくれる手渡しの優しさに、感謝をこめて。




    また次回作、EXで会えたらいいな~!!(運営さん、この文章読んでもストップかけますか?……なんちって)

    作者からの返信

    毎回すごい熱量のコメント頂いて、書き手としては本当に嬉しいです…‼︎ というか、コメントの表現面白すぎて、それだけで別の作品読んでるみたいなんです。
    今回も「彼の金だけ払う主義」とか「起死回生の万年筆」とかほんと可笑しい(失礼⁈)。ええ、神慈悲の別の面のノリです。

    今回鬱ですよ〜って警告した序盤から、ヤバい5章を乗り越えて、あーあやっちゃったの7章(「盛大な兄弟喧嘩」と私は呼んでいましたが…)、最後まで読んでいただいてありがとうございました!

    感想がもはやレビューではというレベルですので、書き手から言うこと無いのですが…ちょっと怖くなった(いい意味で)箇所がありましたのでこれだけ。

    「神父自体、宗教と人間をつなぐ位置」。
    いやこれ…まさか〈神慈悲〉読まれたせいでカトリックについて調べたりされました⁈って思うくらい…
    「神と人間をつなぐ位置」にいるんですよ、教会(や司祭)って。どうやら。私の乏しい理解の中でも。

    それをこの小説の中で感じる⁈
    いや怖い‼︎(いい意味で)

    自分の作品なんですが、何だか自分の手を離れたような不思議な感じです…それこそ何かのお導きみたいな(笑)。